資格名 | マンション維持修繕技術者 |
資格の種類 | 民間資格 |
主催者 | 社団法人高層住宅管理業協会 |
資格の概要 | 「マンション維持修繕技術者」は、マンションの維持・修繕に関して一定水準の知識と技術を有していることを審査・認定する試験です。マンション建物・設備の維持保全に関する知識・技術及び対応力の向上を図り、それにより円滑な共同居住に関する社会的な要請に応えることを目的とした協会が認定する資格です。
平成14年度から実施され、平成27年8月現在で3,680名がマンション維持修繕技術者として登録されています。 実際の現場では、マンション管理組合から依頼を受け、建築物の調査診断から修繕設計、コンサルティング、工事監理などの業務を行います。マンション(区分所有建物)という特性を理解し、その特化した専門知識をもって管理組合の維持・修繕をサポートする、管理業界内におけるマンション修繕のスペシャリストとしての位置付けとされています。
マンション維持修繕技術者試験に合格し登録すると登録証が発行されます。登録証の有効期間は5年間です。更新の方法は、5年ごとに更新講習を受講するか、又は小論文を提出するかを選択する必要があります。(更新料3,000円)
※マンション維持修繕技術専門課程研修
マンションの維持修繕に関する技術系の専門研修で、ビデオ教材などを使って例年10月から東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡で開催されています。研修は2日間で、一般建築知識、調査診断・修繕設計、工事監理、マンション維持修繕関連法令など、実務的な知識を習得するための研修です。
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試験の合格率・難易度 | ●難易度
「C」 やや易
【資格の難易度レベル】
資格が創設された当初はよりは難易度はずいぶん高くなりましたが、受験対策は公式テキストと過去問中心でカバーできます。テキストは協会のハンドブック1冊で問題ありません。過去問は協会のホームページからPDFをダウンロードできます。ただ、物理、化学、数学などの理系科目が苦手な人には難易度はグンと高くなると思って勉強が必要です。
ほかの関連資格との比較では、マンション維持修繕技術者試験はリフォームマネージャーよりは易しく、管理業務主任者試験合格者であれば、工事知識ない素人でも合格できるレベルです。
どうしても独学では不安な方は民間資格スクールの通信講座などもあります。尚、協会が実施する「マンション維持修繕技術専門課程研修」は受講料が高いですが、この試験の受験対策には大変役立つ内容になっています。
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●合格率
令和2年度マンション維持修繕技術者試験結果
合格率 28.2% (受験者数 1,220名 合格者数 344名)
※参考データ
・令和元年度マンション維持修繕技術者試験結果
合格率 27.0% (受験者数 1,369名 合格者数 369名)
・平成30年度マンション維持修繕技術者試験結果
合格率 28.4% (受験者数 1,428名 合格者数 405名)
・平成29年度マンション維持修繕技術者試験結果
合格率 28.0% (受験者数 1,763名 合格者数 494名)
・平成28年度マンション維持修繕技術者試験結果
合格率 27.8% (受験者数 2,257名 合格者数 628名)
・平成27年度マンション維持修繕技術者試験結果
合格率 27.1% (受験者数 2,465名 合格者数 667名)
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試験の内容・勉強法 | 試験の範囲は広く、マンション管理の適正化の推進に関する法律等の他、マンションの劣化や調査診断、修繕設計、設計監理、マンション管理の適正化の推進に関する法律などについての知識が問われるため、法律関係の暗記も必要です。合格ラインも高く、以前と比較し合格率も低くなりそれほど簡単に合格できなくなりましたが、 公式テキストの「マンション維持修繕技術ハンドブック 」から大半が出題されているので、試験対策は、公式テキストと過去問で充分対策できる試験です。
マンション維持修繕技術専門課程研修について
マンションの維持修繕に関する技術系の専門講習という位置付けで、ビデオ教材などを交え、例年10月の東京会場を始めとして、札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡で開催されます。
講習は3日間で、受講料は一般が29,400円(テキスト代・消費税込)となっています。 一般建築知識、調査診断・修繕設計、工事監理、マンション維持修繕関連法令などについて実務的な知識を習得するためのカリキュラムが組まれますが、毎年2月に行われる協会の認定試験である「マンション維持修繕技術者試験」の受験資格要件の一つとして、この研修の修了者を対象としていることもあり、試験に臨まれる方の事前研修の意味合いも含んで行われます。
⇒研修制度の年間スケジュール |
試験日程 | ●試験実施:例年2月初旬
●申込期間:10月中旬~11月中旬
●合格発表:翌年2月下旬
令和5年度マンション維持修繕技術者試験日程
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受験資格 | ●受験資格が細かく決められており、指定資格所有者以外はいづれも実務経験が必要です。
下記(1)~(3)のいずれかに該当する方が対象となります。3
(1)学歴+実務経験
1.大学(修業4年):卒業後1年以上の実務経験
2.短期大学(修業3年):卒業後2年以上の実務経験
3.短期大学・高等専門学校(修業2年):卒業後3年以上の実務経験
<一般高卒以上を対象とする>
4.専修学校・各種学校(修業2年以上):卒業後3年以上の実務経験
5.専修学校・各種学校(修業1年):卒業後4年以上の実務経験
6.工業高校(修業3年):卒業後5年以上の実務経験
7. 4.および5.を除く中卒以上を対象とする
専修学校・各種学校(修業2年):卒業後6年以上の実務経験
(2)実務のみ
・8年以上の実務経験
(3)保有資格等によるもの
1.大規模修繕コンサルタント実務研修修了者
2.マンション維持修繕技術専門課程研修受講者
3.一級建築士又は二級建築士
4.技術士(建設部門)
5.建築設備士
6.区分所有管理士試験合格者
7.管理業務主任者試験合格者
8.マンション管理士試験合格者
※学歴(建築に関する課程)+建築・設備関係に関しての実務経験(建築に関する課程には、機械・電気・土木関係の課程も含むものとします) |
試験会場 | 東京・大阪・札幌・仙台・名古屋・広島・福岡 |
受験費用 | 10,800円(消費税込み)
※合格後の登録手数料は6,480円が必要 |
試験方式 | ※試験方式が2020年度試験から四肢択一式で全50問に変りました。記述式試験はありません。
試験方式は択一式試験です。
●択一式試験(四肢択一式 全50問)
●試験時間 2時間
●試験の合格ラインは、125点満点中80点(64.0%)以上です。
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試験科目 | ●試験科目
・択一式試験(四肢択一式 質問数 50問)
マンション建物・設備の維持修繕業務を円滑に行うために必要な基礎知識・専門知識について。
●出題範囲
①マンション概論(一般建設知識含む)
②建物・設備の維持保全
③建物・設備の劣化
④建物・設備の調査診断
⑤建物・設備の修繕設計
⑥修繕工事の施工監理手法
⑦マンション修繕に関わる法律等の知識
※試験範囲の詳細はこちらを参照ください。 |
試験関連情報 | |
問い合わせ先 | 一般社団法人マンション管理業協会 マンション維持修繕技術者試験係
東京都港区虎ノ門1-13-3(虎ノ門東洋共同ビル2階)
TEL 03-3500-2720 FAX 03-3500-1261 http://www.kanrikyo.or.jp/iji/iji_h25/siken.html |
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教材(テキスト・参考書) | マンション維持修繕技術者試験教材一覧
【マンション維持修繕技術者 おすすめ教材】
・(公式テキスト)マンション維持修繕技術ハンドブック(第5版)
・マンション維持修繕技術者試験 |
教材(過去問・問題集) | ・マンション維持修繕技術者試験 過去問
・マンション維持修繕技術者試験1問1答問題集 |
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