資格名

調剤報酬請求事務専門士

資格の種類

民間資格

主催者

調剤報酬請求事務専門士検定協会

資格の概要

「調剤報酬請求専門士認定試験」は、国の機関により指定登録された団体が実施する検定試験で、医薬分業の中、急速に変化をとげる調剤薬局において、薬剤師をサポートできる優秀な「調剤報酬請求事務専門士」を認定するために実施される試験です。調剤報酬請求事務専門士認定試験は、実務に即した内容で、調剤事務における最高峰の資格検定と言われています。合格すれば取得できる「調剤報酬請求事務専門士」は正式に履歴書等に記載できる医療事務資格になっています。

即戦力となる人材育成、雇用に結びつく資格を目的に、2002年から始まった資格試験制度ですが、調剤事務関連の資格の中では試験の歴史も長く、この分野では難関の資格試験になっています。医療費抑制の政策により、年々厳しく複雑になる調剤報酬改定に迅速に対応し、的確に算定及び説明が出来る人材が調剤報酬請求事務専門士です。この資格は、 調剤薬局で、調剤報酬点数表をもとにレセプトと呼ばれる明細書を作成したり、窓口で患者への応対をしたりするために必要な知識・技能を証明する資格です。



※試験には1~3級の3ランクがあり、資格は2年毎の更新制度があります。
試験級は1級、2級、3級の3種類
・受験対象とレベル
1級:調剤報酬の基礎・応用を的確に理解し、説明することができる。
  (教育者・リーダーレベル)
2級:調剤報酬の応用を理解し、実務に活かすことができる。(中堅社員レベル)
3級:調剤報酬の基礎を理解している。(新入社員レベル)

試験の合格率・難易度

難易度 
  2級・3級  「C」 やや易

【資格の難易度レベル】
調剤薬局事務の資格試験で最も難関とされています。特に1級は会場受験のみで手書きレセプトの作成があるのが特徴で、合格率20%前後の難関です。簡単に取れる資格ではありません。学習スタイルの選択から考えねばなりません。協会が主催する受験対策にも、動画講座やeラーニング、テキストや過去問販売などがありますが、1級のテキストや問題集とeラーニングは良い教材の評価がされています。

--------------------------------------------
●合格率
  非公開(予想)
 ・会場試験
  3級 60%前後 2級 40~50%程度 1級 20%前後
 ・通信
  3級 50~60%前後 2級 30~40%程度

試験の内容・勉強法

「調剤報酬請求事務専門士」は医療事務の調剤版で、日本で最も古く、更新制度もある調剤薬局事務分野では知名度と信頼性が最も高い唯一の資格です。この資格を取得すれば、「専門士」称号を正式に履歴書などに記載することができ、調剤薬局、ドラッグストアなどへの就職には有利になります。また、資格取得者は、試験主催団体である調剤報酬請求事務専門士検定協会の就職支援センターを活用できたり、同協会と協力提携のある大手人材バンクの就職サポートを受けられるなど、就職についてのバックアップが受けることができます。
また、延べ500社以上の薬局で社内教育として導入されたり、薬科大学で導入された実績も持つなど、信頼度の高い資格になっています。この資格には更新制度があり、資格取得後も2年に一度の更新が必要です。

スポンサーリンク



一方、試験は全国の薬剤師によって作成された現在のニーズに合った問題が出題されるので、資格の取得者は即戦力になるとの評判が高い試験になっています。学科試験では、医薬品、医薬品関連の法律、医療保険制度、調剤報酬の算定方法、言葉遣いやマナーなどの知識が問われ、実技試験では、各種処方箋をもとに調剤報酬を計算し、レセプトを作成する形式です。試験は1級から3級まであり、特に1級を取得できれば就職や転職にかなり有利で、職場の選択の幅を広げることができます。1級を独学で取得可能かどうか、という質問に対して、「通信教育(eラーニング)の方が間違いなく有利だが、独学でも無理ではない」と回答しています。但し、勉強時間は30~40時間は必要です。教材も協会が推奨するテキストと問題集を使って、出題傾向を十分調べて取り組めば合格は十分可能だと言えます。
調剤報酬請求事務専門士の活躍の場は、多岐にわたり調剤薬局、医療機関、ドラックストアーなど必要性は、年々高まる傾向にあります。

試験日程

・試験時期:年2回(7月、12月の第1土曜日)
・申込方法:・ネットで申込用紙をダウンロードし、必要事項記入後に郵送

2023年度第43回調剤報酬請求事務専門士試験日程

受験資格

なし  ※年令、学歴、実務経験などに関係なく受験できます。

試験会場

北海道、仙台、東京、名古屋、大阪、兵庫、広島、福岡

受験費用

●個人受験
1級 6,264円 
2級 5,184円
3級 5,184円
1,2級併願 10,908円 
3,4級併願 9,828 円

試験方式

試験は学科試験と実技試験で構成されています。
●全級共通試験の内容
・試験時間:学科 60分 / 実技 60分
・出題:(学科) 基礎30問 / (実技) 処方せんから調剤報酬明細書の設問箇所点数を求める(マークシート)
※2級と3級は通信での受験も可能。1級は会場受験のみ。

試験科目

●全級共通試験・科目
試験時間:学科 60分 / 実技 60分
【学科試験】択一式(マークシート)
 ・基礎30 問 
(科目)
 薬剤の基礎知識 / 疾病 / 医療保険制度、調剤関連法規(医療保険の種類、医薬分業の流れ)
(科目)
 調剤報酬請求(点数算定の正しい知識と解釈)/ 薬局業務の流れ / 在宅業務について
【実技試験】
 ・処方せん3症例 設問箇所点数を求める

●追加問題
 ・1級
【学科】択一式(マークシート)/応用20問
(科目)
 接遇・薬剤の基礎知識 / 医療保険制度、調剤関連法規(医療保険の種類、医薬分業の流れ)
 調剤報酬請求(点数算定の正しい知識と解釈)/ 薬局業務の流れ / 在宅業務について /保険薬局に関わる届出と手続き
【実技】処方せんから調剤報酬明細書の設問箇所点数を求める(手書きレセプト)
(科目)処方せん1症例 調剤報酬明細書の作成
・2級
【学科】択一式(マークシート)/応用20問
(科目)接遇・薬剤の基礎知識 / 医療保険制度、調剤関連法規(医療保険の種類、医薬分業の流れ
    調剤報酬請求(点数算定の正しい知識と解釈)/ 薬局業務の流れ / 在宅業務について /保険薬局に関わる届出と手続き
・3級:追加問題なし

試験関連情報

-

問い合わせ先

調剤報酬請求事務専門士検定協会 統括部事務局 検定試験係  
http://isiyaku.org/
〒171-0021 東京都豊島区西池袋5-17-11 ルート西池袋ビル 5F
  TEL:03-3981-0983

【以下の各項には一部広告が含まれています。】

教材(テキスト・参考書)

【調剤報酬請求事務専門士試験 おすすめ教材】
調剤報酬テキスト 第16版2校
処方箋問題集第15版2校
保険薬局 業務指針 
保険調剤Q&A 令和2年版 調剤報酬点数のポイント
保険薬局Q&A 令和2年版 薬局・薬剤師業務のポイント

教材(過去問・問題集)

第36回調剤報酬請求事務専門士試験問題集1~3級
調剤報酬請求事務専門士試験問題集 過去問題集4部セット(第33回~第36回)

講座・スクール

調剤事務 通信講座一覧