資格名

環境アセスメント士
※試験名 環境アセスメント士認定資格試験

資格の種類

民間資格

主催者

一般社団法人日本環境アセスメント協会

資格試験の概要

「環境アセスメント士」認定資格制度は、環境アセスメントに専門特化した制度で、(社)日本環境アセスメント協会が資格認定を行います。この資格制度は、環境アセスメント実務者の技術レベルの向上と育成拡大を図り、環境アセスメント実務の適切な実施と環境アセスメントの信頼性向上に資することを目的としています。
「環境アセスメント士」は、環境アセスメントに専門特化した実務を行うため、環境アセスメントに関する環境の調査、予測及び評価の実施、環境保全措置の検討、環境影響評価図書の作成・支援、環境アセスメントの制度、手続き等の実務について、専門的な技術・技能を有し、その実務を的確に行えることが資格要件となります。
環境アセスメント士資格は、より専門性を高めるため「生活環境部門」、「自然環境部門」の2部門の資格の種類が設けられています。
(1)生活環境部門 : 大気環境、水環境、土壌環境、廃棄物、温室効果ガス
(2)自然環境部門 : 植物、動物、生態系、景観、触れ合い活動の場等

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平成26年には環境アセスメント士が国土交通省告示に基づく「技術者資格」に登録されました。 この制度は、民間事業者等が付与する「技術者資格」を国土交通省が登録し、社会資本に関する調査・設計等の発注業務で活用する取り組みです。平成26年度に登録が行われた50資格に続く2度目の登録で計画・調査・設計分野も対象となり、環境アセスメント士は建設環境分野の調査業務の管理技術者資格として登録されました。
また環境アセスメント士認定資格制度は、平成17年度に創設され、平成23年時点で395名(生活環境部門198名、自然環境部門197名)の「環境アセスメント士」の方が各地で活躍をされています。
※環境アセスメント士認定資格制度では、資格登録の有効期限は5年間と定められております。
※環境アセスメント士が資格更新をするための条件は、次の通りです。
 (所定の CPD 単位の取得)
「JEAS‐CPD 制度」にもとづき、5 年間で 250CPD 単位以上の単位取得が必要です。

合格率・資格難易度

難易度 
  「B」    普通

【資格の難易度レベル】
環境アセスメント士認定資格試験に関しては、アセスメントの法制度や手続きに関する内容や、自然系や環境関係法、国際条約など、環境全般に関連する問題、管理技術・倫理に関する問題など、ほとんどが技術士試験とよく似た、かなり広範な問題が出題されます。しかし、問題は環境アセスメント協会が発行している「実務研修会用テキスト」から出題されているため、このテキストは購入しておく必要があります。環境問題に関する一般知識があれば、この実務研修会用テキストをきちっと勉強しておけば問題ないレベルです。

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●合格率
 令和3年度環境アセスメント士認定資格試験結果 
  生活環境部門 
     受験者数22名 合格者数17名 合格率77.3%
  自然環境部門 
      受験者数40名 合格者数29名 合格率72.5%

※参考データ
・令和2年度環境アセスメント士認定資格試験結果 
  生活環境部門 受験申込者数26名
     受験者数21名 合格者数17名 合格率81.0%
  自然環境部門 受験申込者数32名
      受験者数25名 合格者数19名 合格率76.0%
・令和元年度環境アセスメント士認定資格試験結果 
  生活環境部門 受験申込者数30名
     受験者数20名 合格者数14名 合格率70.0%
  自然環境部門 受験申込者数50名
      受験者数43名 合格者数27名 合格率62.8%
・平成30年度環境アセスメント士認定資格試験結果 
  生活環境部門 受験申込者数32名
     受験者数28名 合格者数18名 合格率64.3%
  自然環境部門 受験申込者数55名
      受験者数46名 合格者数25名 合格率54.3%
・平成29年度環境アセスメント士認定資格試験結果 
  生活環境部門 受験申込者数45名
     受験者数36名 合格者数25名 合格率69.4%
  自然環境部門 受験申込者数46名
      受験者数40名 合格者数23名 合格率57.5%
・平成28年度環境アセスメント士認定資格試験結果 
   生活環境部門 合格率61.9%
   自然環境部門 合格率56.1%

受験対策・学習法ほか

環境アセスメントに必要なことは、地域開発が自然環境に悪影響を与える可能性もあることから、丁寧かつ正確な情報収集能力と分析力です。さらに、いつも環境に対する問題意識を高く持ち続けていることも重要なことです。専門的には生物学科や生物工学科、環境学科などで地域開発と環境保全に関することや、バイオテクノロジーなどについて学んでおくと役立つと思います。
試験に合格し資格取得後は、環境アセスメント士の資格と併せて「公害防止管理者」の資格を取得できれば、就職には大変有利になります。また、環境コンサルタントにおいても重要な資格になります。環境アセスメント士の位置づけとしては、自己の判断により環境アセスメント実務を的確に実施できる技術や技能を有することになるため、総合的な技術監理を行う技術者として位置づけられることになります。

「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格登録規程」という国土交通省告示があり、これは民間事業者等が付与する「技術者資格」を国土交通省が登録し、社会資本に関する調査・設計等の発注業務で活用する取り組みを言います。平成26年度に環境アセスメント士は建設環境分野の調査業務の「管理技術者資格」として登録されました。
このことにより、国及び地方公共団体の業務発注に際し、総合評価での加点評価など、今後ますますの活用が期待されます。 

受験資格

1四年制大学を卒業後、環境アセスメント関係業務の実務経験年数 5年以上の者
2大学院修了後、環境アセスメント関係業務の実務経験年数 3年以上の者
3上記以外は、環境アセスメント関係業務の実務経験年数 8年以上の者

試験方式

筆記試験(記述式及び択一式)
●(専門Ⅰ-1)業務経験 120分
  各専門とする部門の業務経験/記述式(2400字以内) 
●(専門Ⅰ-2)専門知識 120分
    各専門とする部門の技術・知識 /択一式40問
●(共通Ⅱ-1)共通基礎 +(共通Ⅱ-2)管理技術  90分
 (共通Ⅱ-1):環境アセスメント法制度、手続き等の基礎知識並び
に環境全般に関する基礎知識/択一式20問
 (共通Ⅱ-2):環境アセスメンント実務の管理技術力、技術者倫理/択一式10問

試験科目

試験は以下の内容について出題されます。
・環境アセスメント法制度、手続き等に関する事項
・各専門とする部門の環境の調査・分析、予測及び評価、環境保全措置等に関する事項
・環境影響評価図書類の作成・支援に係る事項
・環境アセスメント関係実務の管理技術に関する事項
・技術者倫理に関する事項

スケジュール

●試験実施:毎年11月23日(勤労感謝の日)に行われる。
●試験申込受付:7月上旬から10月上旬まで
●結果発表:2月上旬

2023年度環境アセスメント士認定資格試験日程
   

試験会場

東京、名古屋、大阪、福岡
※東京を含む主要都市4箇所で行われる

受験料

12,000円

問い合わせ先

一般社団法人 日本環境アセスメント協会 「資格・教育センター」
https://www.jeas.org/
〒102-0092 東京都千代田区隼町 2 番 13 号 US 半蔵門ビル 7 階 
TEL 03-3230-3583 又は 03-3221-6731  FAX 03-3221-6732
eメールアドレス:a-qec@jeas.org

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通信講座・eラーニング

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通学スクール・講座

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教材(テキスト・参考書)

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