資格名 | 日本医学英語検定試験(医英検)
Examination for Competency in English for Medical Purposes |
資格の種類 | 民間検定試験 |
主催者 | 日本医学英語教育学会 |
資格の概要 | 「日本医学英語検定 (医英検)」は、日本の医療・医学の国際化を推進することを目的に,日本医学英語教育学会が主催する医学・医療に特化した英語検定試験です。この試験では医療現場で求められる実践的な英語運用能力を総合的に測ることができることから、受験者には医療従事者や医療系専門学校の学生の方をはじめ、いろいろな業界の方がチャレンジされていますが、医療英語を勉強したい方にはおすすめの資格と言えます。
2008年にスタートして以来、10年後の2018年6月に第11回目の検定試験が実施されましたが、その時点で過去受験者数は3,500名に達しました。
日本医学英語検定試験では、(1)医療系の文献を英語で読むこと、(2)情報を聞いて伝えること、(3)英文で書いて表現すること、という英語の主要な語学技能をバランスよく評価します。
また、その試験に以下の4つのレベルがあり、レベルによって受験対象者は異なりますが、医学、看護、医療技術関係の従事者や教育者、及び学生のほか、出版、教育などに携わる人を受験の対象としています。
※試験の級別難易度レベル
【1級】エキスパート級
医学英語教育を行えるレベル(プロフェッショナル級[2級]受験者を指導できるレベル)
【2級】プロフェッショナル級
英語での論文執筆・学会発表・討論を行えるレベル
【3級】応用級
英語で医療に従事できるレベル(医師・看護師・医療従事者、通訳・翻訳者等)
【4級】基本級
基礎的な医学英語運用能力を有するレベル(医科大学・医療系大学在学あるいは卒業程度) |
試験の合格率・難易度 | ●難易度
3級 「B」 普通
【資格の難易度レベル】
級別の試験の難易度レベルは、学会の公式サイトに基準として掲載されています(上記、「資格の概要」の項参照)が、実際に受験した人は、2級と3級の間に言葉以上の大きな難易度の差を感じます。一言でいえば、3級は4級の試験にリスニングが増えただけの印象で、3級まではスピーキングがなく取得しやすい試験に感じますが、2級からの難易度には格段の差があります。
3級・4級の試験内容に関して、選択式の筆記試験は全体的に語彙重視の問題で構成されているため、極論すれば「単語」をどれだけ知っているかが重要になります。試験を英語試験としてみれば、語彙力のある人にはそれほど難しい試験ではないはずです。
英語的には、英検2級または同等レベルの英語力があれば試験勉強についていけそうです。TOEICとかに受験慣れしている人には一層楽に勉強できそうです。ただ、この試験は内容を見る限り、英語力より医学的知識の有無に影響されそうな試験で、医療用語に関しては、医療教育を受けている人ならば、普通に分かるようなことが多くなっていますので、少し単語・語彙を覚えれば何とかなりそうです。そういうことで、医療分野や生物分野などの勉強をしている人なら2級くらいまではいけそうに思いますが、医学系の英語はラテン語系の単語などが多く、ふだん聞いたことのないような単語も多くみられ、発音も難しいので、そういう面から、一般の受験者の場合は、少しハードルが高い試験かもしれません。
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●合格率
試験結果については非公開です。
※合格基準は70~75%(想定) |
試験の内容・勉強法 | 日本医学英語検定試験はまだ知名度が低い試験ですが、
1.英語で医学・看護・医療技術を読み・聴き・話す
2.英語で医学・看護・医療技術を学び,それぞれの活動に生かす
この1と2を総合的に評価する全国規模の試験制度です。3級・4級なら大型店で学習教本や問題集を購入することができ、独学で4級から受験することもできるため、受験のしやすさといった点では、この分野ではNo1だと言われています。
試験の名前を見ると「医学系」のようですが、医師や看護師や医療業界に関係する方々以外にも、教育, 出版, 翻訳, 通訳など各方面の多様な受験者を想定して作られています。
試験問題を見ると、「読解」の問題では、長文読解、会話読解、対策問題、プラクティカル問題(写真や図表の読み取り)などがありますが、医療の知識がなければわからない問題から、実際の医療者対患者の対面のシチュエーションを想定した問題など幅広く出題されています。中でも特に長文読解では一般向けの医療解説や症例報告、問診の会話などが出題されています。
受験対策としては、医療英会話等のCDやテキストを用いて医療知識の再チェック・確認をしながら、コミュニケーションを学んでいく勉強が中心になります。
最近は特に医療通訳や、医療従事者の英語のニーズが表に出てきて意識されている傾向がありますので、今後有望な分野に広がる一つであると思われます。特に医学への道に進みたい方は、早い時期に医英検を受験することで、医療現場で必要とされている英語がどのようなものか知ることも大切な一歩になります。 |
試験日程 | ・試験実施
年1回 6月
・受験申込方法
→こちらを参照ください。
2023年日本医学英語検定試験日程
【1級・2級】
-
【3級・4級】
日本医学英語検定試験3級・4級受験要項
※1・2級と3・4級では、実施日程・会場が異なるので、受験時には注意ください。 |
受験資格 | ・受験資格に制限はありませんが、4つの等級に応じて試験内容が異ります。
【1級】学会会員で、かつ日本医学英語検定試験2級取得者
【2級】3級取得者
【3・4級】誰でも受験できます。 |
試験会場 | 1級・2級の受験会場は東京のみ、3級・4級の受験会場は、北海道、東京、大阪、兵庫、高知、福岡など、実施回により異なります。
※第13回試験(3級・4級)は、こちらを参照ください。 |
受験費用 | ・エキスパート級(1級) 15,000円
・ プロフェッショナル級(2級)
・応用級(3級) 7,500円(準3級合格者が,リスニング試験のみ受験する場合は2,500円)
・基礎級(4級) 5,000円
※すべて税込みです。 |
試験方式 | 【1級】エキスパート級
・面接(30分)+医学英語あるいは医学英語教育に関する業績の事前審査
【2級】プロフェッショナル級(2級)
・筆記試験(自由筆記3問/80分)
・プレゼンテーション試験(口頭発表10分、質疑応答15分)
【3級】応用級
・筆記試験(語彙25問, 読解35問程度のマークシート選択式60問程度/90分)
・リスニング試験(マークシート方式15問程度/30分)
【4級】基礎級
筆記試験(語彙25問、読解25問程度のマークシート選択式50問程度/90分)
※3級と4級はマークシート選択式の筆記試験のみです。 |
試験科目 | 【1級】エキスパート級
・面接試験
・医学英語あるいは医学英語教育に関する業績の事前審査
【2級】プロフェッショナル級(2級)
・筆記試験
・プレゼンテーション試験(口頭発表,質疑応答)
【3級】応用級
・筆記試験(スピーキングのテストはありません)
【4級】基礎級
・筆記試験(スピーキングのテストはありません) |
試験関連情報 | |
問い合わせ先 | 日本医学英語教育学会事務局 URL: https://jasmee.jp/
〒162-0845 東京都新宿区市谷本村町2-30 メジカルビュー社内
TEL 03-5228-2274 FAX 03-5228-2062 |
【以下の各項には一部広告が含まれています。】 |
教材(テキスト・参考書) | 【日本医学英語検定 おすすめ教材】
・医学・医療系学生のための 総合医学英語テキスト Step 1
・医学・医療系学生のための 総合医学英語テキスト Step 2
・日本医学英語検定試験3・4級教本 |
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