資格名

経営学検定試験(マネジメント検定)

資格の種類

民間検定試験

主催者

一般社団法人 日本経営協会

資格試験の概要

経営学検定試験は、特定非営利活動法人「経営能力開発センター」が、日本マネジメント学会(旧称:日本経営教育学会)の協力を得て、全国主要大学の経営関係の教員で構成する「経営学検定試験協議会」を設立してスタート、平成23年より一般社団法人日本経営協会が実施・運営している試験です。試験は、経営に関する基礎的・専門的知識やその応用能力としての経営管理能力や問題解決能力が一定水準に達していることを資格認定する検定試験。大学で経営学を学んでいる学生や、企業・官公庁・NPOなど各種の組織で活動している実務家に対して、経営に関する一定水準の学習目的とインセンティブを提供することを目的としています。
この検定試験は平成15年にスタートし、厚生労働省の若年者就職基礎能力支援事業認定試験にも指定されていることから、現在まで多くの大学や企業で利用され、多数のビジネス・パーソンなどが受験しています。 試験名が別名「M検」と呼ばれています。



試験の受験級には、初級、中級、上級1次の3種類があります。
・初級:(対象) 学生・初学者
  経営学に関する基礎知識を習得しているかを判定。
  短期大学・4 年制大学の2 ~3年生レベルの基礎知識。
・中級:(対象)ビジネスパーソン
  経営に関する知識と経営課題を解決する分析力を判定する。
  ビジネス・パーソンが身につけておくべき経営知識や問題解決力。
・上級:(対象)経営幹部・幹部補
  経営に関する専門的知識と実践的な経営技能の有無を判定。
  MBA レベルの経営知識と経営幹部としての実践的な経営能力。
※ 試験の内容は、初級が経営学の基礎、中級では経営に間する知識とその応用についての試験になります。尚、試験対策用の通信講座も準備されています。

合格率・資格難易度

難易度
  初級   「C」やや易 
  中級   「B」普通 
  上級   「A」難関 

【資格の難易度レベル】
初級・中級の難易度的は大して高くありませんが、上級はサラリーマンの資格としてはかなり実践的で難易度も高くなっています。初級の受験者は学生が多く、難易度だけで比較すれば、「ビジネス実務法務検定3級」や「ビジネスコンプライアンス検定(初級)」と同程度でしょう。学習時間も初級なら1ヵ月、中級で3か月あれば合格は可能です。

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●合格率  
2019年度経営学検定試験結果
初級(第34回)受験者数770名 合格者数304名 合格率39.5%
中級(第33回)受験者数402名 合格者数183名   合格率44.0%

※参考データ
・2018年度経営学検定試験結果
初級(第32回)受験者数441名 合格者数229名 合格率51.9%
中級(第30回)受験者数379名 合格者数174名   合格率45.9%
上級(第14回)最終合格者数13名
・2017年度経営学検定試験結果
初級(第30回)受験者数820名 合格者数332名 合格率40.5%
中級(第29回)受験者数415名 合格者数(第1. 184名 第2.178名 総合 194名 )名 
合格率(第1. 48.7% 第2.47.1% 総合46.7% )

受験対策・学習法ほか

この検定試験は、経営知識を習得し、経営能力を磨きたい方には最適な検定試験と言えます。また、大学の経営学科の学生には必然的に学ぶこともでき、挑戦しやすい検定試験でしょう。 ただ、まだマイナーでネームバリューにも乏しいため就職、転職時には中級以上はほしいところです。
社会人やビジネス・パーソンにとっては、キャリアアップのツールになります。 
理論や学問的な内容を中心にしているため、実務にすぐに活かすのは難しいですが、中小企業診断士などの国家試験と学習する内容が重複しているため、経営学の学習に活用することはできます。 中小企業診断士の試験対策として活用するなら、中級がちょうど良いレベルになるようです。他には販売士の養成指導などにも役立ちそうです。

試験対策は出題に傾向があることも分かるため、とにかく過去問を解きまくることです。特に上級では、経営能力より読解力・文章力というような問題が出題されます。
また、公式テキストから問題が出されているので、出版されている公式テキスト・過去問題集だけはキチンと押さえておくべきでしょう。テキスト外からも出題されますが、テキストをきちんと学習しておけば合格できます。多くの大学や企業で活用されている試験ですが、就職活動やキャリアアップとしても有効です。

受験資格

・初級・中級は受験資格なし。
・上級は中級合格者が対象です。

試験方式

●初級
・マークシート式(四肢択一)
・問題50 問、試験時間90分/100点満点で、65%以上が合格です。
・合格基準:正答率65%以上
●中級
・マークシート式(四肢択一)
・問題100 問、試験時間180分/200点満点
・合格基準:正答率65%以上で、かつ各科目の正答率が40%以上
●上級
1次試験 
 ・記述式 試験時間:160分 合格基準:200点満点で65%以上
2次試験(合格基準:300点満点で65%以上) 
 ・記述式 自宅で作成し、提出/作成期間:自宅で2週間
 ・パワーポイントを使用したプレゼンテーション(6人程度のグループ)/発表時間:1人10分程
 ・上記グループでディスカッションを行う/時間:40分
(注1)中級合格者は、中級合格後の次の試験と、その次の試験の2回、上級1次試験の受験資格を得られます。
(注2)上級1次合格者は、合格資格が次回の試験とその次の試験まで有効です。 
(注3)中級試験で第1分野または第2分野の得点が65点以上であれば、次回に65点に満たなかった分野のみ受験し65点以上を得点すれば中級合格になります。但し、有効期間は次回の試験1回に限ります。

試験科目

●初級
経営学に関する初歩的・基礎的知識を習得しているかどうかを判定します。短期大学卒業生、4年制大学の2~3年生レベルで習得しておくべき経営学の基礎知識が求められます。
(科目)
・企業システム
1)会社と経営 2)企業・会社の概念と諸形態 3)所有・経営・支配と経営目的 4)コーポレート・ガバナンス 5)日本型企業システムなど 
・経営戦略
1)経営戦略の体系と理論 2)全社戦略 3)事業戦略 4)機能別戦略 5)経営戦略の策定と経営環境など 
・経営組織
1)組織に関する基礎理論 2)経営組織の基本形態 3)企業組織の諸形態 4)組織の制度・管理・文化など   
・経営管理
1)経営管理の基礎理論 2)経営機能と管理機能,リーダーシップ,マネジメント・プロセス 3)経営計画 4)コントロールなど   
・経営課題
1)M&Aと買収防衛策 2)経営のグローバリゼーション 3)企業経営と情報化 4)企業の社会的責任(CSR)と企業倫理 5)環境経営など 
●中級
経営に関する専門的知識や経営課題を解決するための分析能力を習得しているかどうかが判定されます。ビジネスパースンが通常身につけておくべき経営学に関する専門的知識や問題解決能力が求められます。
(範囲・科目)
経営に関する知識とその応用
・第一分野:マネジメント 人的資源 管理経営法務  
・第二分野:マーケティング IT経営 経営財務)
●上級
経営に関する高度の専門的知識と、実践的な経営能力を有しているかどうかが判定されます。
経営学専攻の大学院生(MBA)レベルの専門的知識と、経営幹部として期待される実践的な経営能力が求められます。
・1次試験 経営に関するケーススタディ 
・2次試験 
 1)マネジメント・ プランの作成(経営課題に関するレポート) 
 2)マネジメント・プランについて プレゼンテーション 
 3)グループ・ディスカッショ ン(上記2)のテーマで行う)



スケジュール

●試験実施日:6月15日~7月 31日

 2023年経営学検定試験日程(初級 中級 上級2次)
(第41回初級試験) (第40回中級試験)

試験会場

●初級・中級:札幌、仙台、東京、金沢、名古屋、大阪、福岡
●上級: 1次試験 東京、大阪   2次試験 東京

受験料

・初級 4,950円 (税込み)  
・中級 4,950円 (各分野) 分野別各試験 4,950円 (税込み)  
・上級 1次 8,800円(税込み)  2次 28,600円(税込み)

問い合わせ先

一般社団法人 日本経営協会  http://www.noma.or.jp/kentei/mqt/
〒151-8538 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-11-8
TEL:03-3403-1716

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