資格名

浄化槽管理士

資格の種類

国家資格

主催者

財団法人 日本環境整備教育センター

資格試験の概要

浄化槽管理士は浄化槽法に基づく、浄化槽管理士資格試験の合格者もしくは浄化槽管理士講習修了者に付与される国家資格です。浄化槽管理士の資格の取得方法には、浄化槽管理士国家試験に合格する方法と、浄化槽管理士講習を受講して、修了考査に合格する、の2つの方法があります。
尚、この国家試験および講習の実施機関は、財団法人日本環境整備教育センターが指定を受け実施しています。

浄化槽管理士の仕事は、浄化槽の保守点検で環境保全には一役かっている意義のある業務と言えます。浄化槽法では浄化槽の保守点検については「浄化槽の点検、調整またはこれらに伴う修理をする作業」として定義づけられており、浄化槽管理者より委託されて浄化槽の保守点検を行う者は、環境大臣より浄化槽管理士免状の交付を受けた浄化槽管理士でなければならないとされています。
また浄化槽法では、浄化槽管理士はこうした作業を担う人材の管理調整も行なうとされています。

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※国家試験又は講習による「浄化槽管理士」の資格取得の方法は、浄化槽法で以下の通り定められています。
1.  講習時間 80時間(13日間)
※浄化槽設備士資格取得者で受講一部免除を選択する方は、下記の教科目の(1)及び(4)が免除されます。
2.  教科目及び時間数
(1) 浄化槽概論 8時間
(2) 浄化槽行政 4時間
(3) 浄化槽の構造及び機能 22時間
(4) 浄化槽工事概論 4時間 
(5) 浄化槽の点検、調整及び修理 30時間
(6) 水質管理 10時間
(7) 浄化槽の清掃概論 2時間
  ※最終日(13日目)に上記(1) から(7)までの全教科目全般にわたって考査が行われます。考査時間は2時間です。なお、受講一部免除を選択された方であっても考査についての免除はありません。
3.受講資格 学歴、実務経験等の資格要件は特にありません。
4.受講料 129,700円(※浄化槽設備士資格取得者で受講一部免除を選択される方は、120,200円)
5.会場や日程など、詳しい内容は以下で確認できます。 
       ⇒浄化槽管理士講習会の案内        
       ⇒日程表
6.受講申請の受付機関と講習会場
       ⇒地区別の会場と受付機関

合格率・資格難易度

難易度 
  「B」  普通 (試験で資格取得する場合)

【資格の難易度レベル】
浄化槽管理士試験は、講習受講の修了試験の場合は合格率が80%以上だと思われます。資格試験の方は合格率も20~25%前後と低く、問題もかなり難しくなっていますが、しっかりと公式テキストと問題集、過去問等で勉強できる人なら独学で十分合格できるレベルです。
講習の終了試験も、大半が未経験者を対象にしたもので、講習の期間も長いため、期間中に勉強する時間も十分あるため、まじめに受講しておけば問題ありません。試験の難易度は、危険物取扱者の乙種よりは高く、甲種より低いレベルです。

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●合格率  
  令和2年度浄化槽管理士試験結果
   合格率 31.1% 受験者数946名 合格者数294名

※参考データ
・令和元年度浄化槽管理士試験結果
  合格率 20.3% 受験者数1,048名 合格者数213名
・平成30年度浄化槽管理士試験結果
  合格率 19.3% 受験者数1,023名 合格者数197名
・平成29年度浄化槽管理士試験結果
  合格率 24.8% 受験者数1,007名 合格者数250名
・平成28年度浄化槽管理士試験結果
  合格率 24.4% 受験者数1,060名 合格者数259名
・平成27年度浄化槽管理士試験結果
  合格率 21.5% 受験者数1,156名 合格者数248名

受験対策・学習法ほか

浄化槽管理士資格試験は、浄化槽技術管理者講習での修了考査と同レベルといわれていますが、実際は試験の方が講習の修了考査より選択肢も問題数も多く、浄化槽に関する多くの知識が必要になります。そのため、試験で合格する人は非常に少なく、講習会受講で資格をとる人がほとんどなのが実状です。尚、認定講習の修了試験は、試験時間は2時間30分で講習の初日に配布、使用されるテキスト(浄化槽の維持管理)から出題されます。問題数は40問で、出題形式は四者択一択のマークシート方式です。再試験は5回まで受験可能ですが、再試験の合格率は20%から30%前後です。近年はかなり難しい問題も出題されるようです。同じ浄化槽関連の資格に「浄化槽設備士」があります。浄化槽設備士の資格を取得すれば、浄化槽の工事では施工図の作成や施工の管理・監督などを行うことができ、浄化槽管理士講習の受講科目の一部が免除されるメリットもあります。試験の難易度もそれほど変わりませんので、関連資格として取得しておくと良いでしょう。
この浄化槽管理士試験は受験手続が、少しやっかいなので早めに受験申請書を取り寄せて、良く読んで間違いのないように申請する必要があります。 ※平成30年度試験の手続き方法はこちらで確認できます。

受験資格

なし。学歴、実務経験は一切問われません。

試験方式

●試験時間:午前と午後に分かれ、午前・午後共に2時間30分 
●問題数:100問(午前50問+午後50問)
●方式:五者択一択 マークシート方式
●合格基準:総合得点の65点以上
●合格発表:試験終了後2月以内(例年11月末日)
※合格者の受験番号が(財)日本環境整備教育センターの掲示場及びホームページにおいて発表されます。

試験科目

以下の(1)~(7)の7科目についての知識が問われます。
(1)浄化槽概論
 生活環境の保全、汚水処理に関する基礎知識、汚水処理の基本的考え方ほか
(2)浄化槽行政
 概論、浄化槽法、関係法規
(3)浄化槽の構造および機能
 計画と設計の考え方、構造基準、付加装置
(4)浄化槽工事概論
 概論、図面の見方、施工状況の把握
(5)浄化槽の点検/調整および修理
 衛生・安全対策、衛生害虫及び不快害虫対策・臭気対策・騒音対策、付属設備の修理、保守点検実施上の注意事項ほか
(6)水質管理
 試験方法とその意義、処理水質の評価ほか
(7)浄化槽の清掃概論
 衛生上の基準・作業手順と注意点
※科目免除
・講習の場合、浄化槽設備士資格取得者で受講一部免除を選択すると、講習科目の①及び④が免除されます。但し、修了考査の免除はありません。

スケジュール

●申込み期間 
  (試験)7月上旬~下旬  
  (講習)開催日の約1ヵ月~1ヵ月半前
●試験実施   
  (試験)10月下旬  
  (講習)年10回以上開催される(13日間) 


令和5年浄化槽設備士管理士試験日程
令和5年度浄化槽管理士講習の日程と案内

試験会場

●試験 
  宮城県、東京都、愛知県、大阪府及び福岡県
   ※ 試験会場等は、受験票送付の際に案内があります。
●講習  
  東京、その他全国主要都市

受験料

●試験 20,200円
●講習 129,700円  
 ※受講一部免除者は 120,200円

問い合わせ先

公益財団法人日本環境整備教育センター国家試験事業グループ   http://www.jeces.or.jp/
〒130-0024 東京都墨田区菊川2丁目23番地3
 TEL 03-3635-4881 

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