資格名 | 速記技能検定 |
資格の種類 | 民間資格 |
主催者 | (社)日本速記協会 |
資格の概要 | 講演や会議、インタビューなどを記録する際に符号を使って書き留めて、反訳して原稿を作成する技能を測る検定試験。文部科学省が定めた速記技能審査基準に基づいて行われ、日本速記協会が認定する。
試験の受験級は1級から6級まであり、1級・2級合格者はそれぞれ「1級速記士」、「2級速記士」と認定され、申請により、速記士証書と速記士証が交付されます。
合格された方は、協会の合格者名簿に登録し、日本速記協会の機関誌「日本の速記」誌上で公表されます。
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試験の合格率・難易度 | ●難易度
1級 「A」 難関
2級 「B」 普通
【資格の難易度レベル】
速記技能検定には6つの級に分けられており、級によってかなり難易度が異なります。
最下級の6級は初心者でもテキストなどでも速記に必要な記号などをわかりやすく解説し、合格しやすくなっています。最上級の1級になるとかなりの難関で、プロでも合格するのは難しいと言われるレベルです。2級のレベルはアナウンサーがニュースを読む速さで、1級はそれよりもさらにスピードを上げた速さとなっていますので、この速さを考えただけでも、1級合格はかなり難しいことが想像できます。1級などの上位級は、すでに実務経験も十分にあり、速記に自信のある方にはお勧めの級です。実務レベルは3~4級から、1・2級合格者は「速記士」の認定を受けられます。
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●合格率
令和元年度第206~208回速記技能検定結果(平均)
・1級 25.0%(6/24) ※合格率%(合格者数/受験者数)
・2級 52.9%(18/34)
・3級 39.0%(23/59)
・4級 49.2%(31/63)
・5級 61.7%(29/47)
・6級 84.6%(22/26)
合計51.0%(129/253)
※参考データ
・平成29年度第198~201回速記技能検定結果(平均)
・1級 22.4%(11/49) ※合格率%(合格者数/受験者数)
・2級 24.6%(17/69)
・3級 24.7%(23/93)
・4級 48.1%(25/52)
・5級 47.5%(28/59)
・6級 74.1%(20/27)
合計35.5%(124/349)
・平成28年度第194~197回 平均速記技能検定結果
・平成27年度第190~193回 平均速記技能検定結果 |
試験の内容・勉強法 | 専門職として仕事をするには、2級以上を取得することが望ましいです。さらに、速記技能者として活躍するには1級合格が目標となります。 1級の場合、10分間で読み上げられる3200字の原稿を、130分以内で反訳することになりますが、プロとして活躍するには、このレベルの取得が望ましいです。仕事では、速記技術(特殊な記号を使う)を使って話言葉を速記し、それを普通の書き言葉に戻し原稿を作成します。また、録音テープを聞きながらパソコンなどで内容を入力する場合もあります。演説内容によっては専門用語も出てくるため、幅広い知識が必要な仕事です。そういう意味では、いつも新聞などに目を通すなど、情報のアンテナを常に張り巡らせているような人に向いた仕事と言えます。
資格取得の方法は、スクールや専門学校、通信講座などがあります。(社)日本速記協会でも速記教室を随時開いており、方式のいかんを問わず、実践的な速記技術を教えています。ただ、初心者であっても、せめて3級は目指さないとよい仕事には出会えないと思います。できれば2級以上を取っておきたいところです。
また、活躍の場としては、国会・地方議会の議事記録、裁判の記録、官庁、会社、諸団体の会議記録、学術研修会などの記録作成などです。最近は、長時間録音可能なICレコーダーの登場により、速記者の将来性は必要性を疑問視されることもありますが、レコーダーの使用を許可されていない場合も多く、実際、速記者の需要はかなりあります。Iレコーダーを使用できない場面や音声が聞き取れないなどのトラブルも多く、速記者の存在は貴重であり、非常に信頼性の高い資格です。
一般的には、速記専門会社に勤め、そこから派遣される形態が多いようです。 |
試験日程 | ●試験実施:年に4回(5月、8月、11月、翌年1月の最終日曜日)行われます。
●受付期間
5月試験:4月1日~5月10日
8月試験:7月1日~8月10日
11月試験:10月1日~11月10日
1月試験:12月1日~1月10日(東京・大阪)
2023年 第220回~222回速記技能検定試験日程 |
受験資格 | 特になし(誰でも受験することができます) |
試験会場 | 秋田、長岡、東京、静岡、名古屋、大阪、福岡、長崎
・1月試験:東京・大阪
・5月試験:札幌・盛岡・東京・名古屋・大阪・福岡
・8月試験:秋田・東京・長岡・静岡・名古屋・大阪
・11月試験:仙台・東京・長岡・名古屋・大阪・福岡・鹿児島
※変更されることもありますので、その都度確認が必要です。 |
受験費用 | ・1級 6,000円
・2級 5,000円
・3級 4,000円
・4級 3,000円
・5級 2,500円
・6級 2,000円
※平成28年11月検定より受験料が改定になりました。 |
試験方式 | 主として講演形式の朗読文を、符号を使って速記し、反訳原稿を作成するという内容。級ごとに定められた正誤率に従って合否が判定される。
(手順)
朗読開始→5分間の朗読が終わると、すぐに反訳に取りかかります。反訳終了後、受験票と反訳原稿を提出します。その後、各級に設けられた正誤率に従って、合否が決定する。尚、東京の4~6級受験者は、持参の機器による反訳もできます。
※受験の時の速記法の符号は、何式でも構いません。試験問題の朗読を速記文字で書いて、それを原稿用紙に反訳したものを提出しますが、速記符号は審査の対象ではありません。
※4級以下を受験する場合は辞書等の持ち込みが可能です。
・採点基準
1.誤字、脱字、冗字、判読不明瞭字、同音異字等は、原則として1字1失点となる。
2.誤訳、脱訳、未訳は、訂正した字数によって失点数を計算する。
3.送り仮名の送り方、仮名、漢字いずれにも書く社会的慣用のあるもの及び字体の新旧については失点としない。
4.仮名遣いは、現代仮名遣いによる。
・速記技能 各級のレベル
速記技能検定は、速記の知識・技能の等級を6級・5級・4級・3級・2級・1級に区分し、その程度・領域・内容は「速記技能審査基準」に定められています。
各級の基準(速度、反訳、正確度、知識)の詳細は公式サイトで確認ください。 |
試験科目 | 6級:5分間の朗読(400文字)/60分
5級:5分の朗読(600文字)/60分
4級:5分の朗読(900文字)/60分
3級:5分の朗読 (1200文字)/50分
2級:10分の朗読(2800文字)/130分
1級:10分の朗読(3200文字)/130分でそれぞれ反訳原稿を作成する。
※誤字、脱字、誤訳、未訳などの正誤判定を行い、合格基準は5,6級は96%、3,4級は97%、1,2級は98%の正解が必要。 |
試験関連情報 | |
問い合わせ先 | 公益社団法人 日本速記協会 http://www.sokki.or.jp/
〒102-0083 東京都千代田区麹町4-8-26 ロイクラトン麹町3F TEL03-3556-9559 |
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