資格名

給与計算実務能力検定試験

資格の種類

民間検定試験

主催者

一般財団法人 職業技能振興会

資格試験の概要

内閣府認可の一般財団法人職業技能振興会が認定する「給与計算実務能力検定試験」は、検定試験および試験対策の学習を通して、給与計算業務に携わるのに必要な正しい知識と実際の業務面での実務能力を身に着けられるように創設された検定試験です。給与計算の業務は手取り額を計算するだけではありません。税金や社会保険料の納付や関連する届出などの手続きまで行う、企業の中でも重要な業務です。この業務に関する知識や能力の有無を測る試験が「給与計算実務能力検定試験」です。受験級には1級と2級があります。

【級別のレベル】
・2級
実務上の基礎となる労務コンプライアンスについて正しく理解し、基本的な給与計算の計算を行い、明細を作成できるレベル。一般職員として、年末調整以外の通常の毎月の給与計算業務と賞与の計算ができる。
・1級
労働法令や税務についても正しく理解し、複雑な制度やイレギュラーな給与体系にも対応可能、また年末調整も含め、年間を通じて給与計算に関するすべての業務に精通したレベル。社会保険や税務等付随する手続きを行うことができ、給与計算業務のリーダーとして管理ができる。

※更新制度
給与計算実務能力検定試験は、2年毎に更新が必要な資格です。更新料5,000円
2年間の認定登録期間の有効期限の3ケ月~6ヶ月前に、資格取得者に職業技能振興会より文書で更新の案内とともに資格更新申込書が送られます。



合格率・資格難易度

難易度
  2級  「C」 やや易しい
  1級  「B」 普通   

【資格の難易度レベル】
試験に関しては、1級と2級の難易度の差が大きい試験です。1級の場合は、給与計算に少しでも携わったことがある人なら独学でも問題ないと思いますが、経験がない人はちょっと独学では難しいかもしれません。経験がない人や、自信のない人は対策講座を受講された方がいいでしょう。講座では模擬試験もあります。

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●合格率
2021年11月度給与計算実務能力検定試験結果
 【2級】受験者数1,705名 合格者数1,205名 合格率70.7%
   【1級】受験者数2,164名 合格者数1,124名 合格率51.9%

※参考データ
・2020年11月度給与計算実務能力検定試験結果
 【2級】受験者数1,407名 合格者数1,046名 合格率74.3%
   【1級】受験者数1,643名 合格者数935名 合格率56.9%
・2019年11月度給与計算実務能力検定試験結果
 【2級】受験者数1,413名 合格者数1,024名 合格率72.5%
   【1級】受験者数1,579名 合格者数730名 合格率46.2%
・2018年11月度給与計算実務能力検定試験結果
  【2級】受験者数1,209名 合格者数853名 合格率70.6%
    【1級】受験者数1,316名 合格者数779名 合格率59.2%
・2018年3月度給与計算実務能力検定試験結果
 2級 受験者数1,223名 合格者数910名 合格率74.4%
・2017年11月度給与計算実務能力検定試験結果
  【2級】76.9% 受験者数1,064名 合格者数818名
  【1級】35.3% 受験者数1,145名 合格者数404名
・2017年3月度給与計算実務能力検定試験結果
  【2級】82.0% 受験者数872名 合格者数715名

受験対策・学習法ほか

2級なら認定テキストや問題集がありますので、これらを使って勉強していけば、これまで給与計算業務の経験がないという人でもなら十分に合格を狙えます。試験のポイントは、「法令」をしっかり覚えることです。給与計算のスキルや知識は組織では欠かせないものです。特に経理や人事などの管理部門においては実務に直結します。また、社会保険労務士など他の国家資格の勉強にも、ここで得た知識が役立ちます。

給与計算実務能力検定試験は、あらゆる会社で活かせる事務系職種のキャリアアップに役立つ資格です。従って、現在事務職として働いている方などは一般の企業で人事労務担当者などとして活躍することも可能になります。
スキルアップをして転職を考える方や社会人としての長い経験を活かして定年退職後に再就職を考える方にもお勧のめ資格と言えます。また経理系資格の中では企業からの評価も高く、転職をするときにも役立ちます。

受験資格

特になし(誰でも受験できます)

試験方式

【2級】
●出題形式
  ・知識問題35問(四肢択一、マークシート方式)
  ・計算問題5問(四肢択一、マークシート方式)
●出題数/試験時間:出題数40問/時間120分
●点数配分:
  ・知識問題1問2点(計70点)
  ・計算問題1問6点(計30点)
●合格基準:出題問題のうち、7割以上の得点獲得を合格基準点とします。
※試験時には、計算問題用に下記のような「資料集」を配布致します。
⇒「給与計算実務能力検定2級試験 資料集(サンプル)

【1級】
●出題形式
  ・知識問題30問(四肢択一、マークシート方式)
  ・計算問題10問(記述式)
●出題数/試験時間:出題数40問/時間120分
●点数配分:
  ・知識問題1問2点(計60点)
  ・計算問題1問4点(計40点)
●合格基準:出題問題のうち、7割以上の得点獲得を合格基準点とし、かつ計算問題を6割以上正解していることを合格基準とします。
※試験時には、計算問題用に下記のような「資料集」を配布致します。
⇒「給与計算実務能力検定1級試験 資料集(サンプル)

試験科目

  1. 給与計算業務に必要な基礎知識
  2. 給与計算実務に必要な法的知識(労働基準法等)
  3. 演習問題(実際の給与計算)
    ※給与計算実務能力検定試験は、原則として試験実施月の前々月の1日に施行されている法令等により出題されます。
    ※3月試験の場合は同年1月1日現在の、11月試験の場合は同年9月1日現在施行されている法令等によります。

(細目)
(1)給与計算の基本的な仕組みの理解
(2)給与計算に関連する、労働基準法や労働契約法などの労務コンプライアンスに関する知識
(3)給与計算に付随する各種手続きの基本
(4)社会保険関係の基本的な給付
(5)給与計算に最低限必要な割増賃金などの計算方法
(6) 実例に基づく基本的な給与計算の計算問題など

スケジュール

●試験実施:年2回 (2級:3月、11月 / 1級:11月のみ)
※試験日は各回によって異なります。受験時の受験要綱を確認ください。
●申し込み:試験実施月の前月初旬
●申し込み先:一般財団法人職業技能振興会より申込む

2023年給与計算実務能力検定試験日程
    第20回2級・第10回1級試験

試験会場

●東京、大阪、その他主要都市
※試験開催地は各回によって異なります。受験時の受験要綱を確認要。

受験料

【2級】8,000円  
【1級】10,000円

問い合わせ先

一般財団法人 職業技能振興会 
〒151-0051東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目16-6パレ・ジュノ3階
 TEL 03-3353-9181  FAX  03-3353-9182
   office@fos.or.jp

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教材(過去問集)

給与計算実務能力検定試験 過去問

教材(テキスト・参考書)

給与計算実務能力検定教材一覧

【給与計算実務能力検定 おすすめ教材】
2020年度版 給与計算実務能力検定1級公式テキスト
2020年度版 給与計算実務能力検定2級公式テキスト
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