資格の概要 | ビジネスキャリア検定試験は、事務系職業の労働者に求められる能力の高度化に対処するために、段階的に自らの職業能力を習得し、キャリアアップのための職業能力の客観的な証明を行うことを目的とした公的資格試験です。
●試験の特徴
・事務系職務全般を網羅する唯一の公的資格試験
・国が整備した「職業能力評価基準」に準拠
・標準テキスト、認定講座などの学習環境も整備
●級別のレベルとイメージ
・1級:実務経験10年以上の方(部長、ディレクター相当職を目指す方)が対象
・2級:部門長、ディレクター等を目指す人、又はスペシャリストなど
・3級:係長、リーダー等を目指す人、又は担当職務を的確に遂行できることを目指す人など
試験は、1級から3級までの3つの級に分かれています。各級は、事務系職務全般を8つの分野に分けて、それぞれに試験が実施されます。
1級は、実務経験10年以上の方(部長、ディレクター相当職を目指す方)を対象とした、最も難易度の高い試験です。2級は、部門長、ディレクター等を目指す人、又はスペシャリストなどを対象とした、中級の試験です。3級は、係長、リーダー等を目指す人、又は担当職務を的確に遂行できることを目指す人などを対象とした、初級の試験です。
ビジネス・キャリア検定試験は、事務系職業の職務遂行に必要な実務能力を客観的に評価する試験です。企業では、社員の実務能力の客観的な評価や人材開発などに、また、ビジネス・パーソンや学生・求職者にとっては、昇進・昇格、キャリア・アップや就職に向けた公的資格の一つとして活用されています。 |
試験の合格率・難易度 | ●難易度
2級 「B」 普通
3級 「C」 やや易
・ビジネスキャリア検定 難易度ランキング
【資格の難易度レベル】
ビジネスキャリア検定試験は、事務系職務全般を網羅する公的資格試験です。試験は、1級から3級までの3つの級に分かれています。難易度は、級によって異なります。
・1級は、最も難易度の高い試験です。実務経験10年以上の人や、部長、ディレクターを目指す人などが対象です。
・2級は、中級の試験です。部門長、ディレクターを目指す人や、スペシャリストを目指す人などが対象です。
・3級は、初級の試験です。係長、リーダーを目指す人や、担当職務を的確に遂行できることを目指す人などが対象です。
2級と3級は、比較的合格しやすい試験です。どちらも出題範囲が広いですが、出題される問題は、基本的な知識や応用力を求めるものが中心です。そのため、実務経験があれば、1か月程度の学習で突破することは可能です。ただし、全科目の合格を考えている場合は、2か月程度の学習期間を想定し、計画を立ててチャレンジすることをおすすめします。
ビジネスキャリア検定試験は、過去問を解いて傾向を把握することが、合格への近道です。過去問を徹底的に学習することで、試験の形式や出題傾向を理解し、効率的に学習を進めることができます。
2級の合格を目指す場合、社会人の場合なら2か月程度、もっと時間に余裕のある人であれば1か月でも可能でしょう。
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●合格率
令和3年度 後期ビジネスキャリヤ検定試験結果
平均合格率54.0% →結果詳細
(申請者数16,744名 受験者数12,681名 合格者数6,843名)
・令和3年度 前期ビジネスキャリヤ検定試験結果
平均合格率55.1%
(申請者数17,106名 受験者数14,518名 合格者数8,006名)
・令和2年度 後期ビジネスキャリヤ検定試験結果
平均合格率57.9%
(申請者数17,059名 受験者数14,129名 合格者数8,180名)
・令和元年度 後期ビジネスキャリヤ検定試験結果
平均合格率52.8%
(申請者数15,927名 受験者数13,707名 合格者数7,238名)
・平成30年度 後期ビジネスキャリヤ検定試験結果
平均合格率49.1%
(申請者数15,800名 受験者数13,590名 合格者数6,671名)
・平成30年度 前期ビジネスキャリヤ検定試験結果
平均合格率49.4%
(申請者数15,805名 受験者数13,393名 合格者数6,620名)
・平成29年度 後期ビジネスキャリヤ検定試験結果
平均合格率53.1%
(申請者数15,176名 受験者数12,961名 合格者数6,880名)
・平成29年度 前期ビジネスキャリヤ検定試験結果
平均合格率50.2%
(申請者数15,632名 受験者数13,378名 合格者数6,718名) |
試験の内容・勉強法 | 試験の合格率は各分野によって違いますが、平均20~50%前後で幅広い知識と技能を問われます。各試験分野は1~3級にランクづけされているので、事務系の職種で働く人はこの検定試験の合格を目標にして段階的かつ計画的に職業能力を高めていくことができるようになっています。
公式テキストも受験対策というより講義で使うようなスタイルになっているため、テキストだけ勉強して6割取るのは難しいように思います。
受験対策はJAVADA(中央職業能力開発協会)から、各試験単位ごとの標準テキストが出ていますので、このテキストと過去問を使っての独学が一般的な学習スタイルになりますが、独学が苦手で自分のスタイルに合わない方は、標準テキストを用いた通信制や通学制の認定講座もあります。
全体的な勉強方法としては、以下のような一般的な方法になります(1~3級共通)
・テキストや問題集を使って、基本的な知識や応用力を身につける。
・過去問を解いて、試験の形式や出題傾向を把握する。
・わからない問題は、テキストや問題集を参考にして解き方を理解する。
・実務経験を活かして、応用力を高める。
2級に関しては、試験の難易度は以前に比べ、現在の方がかなり高くなったようです。公式テキストはあまり受験対策にならないので、HPの過去問などで学習する方がよいと思います。試験問題は平均的にケーススタディ中心のものが多いようです。3級の試験も、試験問題も質・量ともに拡充され職務遂行に必要な能力を評価できるように改訂され公的資格になりました。総務関係の3級なら、テキストを読んで過去問で学習すれば、1ヶ月勉強すれば合格できます。
ビジネスキャリア検定試験は、事務系職務に必要な実務能力を客観的に評価する試験です。ぜひ、この試験に合格して、キャリアアップや就職に役立ててください。
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試験日程 | ●試験実施:(年2回)
前期(10月上旬):(3,2,1級)
後期(翌年2月中旬):(Basic,3,2級)
●申込受付期間
1級:4月中旬~7月中旬(年1回)
2級,3級:4月中旬~7月中旬 10月上旬~12月上旬(年2回)
Basc :10月上旬~12月上旬(年1回)
●合格発表
1級 :12月上旬
2級,3級 :11月上旬、 3月中旬
Basc :3月中旬
令和5年度 ビジネス・キャリア検定試験実施日程(前期・後期) |
試験方式 | ビジネス・キャリア試験は筆記試験と実務試験の2種類で実施されます。
筆記試験は、各分野の専門知識を問う問題が出題されます。
実務試験は、各分野の職務に必要な実務能力を問う問題が出題されます。
試験は、事務系職務全般を8つの分野に分けて、それぞれに試験が実施されます。(試験区分)
1.人事・人材開発・労務管理部門
2.経理・財務管理部門
3.営業・マーケティング部門
4.生産管理部門
5.企業法務・総務
6.ロジスティクス部門
7.経営情報システム部門
8.経営戦略部門
(各受験級の試験内容)
●Basic級 (試験区分:1と2 2試験区分)
各科目とも真偽法 70題/60分
合否基準:試験全体として概ね60%以上かつ問題毎に30%以上の得点
●3級(試験区分:1~8 15試験区分)
四肢択一 40題/110分
合否基準:出題数のおおよそ60%以上の正答
●2級(試験区分:1~9 19試験区分)
五肢択一 40題/110分
合否基準:出題数のおおよそ60%以上の正答
●1級(試験区分:1~8 8試験区分)
論述式 2題/150分 合否基準:全体として60%以上、かつ問題ごとに30%以上の正答
(合格基準)
・1級:試験全体として概ね60%以上かつ問題毎に30%以上の得点
・2級、3級:出題数の概ね60%以上の正答
・BASIC級:出題数の概ね70%以上の正答 |