資格名 | 認知症ケア指導管理士 |
資格の種類 | 民間資格 |
主催者 | 厚生労働省認可の財団法人職業技能振興会 |
資格の概要 | 高齢者(65歳以上)人口は平成20年9月推計で2,819万人。 平成27年(2015年)には総人口の26.0%(3277万人),およそ4人に1人が65歳以上になると見込まれています。 また、厚生労働省研究班推計(2008年)によると、認知症高齢者の数は2010年は約252万人、2015年には約302万人、20年後の2035年には約445万人と、高齢者人口の増加に伴い認知症高齢者も増加していくと予想されています。
「認知症ケア指導管理士(初級)」は今後ますます増えると予想される認知症の方への適切なケア、ケアを行う人の指導・管理を行える人材の育成など介護・医療現場で認知症ケアに携わる方々のスキル・アップや専門性向上を目的に創設されました。 また上級は、初級の上級資格として創設された資格です。
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認知症関係の資格には大きく3つあります。一般社団法人 日本認知症コミュニケーション協議会が主催する「認知症ライフパートナー検定試験」と、日本認知症ケア学会が認定する「認知症ケア専門士認定試験」、それとこの財団法人 職業技能振興会が主催する「認知症ケア指導管理士」です。この試験は2010年7月に第1回目を迎えた新しく創設された資格試験で受験級は初級と上級の2種類があります。受験者の職業は、介護福祉士や医療職(看護師・准看護師等)、介護職(訪問介護員等)が主で、約70%を占めています。
※資格登録は2年毎の更新制度になっています。
※「上級認知症ケア指導管理士」の認定は「一般社団法人総合ケア推進協議会」との共同認定になりました。 |
試験の合格率・難易度 | ●難易度
初級 「D」 易しい
【資格の難易度レベル】
試験の難易度から見て、初級試験は受験資格がない中でも合格率が50~60%程度あるので、試験はそれほど難しくないはずです。また、筆記試験のみなので、勉強をしておけば実務経験がない人でも十分合格できます。上級試験は、初級試験より高度な専門知識とケアに関する幅広い知識が必要になります。試験問題は応用問題と時事問題については、公式テキストの内容を元に出題されます。合格が不安な方は安全をみて受験対策講座を受講されてもいいと思います。
認知症関連には、よく似た資格がありますが、「認知症ライフパートナー検定試験」や「認知症ケア専門士認定試験」等は、この認知症ケア指導管理士試験より難易度は高いです。中でも「認知症ケア専門士認定試験」の難易度は高く、格段に違いがあります。
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●合格率
2020年第20回 初級認知症ケア指導管理士試験結果
合格率 67.0% 受験者数1,138名 合格者数763名
第1~7回上級認知症ケア指導管理士累計試験結果
合格率7.6% 受験者数1,987名 合格者数152名
※参考データ
・2019年第7回上級認知症ケア指導管理士試験結果
合格率(一次)7.0% 受験者数328名 合格者数23名
(二次)95.2% 受験者数42名 合格者数40名
・2018年第18回 初級認知症ケア指導管理士試験結果
合格率 59.0% 受験者数1,228名 合格者数725名
・平成29年第16回 初級認知症ケア指導管理士試験結果
合格率 63.5% 受験者数1,412名 合格者数897名
・平成29年上級認知症ケア指導管理士試験結果
合格率(一次)7.7% 受験者数401名 合格者数31名
(二次)96.7% 受験者数30名 合格者数29名
・平成27年12月第12回認知症ケア指導管理士試験結果
合格率 65.3% 受験者数1,379名 合格者数795名 |
試験の内容・勉強法 | 認知症関連の勉強したい人や、資格を修得したい人は、まずこの資格から勉強してはどうでしょうか。足がかりにするには良い資格試験だと思います。
試験対策は、公式テキストを読み、テキスト内にある問題を解く練習を十分しておけば合格はそれほど難しくないでしょう。資格対策の勉強をすることで、認知症についての概要、基本が理解出来るので、そういう意味からもお薦めです。公式テキストには筆記試験に出題される項目解説とサンプル問題が収録されていますので認知症高齢者ケアの基本が学べます。 |
試験日程 | ・試験日
(初級)年2回(7月上旬及び12月上旬)
(上級)年1回(一次)7月上旬
(二次)12月上旬
・申込期間
(初級)2~4月 7~9月
(上級)2~4月
・合格発表:試験の約1ヵ月半後、郵送で連絡。
2023年第27回認知症ケア指導管理士(初級)試験日程 |
受験資格 | 【初級】
受験資格はありません。誰でも受験が可能です。
【上級】
①~③のいずれかの条件を満たす者
①認知症ケア指導管理士(初級)資格取得より1年を経過した者
「第1回試験(平成22年7月実施)~第11回試験(平成27年7月実施)の合格者」
②第12回試験(平成27年12月実施)の合格者で、国家資格または国家資格に準ずる資格(下記※1参照)を所持する者
③国家資格または国家資格に準ずる資格(下記※1参照)を所持する者で認知症ケア指導管理士(初級)資格を併願受験する者(初級資格未取得者)
※1 医師・歯科医師・薬剤師・保健師・助産師・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士・介護支援専門員・介護福祉士・視能訓練士・義肢装具士・歯科衛生士・言語聴覚士・あん摩マッサージ指圧師・はり師、きゅう師・柔道整復師・管理栄養士(栄養士含む)・精神保健福祉士 |
試験会場 | ・初級:東京・大阪・札幌・仙台・名古屋・福岡・富山・長崎(長崎会場は、初級試験のみ)
・上級:東京・大阪・札幌・仙台・名古屋・福岡 |
受験費用 | ・初級:7,000円 (一般)4,000円(学生)
・上級:一次:12,000円 二次:6,000円
※合格時の認定登録料 2,000円 |
試験方式 | (初級)
・五枝択一のマークシート方式(筆記試験)
・試験時間90分 問題数は科目全体から60問の出題です。
・合格基準は70%以上の正解率が必要。
※合格発表 試験実施後約6週間を目処に合否が判定され、通知があります。
(上級)
一次試験
・(筆記試験)五枝択一のマークシート方式
・試験時間90分 問題数は科目全体から60問の出題。
二次試験
・(論述形式) 試験時間90分
認知症ケアを含めたケア全般に関する状況設定問題やケアに関する思考を問う論述問題
・合格基準
一次試験:合格最低点を合否通知時に通知
二次試験:課題に対する対応力、判断力を問う
※合格発表 試験実施後約1ヶ月半を目処に合否が判定され、通知があります。 |
試験科目 |
- 認知症高齢者の現状
- 認知症の医学的理解
- 認知症の心理的理解
- 認知症ケアの理念と認知症ケア指導管理士の役割
- 認知症ケアの実際
- 日常生活支援
- 認知症への薬物療法
- 認知症への非薬物療法
- 家族への支援
- 認知症ケアにおける社会資源
- 応用問題(時事問題など)
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試験関連情報 | |
問い合わせ先 | ※「認知症ケア指導管理士」に関して
財団法人職業技能振興会
(上級認知症ケア指導管理士試験はキャリアカレッジ)
東京都台東区浅草橋1-33-6-503
フリーダイヤル0120-797-885
TEL03-5823-7885
FAX03-5823-7886
※受験に関しては
財団法人職業技能振興会(03-3353-9181)
※「認知症ケア指導管理士」資格取得に関して
キャリアカレッジ フリーダイヤル 0120-797-885 |
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【認知症ケア指導管理士試験 おすすめ教材】
・認知症ケア指導管理士試験(初級)公式テキスト
・総合ケアシリーズ シリーズ1 認知症ケア論
・総合ケアシリーズ シリーズ2 多角的ケア論 |
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