資格名 | MIDI検定 |
資格の種類 | 民間検定試験 |
主催者 | 社団法人音楽電子事業協会 |
資格の概要 | 電子楽器の演奏データを機器間でデジタル転送するための世界共通規格を「MIDI」と言い、ひと言で言えば電子楽器とコンピュータをつなぐ「言葉」です。
「MIDI」とは、Musical Instrument Digital Interfaceの頭文字を組み合わせた言葉で、 電子楽器デジタルインタフェースの意味。コンピュータや電子楽器の間で音楽情報を伝達するための規格です。
電子楽器とコンピュータを結ぶMIDIは、現代の音楽制作に貢献しています。もちろん、DTMには無くてはならない存在で、音楽制作が専門家だけのものでは無くなり、誰にでも音楽制作を可能にしたのも、MIDIのメリットです。
「MIDI検定」は、コンピュータを使って音楽を活用・制作・編集などをするための技能検定試験。MIDIを理解し、活用できる人材を育成することを目的にしています。
試験の受験級は、1級から4級まで。MIDIを活用できる人材を数多く創出する事を目指して平成11年度よりスタートしました。スタート以来の受験者総数は33,000人を超え、その中から123人の方が最上級資格の1級合格を果たし(平成28年3月現在)、MIDIを活用する各企業で活躍されています。
尚、MIDI検定には「MIDI検定指導者認定講座」があります。指導者認定講座とは、MIDI検定2級ライセンサーを対象にして「コンピュータで音楽を楽しむ」のコンセプトのもと、より身近なデジタルミュージックの楽しみ方の提案や、USBを始め周辺機器との接続方法、オーディオを含む音楽制作環境、MIDIの知識、音の知識等についての講座を受講し、終了後に認定試験を受ける指導者を育成するためのプログラムです。 |
試験の合格率・難易度 | ●難易度
3級 「D」 易しい
2級 「C」 やや易しい
【資格の難易度レベル】
MIDI検定では、一つの級を受験するためにはその前の級に合格しなければなりませんので、ひとつずつ地道に合格しながらステップアップしていくのがいいと思います。ただ、難易度が級ごとに大きく違う試験です。4級の場合は初心者でもそれほどむつかしくありませんが、1級になると、全国に100人ほどしか合格者がいないと言われるほどの難関試験です。
3級を例にとると、3級では実技試験がないため、基礎知識を十分に覚えて習得できれば誰でも合格は可能です。それ以上のクラスになると楽器経験などがある人は比較的短期間で資格取得が可能になります。経験のない方は講習などもありますので活用すればいいと思います。さらに、MIDI検定では「ミュージッククリエイターハンドブック」という本が公式で受験者向けに出版されていますので、どの級を受ける人もこの教則本が受験対策には必要です。
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●合格率
令和元年度MIDI検定試験結果
第22回3級 合格率64.2% (受験者472名 合格者303名)
第21回2級 2次試験 合格率57.7% (受験者52名 合格者30名)
第11回1級試験 合格率48.5% (受験者33名 合格者16名)
※参考データ
・平成30年度MIDI検定試験結果
第21回3級 合格率52.6% (受験者525名 合格者295名)
第20回2級 2次試験 合格率60.6% (受験者71名 合格者43名)
第10回1級試験 合格率65.0% (受験者40名 合格者26名)
・平成29年度MIDI検定試験結果
第20回3級 合格率63.2% (受験者470名 合格者229名)
第19回2級 2次試験 合格率53.4% (受験者88名 合格者47名)
第9回1級試験 合格率28.1% (受験者32名 合格者9名)
・平成28年度MIDI検定試験結果
第19回3級 合格率73.8% (受験者512名 合格者378名)
第18回2級 2次試験 合格率60.0% (受験者65名 合格者39名)
第8回1級試験 合格率39.5% (受験者43名 合格者17名) |
試験の内容・勉強法 | 楽器が弾けなくても、楽譜が読めなくても、パソコンを使えば様々な音楽作成が可能です。「MIDI」を使って制作されるものには、電子音楽のソフトウェア、コンピュータネットワークでやりとりされる音楽データ、通信カラオケの送信データ、携帯電話の着信メロディなど他方面にわたり、マルチメディアの世界で音づくりをしたい人は、ぜひ取得しておきたい資格です。
MIDI検定4級受験対策講座では、パソコンでの音楽データの扱い方や、デジタルとアナログの違い、著作権などの音楽の基礎知識とコンピュータミュージックの活用方法の他、 圧縮オーディオ、CD作成、携帯の着メロ・着うた作成などパソコンで扱う音楽全般の基礎知識を学ぶことができます。また、3級試験はMIDIを扱う上の基礎編で、これからMIDIを学びたい人にも最適です。試験では打ち込みの技術などは全く関係なく、知識を習得していれば合格できます。
MIDIについて全く知識がない方や、楽譜や五線譜が苦手な方でも、覚えるだけの勉強なので、真面目に取り組めば合格は難しくないはずです。ただ、音程や音の長さ、あとタイやスラーといった基本的な記号は理解しておく必要はあります。
「MIDI検定」は、1999年以来、毎年1回、全国主要都市 約80会場で実施されており、毎年の受験者は約3千名にも上ります。
※2級合格者には、社団法人音楽電子事業協会に認定されたMIDI検定4級指導者を養成する講座「認定4級指導者」養成講座を受講する資格が与えられます。また、MIDI検定認定講師は自分で4級講座を開講することが出来ます。 |
試験日程 | 試験実施
●1級 1月中旬頃~下旬頃まで(制作期間10日間)
●2級 1次 12月上旬頃 2次 2月中旬~下旬頃
●3級 12月上旬頃
●4級 随時実施
2023年度MIDI検定試験スケジュール |
受験資格 | 受験資格は特になく、誰でも受験できるが、2級は3級合格者のみ。 |
試験会場 | ・2級/3級
全国主要都市
札幌、盛岡、東京、八王子、横浜、静岡、名古屋、大阪、広島、福岡、大分、鹿児島
※1級試験には試験会場はありません。試験期間初日に期日指定で課題曲スコア等が送付されます。制作指示に従い、自宅など各自任意の場所で制作を行い、 提出物を完成させます。 |
受験費用 | 1級19,440円(税込)
2級1次5,400円(税込)
2級2次12,960円(税込)
3級3,240円(税込) |
試験方式 | ●4級:講義300分+筆記試験/30分
●3級:筆記試験/60分
●2級:筆記試験/90分+実技試験/120分。
※コンピュータ、音源、入力用キーボードが与えられ、課題曲のデータ及びスコアが支給される。受験者は任意のシーケンサーソフトを用いて、課題データの欠落個所、間違いを修正し、修正したデータをSMFに提出する。
※合格基準は、4級のみ60点以上、他は80点以上で合格。 |
試験科目 | ・4級:デジタルとアナログの違い、やCD_R/RW等に関する知識など
・3級:MIDIとは、やデータバイトとテータスバイトほか
・2級:機材と環境設定、ハードウエア及びソフトウエア規格ほか |
試験関連情報 | |
問い合わせ先 | 社団法人音楽電子事業協会 MIDI検定試験事務局 http://www.amei.or.jp/
TEL:03-5226-8550 FAX:03-5226-8549 |
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