資格名

インテリアプランナー

資格の種類

民間資格

主催者

財団法人 建築技術教育普及センター

資格試験の概要

インテリアプランナーは、現在の多様化する生活様式やニーズに合わせて、社会、個人のニーズにあったインテリア空間を、「より高いレベルで」実現する知識と技術を有したインテリア設計の専門家です。この資格は、昭和62年に国土交通省所管の建築技術教育普及センターによりインテリアの企画、設計、工事監理に携わる専門家の資格として創設されました。現在、全国で約1万5千人の有資格者が活躍しています。
インテリアプランナーの称号を得るには、建築技術教育普及センターが実施するインテリアプランナー試験に合格し、登録を行うことが必要です。インテリアプランナーの登録有効期間は5年間で、有効期間満了前にセンターが実施する「更新講習」を修了し、更新の登録を受けなければなりません。
※試験合格者は一定期間の実務経験を有することで、同センターの登録を受けたあと、「インテリアプランナー」の称号を得ることができます。

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◆インテリアプランナー試験に関する情報
・2016年度から登録資格要件等も変わりました。主な変更点はこちらで参照できます。
・2016年度からインテリアプランナー資格制度が変更されました(以下の内容を確認ください)
ファイルダウンロード 新規ウインドウで開きます。インテリアプランナー資格制度の変更について
ファイルダウンロード 新規ウインドウで開きます。平成28年度インテリアプランナー及びアソシエイト・インテリアプランナー登録案内
ファイルダウンロード 新規ウインドウで開きます。平成28年インテリアプランナー更新講習実施計画
ファイルダウンロード 新規ウインドウで開きます。平成28年度インテリアプランナー試験実施計画

合格率・資格難易度

難易度 
  「B」  普通  

【資格の難易度レベル】
同じインテリア系の民間資格であるインテリアコーディネーターとは、難易度、人気度ともに雲泥の差があり、インテリアプランナー資格を目指す人はあまり多くありません。
学科試験では、問題の難易度はそれほど高くありませんが、出題範囲が結構広く、類似問題が出題されやすい傾向にありますので、出題傾向に合わせてポイントを絞って広く浅く勉強する工夫がいるでしょう。設計に関する試験は難関です。受験者にとっての最大の山場は、この設計製図試験にあることは間違いありません。最初はオリジナルなデザインが求められますが、設計趣旨やインテリアデザインを求められたり、いろいろなことが要求され、無難な設計では合格は難しいでしょう。試験の難易度が高いと感じられる理由のひとつは、実務的な要素が強く反映される課題になっていることが原因しています。従って、合格者の多くは大学や専門学校で専門知識を学んでその後就職をして、実務経験をしっかしと積んだ人が多いです。
そのため、全く初めての方がチャレンジする場合はかなり難しい試験だと思います。初学者の場合、学習時間の目安としては200~300時間が必要と言われています。これまで建築に携わってこなかった人には大変だと思いますが、頑張れば独学で合格することは十分に可能な資格試験です。

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●合格率  
  令和元年度インテリアプランナー試験結果 
   学科試験 合格率69.0% (受験者数909名 合格者数627名)
   設計製図試験 合格率23.5%(受験者数506名 合格者数119名)

※参考データ
・平成30年度インテリアプランナー試験結果 
   学科試験 合格率65.4% (受験者数699名 合格者数457名)
   設計製図試験 合格率27.6%(受験者数468名 合格者数129名)
・平成29年度インテリアプランナー試験結果 
   学科試験 合格率60.9% (受験者数645名 合格者数393名)
   設計製図試験 合格率26.9%(受験者数490名 合格者数132名)
・平成28年度インテリアプランナー試験結果 
  学科試験 合格率59.3% (受験者数491名 合格者数291名)
  設計製図試験 合格率28.3% (受験者数491名 合格者数139名)
  全体 合格率30.0% (受験者数507名 合格者数152名)

受験対策・学習法ほか

独学で合格する人もいますが、何らかの形でスクールを活用する人が多いようです。独学での資格取得は、どちらかといえば、建築・インテリア業界の基礎知識がある人や有資格者、実務経験のある人におすすめの方法といえます。
試験問題を見ると、色彩・施工に関する問題では、色彩の問題や家具デザイナーの名前作品が出題されます。施工の問題では、建築施工に関する一般的な問題が出題されます。実務経験のある方でしたら、難しいことはないレベルです。また、法規に関する問題では、建築士試験のように法令集を持ち込むことができますので、受験前に過去問で繰り返し勉強しておくと良いと思います。
これらの学科試験は選択式問題でもあり、また過去問に類似した問題が多出する傾向もあるので、過去問題を入手して何度も繰り返し解くなど、本人の努力次第で、経験のない方でも合格できる可能はあります。

次に、設計に関する試験では頭の柔軟性が必要となってきますので、過去問の課題を参考に、必要スペースや配置計画を考察し、図面表現力・計画力・全体構成力を身につける練習が必要です。また、6時間という限られた時間の中で、手作業での図面を作成しなければなりません。かなりの速さと美しさ、完成度を要求されるため、簡略化した図法を用いて限られた時間で美しい図を完成させる練習をしておく必要もあります。



試験対策は、基本的には建築系の専門学校に通うか独学が多いですが、まったくの初心者であればスクールに通ったほうが無難です。法令対策には試験会場持ち込みOKの法令集を準備し、実践的な勉強が必要になります。設計の試験では、透視図がポイントになり、家具やエレメントの配置や寸法などが正しく表現できているかという点が重要になります。いかに早く、正確に、完成度の高い作図力を身につけるかが合否の分かれ目と言っても過言ではないでしょう。ただ、線・文字・数学・表示記号などの製図の基本はもちろん、家具寸法と必要スペース、動線と平面計画、平面図兼家具配置図、展開図、透視図、着彩などをトータルに学習しておく必要jはあります。学習のための通学期間は2年~4年程度になるでしょう。試験はインテリアコーディネーターよりは易しいレベルです。
受験者は、勤務先分類では、総合建設業が22.0%、次に建築設計事務所が19.5%と建築業界が多く、職務分類別では、建築設計・監理が・インテリア設計・監理等からの受験者が多いようです。

インテリアプランナーという肩書だけで独立するのは難しいですが、建築関係、住宅関係の仕事につく場合は若干有利でしょう。就業先は、ハウスメーカー、リフォーム、建築施工・不動産、設計・デザイン事務所、店舗デザイン、インテリアショップなどが多く、建築・インテリア両方に強い資格と言えます。中でも、インテリアデザイン事務所、建築設計事務所、建設会社などで活躍している人が多いようです。この資格は、国家資格ではないので、実際に顧客から依頼を受けて施工し、形のあるものを造り上げるためには、建築士の資格が必要になります。従って、独立して才能を発揮したいと考えるなら、やはり、建築の関連資格を持つ方が武器になります。
※試験に持ち込める法令集
・基本建築関係法令集 法令編 国土交通省住宅局建築指導課建築技術者試験研究会霞ケ関出版社 
・建築関係法令集 法令編  建築法規編集会議 
・基本建築基準法関係法令集  国土交通省住宅局建築指導課建築技術研究会 建築資料研究社 
※「インテリアプランナー資格保有者」の資格試験の科目免除
・商業施設士試験の構想表現(実技)試験
実務経験なしで受験でき、学科試験の「施設計画」が免除されます。
・マンションリフォームマネジャー試験
学科試験の「学科I」が免除されます。

※インテリアコーディネーターとの違いがよく指摘される資格ですが、インテリアコーディネーターは室内の調度品などインテリア製品の販売(流通)を促進させるためのコンサルティングを重視してコーディネートを行うのに対し、インテリアプランナーはさらに建築・空間設計までに関わることに携わるため、インテリア計画、設計、監理などインテリアの専門的な知識も要求されます。そのため、インテリアコーディネーターが次に取りたい資格として注目しているのが、インテリアプランナーだと言われています。
◆ 「インテリアコーディネータ」と「インテリアプランナー」の違い
 インテリアコーディネーターは、家具やカーテンなどのインテリアを総合的にプロデュースし、理想の住まいを実現することを目的にしています。また試験は住宅やインテリアに興味のある人なら誰でも受験できます。
これに対して、インテリアプランナーは建築や製図、工事監理など、仕事に専門的な知識が求められ、試験に合格しても、資格所有者として登録するには学歴や実務年数などの条件をクリアしなければなりません。

受験資格

●【学科試験】
 受験資格の制限はなく、誰でも受験できます。
●【設計製図試験】
 本年度の学科試験の合格者又は次に掲げる学科試験を免除される者に限り受けることができる。
(1)前4年度の学科試験の合格者 
(2)アソシエイト・インテリアプランナー 
(3)建築士(一級・二級・木造建築士) 

試験方式

試験は学科試験及び設計製図試験により構成され、設計製図試験の合格者がインテリアプランナーの合格者となります。 
【試験方式】
・学科試験(2時間30分)
  出題数:50問 
  出題形式:四枝択一式 
・設計製図試験(6時間)
  出題内容:建築物における空間の使われ方、生活のイメージが判るようなインテリア設計 
  要求図書の種類:設計主旨、平面図、断面図、展開図、天井伏図、透視図、一部詳細図、仕上表、 家具表 等のうち指定するもの 
・設計課題の発表: 平成28年6月中旬頃に公表

試験科目

【出題範囲】
・学科試験  
   インテリア計画 インテリア装備  インテリア施工 インテリア法規 建築一般
・設計製図試験
 出題内容:建築物における空間の使われ方、生活のイメージが判るようなインテリア設計
 要求図書:設計主旨、平面図、断面図、展開図、天井伏図、透視図、一部詳細図、仕上表、家具表 等のうち指定されるもの。

スケジュール

●試験実施:(学科試験)6月中旬 (設計製図試験)11月中旬
●申込受付: (学科)3月~4月
       (設計製図)9月始め~9月末

 令和5年度後期インテリアプランナー資格試験日程    

試験会場

(学科試験)札幌・仙台・東京・名古屋・京都・大阪・広島・福岡・沖縄  9都市
(設計製図)札幌・仙台・東京・名古屋・京都・大阪・広島・福岡      8都市

受験料

「学科試験」 :9,720円(うち消費税額 720円)
「設計製図試験」 :16,200円(うち消費税額1,200円) 
※インテリアプランナー登録手数料:新規10,000円  更新講習+更新手数料:20,000円

問い合わせ先

・公益財団法人 建築技術教育普及センター 
http://www.jaeic.or.jp/shiken/ip/index.html
電話:03-6261-3310         
〒104-0031 東京都中央区京橋2-14-1   
・日本インテリアプランナー協会
   http://jipa-official.org/

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教材(過去問集)

インテリアプランナー試験過去問(3年分)

教材(テキスト・参考書)

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