資格名 | NR・サプリメントアドバイザー
※Nutritional Representative・Supplement Adviser |
資格の種類 | 公的資格 |
主催者 | 一般社団法人 日本臨床栄養協会 |
資格の概要 | 栄養情報担当者 NR制度は平成22年度の政府決定に基づき、平成27年7月に完全に終了。
平成24年4月に一般社団法人日本臨床栄養協会に移管され、協会認定の資格と統合し「NR・サプリメントアドバイザー制度」となりました。
健康食品に関連する法令が緩和され市場が拡大したため、消費者に適切に助言を与えることができるアドバイザーが求められ、2003年に独立行政法人国立健康・栄養研究所が認定する栄養情報担当者制度が設けられました。その後、事業仕分けにより、2013年からは日本臨床栄養協会認定のサプリメントアドバイザーと統合され「NR・サプリメントアドバイザー」と資格名が変更されました。NR・サプリメントアドバイザーは、消費者に対して「保健機能食品」、「サプリメント」について、専門的観点から個人個人の栄養状態を評価し、適切にアドバイスできる人材の育成を目的として設けられた資格で、一般社団法人日本臨床栄養協会が認定する資格です。
NR・サプリメントアドバイザーの質の確保および向上を図るために認定試験制度と更新制度により認定が行われ、5年ごとに更新が必要な資格になっています。
NR・サプリメントアドバイザーの資格認定を受けるまでの流れは以下のようになります。
「日本臨床栄養協会」に入会 ➡研修単位の取得(40単位) ➡認定試験受験 ➡「NR・サプリメントアドバイザー」の認定を受ける ➡5年ごとに資格更新
資格認定証を受領したあとは5年ごとに指定の単位数を取得しなければ、資格が失効されることになります。資格更新には、日本臨床栄養協会 正会員の継続、更新のための研修単位の取得(50単位)、レポート提出が求められます。
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●更新のための研修単位の取得方法(例)
更新に必要な研修単位は、5年毎に50単位となっています。主な研修単位の取得法は下記を参照ください。30単位以上は、日本臨床栄養協会並びに国立健康・栄養研究所主催のものにより取得するとされています。
(1)日本臨床栄養協会学術大会(大連合大会)への参加 【10単位】
※学術大会(大連合大会)に参加しサプリメントフォーラムを聴講した方には更に10単位加算。(2)通信教育「NR・サプリメントアドバイザー」再受講【20単位】
(3)サプリメントフォーラム収録DVDによる学習 【10単位】
但し、サプリメントフォーラム聴講者が収録DVDを購入した場合、更なる単位加算はしない。(4)レベルアップセミナーへの参加【10単位】
レベルアップセミナー(web配信)による学習【5単位】
(5)NR・サプリメントアドバイザー交流研修会への参加【10単位】
(6)論文発表(食品と健康に関する論文で査読者のいる学術論文の掲載)1編につき、筆頭著者【10単位】/共著者【5単位】
※NR資格関連データ
・「NR・サプリメントアドバイザー」認定者内訳 |
試験の合格率・難易度 | ●難易度
「C」 やや易
【資格の難易度レベル】
一般の人でも、受験資格がない人は指定講座を修了すれば、資格確認試験が受験でき、それに合格するとこのNR資格の認定試験が受験できますが、ただ、出題傾向から見ても医療の知識が無い人が合格するのは難しいことは間違いありません。医療の知識の他にも法律の知識などもしっかり勉強しなければなりません。出題は協会の主催する講座内容の中からの出題や、薬学や栄養学からの出題が多いようですが、暗記問題が主体なので専門知識のある人にはそれほど難しくない試験です。一般の人でもこのテキスト「第3版 NR・サプリメントアドバイザー必携」を使って自分のペースできちんと勉強すれば、難易度はそれほど高くありません。
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●合格率
2021年度第9回NR・サプリメントアドバイザー認定試験結果
受験者数 713名 合格者数435名 合格率61.0%
※参考データ
・2020年度第8回NR・サプリメントアドバイザー認定試験結果
受験者数 484名 合格者数303名 合格率62.6%
・2019年度第7回NR・サプリメントアドバイザー認定試験結果
受験者数 576名 合格者数340名 合格率59.0%
・2018年度第6回NR・サプリメントアドバイザー認定試験結果
受験者数 628名 合格者数336名 合格率53.5%
・2017年度第5回NR・サプリメントアドバイザー認定試験結果
合格者数329名 合格率56.2%
・2015年度第2回NR・サプリメントアドバイザー認定試験結果
合格者数448名 合格率48.2% |
試験の内容・勉強法 | 健康食品に関連する法令が緩和され市場も大きくなってきたため、消費者に適切に助言を与えることができるアドバイザーが求められ、2013年から「NR・サプリメントアドバイザー認定制度」が開始されました。「NR」は、国家資格ではありませんが、健康・栄養食品に関する正確な情報・知識を有し、「NR」の名称を用いて消費者に対して適切な情報を提供する専門家です。多くが、医師・薬剤師・管理栄養士等の医療従事者か、又は食品に携わる職種の人です。健康、栄養や、食品分野に関する類似の資格は他にもありますが、「NR」は養成を行う機関と認定を行う機関が完全に独立している点で、客観性と透明性が極めて高いという特長があり、健康食品系の資格の中では唯一、正規の資格とされています。正規の資格ですが、合格までに結構面倒なステップを踏まねばならない割に、現状はまだ評価がそれほど高くない認定試験のようです。
NR・サプリメントアドバイザーの認定取得のための勉強方法については、日本臨床栄養協会が主催する通信教育で講座を受講し、修了後に認定試験を受けて合格する、という順序が一般的でほとんどの受験生が講座を受講しています。この場合は通信教育に合わせて自分のペースで無理なく勉強をすすめられると思いますが、基本的には講座に合わせてテキストで勉強しながら、分からないところはテキストを見ながら何度も講座を視聴して習得するという勉強方法が向いています。
この講座で学ぶ分野はたいへん幅が広くて、試験では生理学や生化学、栄養学、生活習慣病、食品安全衛生学、食品の安全に関する法律、カウンセリングなどの専門知識が幅広く問われますが、試験での出題が認定テキストの「NR・サプリメントアドバイザー必携 第3版」で掲載されている練習問題と通信教育「NR・サプリメントアドバイザー講座」の後半で配信される「認定試験対策講座」に出ている練習問題と酷似した引用問題が多いので、この講座の受講生の能力レベルから考えれば、丸暗記も可能とも思えます。いづれにしても、受講生のほとんどが薬剤師や医師、管理栄養士など多くの医療関連職種の人ばかりなので、講座を受講する限り、この試験の難易度が高いと感じる人はあまりいないと思います。
※2021年までの累計認定者数は3,413名。そのうち薬剤師は432名で全体の12.6%です。
資格が取得できれば、近年の健康志向の向上により、健康食品、栄養食品やサプリメントのスペジャリストとしての就職の対象や活躍の場は、医療機関、保健所、行政機関、食品、薬品会社、ドラッグストア等と大きく広がります。例えば、薬剤師などはサプリメント関連の資格を持っていれば、このように意外と知らないサプリメントの相互作用などを安全性を考慮した上でアドバイスできるようになり、仕事の幅も広がるでしょう。 |
試験日程 | ・試験実施:【試験】年1回 12月上旬
・受付期間:【講座】3月より9月中旬まで 再受講は通年受付
【試験】毎年 9月15日~9月30日【必着】(年1回)
※受験対象者には、9月上旬に受験要項が発送されます。
・合格発表:12月下旬
2023年度第11回NR・サプリメントアドバイザー認定試験 |
受験資格 | ●受験資格に制限はありませんが、講座を受講するためには以下の要件が必要です。
【受講】
(1)正会員であること
正会員とは、医師、管理栄養士、栄養士、薬剤師及び医療専門職種等であって、定められた会費を納入する個人をいう。
(2)以下の費用を振り込む
入会金(1,000円)・年会費(8,000円)
通信教育受講料(初回:51,000円/再受講:20,400円)
※オンデマンド講座もあります。
【試験】
(1)日本臨床栄養協会会員であること。
(2)研修単位は、40単位取得していること。
※取得した研修単位は、会員継続により合格するまで有効。
(認定試験受験のための研修単位の取得方法)
※40単位の取得方法は、下記のいずれかを選択します。
(1)通信教育「NR・サプリメントアドバイザー」初回受講 【40単位】
(2)日本臨床栄養協会学術大会(大連合大会)への参加 【10単位】:但し、4年かかります。 |
試験会場 | 【試験】
東京、大阪、福岡、新潟、徳島、名古屋、岡山 |
受験費用 | 15,300円(願書提出時に、受験要項記載の指定口座へ振込むこと)
※研修講座の受講費用
1.初回受講:50,000円
2.再受講:20,000円
3.学校登録認定校在籍学生:5,000円 |
試験方式 | 【試験】
・択一式(解答用紙記入)の学科試験
・試験時間 2時間
・出題数 90題 |
試験科目 | 【講座】
受講科目
①NR・サプリメントアドバイザーの役割と倫理
②基礎の生理学
③基礎の生化学
④人間栄養学
⑤生活習慣病概論
⑥臨床栄養と臨床検査
⑦身体活動と栄養
⑧食品安全衛生学
⑨健康食品
⑩臨床薬理学
⑪食品機能の科学的根
⑫行動科学とカウンセリング
⑬国内外の関連法規-食品の健康表示と安全性-
【試験】
科目は上記【講習】と同じ13項目
上記の内容を現に勤務している人や広く全国の人達が、等しく教育の機会を持てるよう、認定試験のための公認テキスト「NR・サプリメントアドバイザー必携」を出版したり、インターネットを活用したオンデマンド方式による通信教育を採用して情報提供されています。 |
試験関連情報 | 【資格の難易度情報】
・資格の難易度とランキング
・ジャンル別資格の難易度ランキング
●試験関連情報
厚生労働省は平成14年2月に「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方について」の通知を発表し、保健機能食品等に関する消費者の指導・教育を目指したアドバイザーの養成の重要性を指導・指摘しています。
●関連資格
栄養士
管理栄養士 |
問い合わせ先 | (一社)日本臨床栄養協会・日本サプリメントアドバイザー認定機構
電話:03-3467-0446
URL:http://www.jcna.jp |
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教材(テキスト・参考書) | 【NR・サプリメントアドバイザー おすすめ教材】
・第5版 NR・サプリメントアドバイザー必携
・サプリメント健康事典
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教材(過去問・問題集) | - |
講座・スクール | ・一般社団法人日本臨床栄養協会主催の 「NR・サプリメントアドバイザー通信教育」
・WEB配信「NR・サプリメントアドバイザー通信教育」
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