資格名

福祉事務管理技能検定試験

資格の種類

民間検定試験

主催者

医療秘書教育全国協議会

資格試験の概要

医療秘書教育全国協議会が、社会保障制度全般の知識を有し、介護保険制度と介護報酬請求事務の能力を持った人材を育成するために、平成13年に新たに創設したのが「福祉事務管理技能検定試験」です。福祉関連機関における事務担当者として一般的な業務を遂行するための知識や技能を問われる検定試験であるため、受験対象者は医療秘書関連学科及び福祉関連技能職養成学科の学生や医療機関・福祉関係施設の実務者が対象となっていますが、一般の方も受験できます。

試験級は3級と2級とがあり、3級では基礎知識と技能などが問われ、2級では一般知識とやや複雑な業務を遂行する応用能力が問われます。また試験は「社会保障 社会福祉制度」、「老人・障害者の医学と心理、介護の基礎」、「介護保険制度、介護報酬請求事務」という3つの領域に分かれており、受験者は3領域の試験を受けます。
※介護専門職の有資格者には、受験科目の一部緩和措置が取られています。
※級の審査基準
 ・3級:福祉関連機関における、事務担当者として、基礎的知識と技能を有し、一般的な業務を遂行することができる。
 ・2級:福祉関連機関における、事務担当者として、一般的知識と技能を有し、やや複雑な業務を遂行することができる。


合格率・資格難易度

難易度 
  2級   「C」 やや易しい
  3級   「D」 易しい

【資格の難易度レベル】
難易度的には決して難しい試験ではありません。しかし、3級、2級どちらの受験対策も暗記すべきところが多いため、暗記力が弱いと少し苦しいかも分かりません。級別に出題傾向がわかりやすいイメージがありますので、傾向に沿って、テキストと問題集を基礎から順番に繰り返し習得しておけば、まず間違いないでしょう。

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●合格率
  非公開(2級で55%前後、3級で70%前後)

受験対策・学習法ほか

試験の出題傾向としては、過去の例からみると以下がポイントになると思います。
まず、大きく3級が居宅サービス中心、2級が施設サービス中心となっています。全体に覚えなければならない問題が多いので、テキストを読んで過去問を繰り返し解きながらポイントを覚える勉強方法が良いと思います。
●3級
3級は法規・医学・事務の3領域の基本問題が中心になります。その中で「領域Ⅰ」では、児童福祉法、身体障害者福祉法、生活保護法、知的障害者福祉法、老人福祉法、母子及び父子並びに寡婦福祉法のいわゆる福祉六法。それと憲法。憲法は日本国憲法の第3章にある条文で生存権と、国の社会的使命について規定している第25条がポイントです。
「領域Ⅱ」は医学に関してです。介護保険法で特定疾病と呼ばれる病気に関する出題が多くなっています。「領域Ⅲ」は資料類の持ち込み自由で、出題範囲も居宅系サービスに絞られています。介護保険制度や介護サービスに関することと、介護報酬請求に関する出題で、介護報酬請求に関しては、サービスコード表や地域単価を調べる問題も出ます。
●2級
2級では、3領域共に3級より全体的に難易度レベルが上がります。「領域Ⅰ」では3級の内容をさらにレベルアップした社会保障関連の問題になります。「領域Ⅱ」は2級も特定疾病に関して十分覚えておかねばなりません。「領域Ⅲ」では、介護保険全体に関することや介護報酬請求事務について、それとレセプト、施設サービスなどが中心になります。
受検は、介護や医療事務経験者以外は3級から受験がおすすめです。医学の進歩とともに社会も高齢化を迎えるこの時代に、医療機関に就職しようと考える人が福祉・介護の資格も持つことは、以後大きなメリットになると思います。

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※介護事務資格の選択について
介護事務の資格は全部で8種類もあります。どれがいいのか分からない、という声もあるのは事実です。簡単に主な介護事務資格を紹介しておきますので参考にしてください。
(1)福祉事務管理技能検定試験
(2)介護事務管理士技能認定試験
(3)ケアクラーク(R)技能認定試験
この3種類の介護事務資格が良いように思います。
(1)の福祉事務管理技能検定試験はこのページで紹介しているように、介護専門学校生が一番多く受験する試験です。確実に正確な知識を身につけるということでは一番だと思います。2級の取得を勧めます。
(2)の介護事務管理士技能認定試験は歴史があるという点(2001年から実施されている)では一番です。それと試験の難易度も福祉事務管理技能検定試験と同じくらいで介護事務資格の中では高い資格試験です。
(3)のケアクラーク(R)技能認定試験は、ニチイの講座で取得を目指しているため知名度が高いようですが、試験の難易度は高くありません。

受験資格

●受験資格の制限は特にありません。
※医療秘書や福祉関連の勉強をされている学生の受験生が多いですが、一般の方も受験可能です。

試験方式

●試験形式:択一式のマークシート方式
●試験時間:領域Ⅰと領域Ⅱを合わせて55分、領域Ⅲで60分
●合格基準:3つの領域でそれぞれ100点満点中60%以上の正解率で、尚且つ全領域の合計が180点以上であること

試験科目

●出題範囲
(領域1) 社会保障、社会福祉制度
(領域2) 老人・障害者の医学と心理、 介護の基礎
(領域3) 介護保険制度、介護報酬請求事務
※詳しい領域の内容はこちらで確認できます。
※科目免除
・介護福祉士などの介護有資格者は、領域ⅠとⅡが免除され、Ⅲのみの受験になります。

 

スケジュール

●試験実施:年2回(6月下旬と11月下旬)
●申込受付期間:4月下旬~5月下旬  9月下旬~10月下旬

 2022年福祉事務管理技能検定試験日程
【一般受験者の手続き】
・合格通知:試験終了後、約1か月半後に郵送
※受験願書
1.お問い合わせフォームより願書を請求する。
2.このホームページからダウンロードする。(PDFファイル ダウンロードページ) 
※一般受験者の申し込み手続きに関し、詳しい内容はこちらでご覧ください。

試験会場

福祉事務管理技能検定試験 一般会場

受験料

2級 5,100円
3級 4,000円

問い合わせ先

一般社団法人 医療秘書教育全国協議会
東京都江戸川区東葛西6-7-5 滋慶ビル2F
03-5675-7077
http://www.medical-secretary.jp/

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福祉事務管理技能検定テキスト〈1〉社会保障・社会福祉論
福祉事務管理技能検定テキスト〈2〉老人・障害者の医学と心理
福祉事務管理技能検定テキスト〈3〉介護の基礎
福祉事務管理技能検定テキスト〈4〉介護保険制度

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