資格名

シニア産業カウンセラー

資格の種類

民間資格

主催者

(社)日本産業カウンセラー協会

資格試験の概要

シニア産業カウンセラーは、心理学などの専門知識を使って働く人々の抱えるさまざまな問題の解決に助力することが仕事です。キャリア形成における悩みから職場での人間関係にいたるまで、多くの悩みを共有し、解決のために尽力する責任ある大切な仕事です。
産業カウンセラーの資格制度は2004年度から「産業カウンセラー」と「シニア産業カウンセラー」の2区分になり、シニア産業カウンセラー資格を習得するためには、産業カウンセラー取得後に一定の条件を満たし、認定試験に合格しなければならなくなりました。従って、シニア産業カウンセラーは、産業カウンセラーよりも高度な知識を持ち、企業従業員全員を対象にし、職場で人間関係やストレスに悩む方のカウンセリングとケアをおこなう心の専門家と言えます。
産業カウンセラー資格取得者は、産業カウンセラーのシニアコース講座を受講し、修了すれば、受験資格が得られます。 また、合格後の資格の登録、更新については、資格登録及び、更新登録しなくても資格が失効することはありませんが、「シニア産業カウンセラー」の呼称を使用して活動する場合には登録し、5年に1度更新する必要があります。

◆【新シニア産業カウンセラー試験】
2018年度まで実施されたシニア産業カウンセラー試験は、2018年11月の試験をもちまして終了しました。これに伴い、2018年11月までのシニア産業カウンセラー試験は、2019年4月より「旧シニア産業カウンセラー試験」と呼称されます。

シニア産業カウンセラー試験は2018年度で終了、2017年度より新シニア産業カウンセラー試験がはじまりました。2013年度以降(2014年1月試験実施以降)の産業カウンセラー試験の合格者の方で、シニア産業カウンセラーを目指す方は、この講座が受講対象となります⇒新シニア育成講座
また2013年度以前に合格された方、すでにシニア産業カウンセラーの資格をお持ちの方も受講可能です。この講座の受講により、2017年度より実施される新シニア試験の受験資格を得ることができます。

◆ シニア産業カウンセラー試験に関する情報
・シニアコース講座は2016年度までで修了となります。シニアコース講座の修了により、シニア産業カウンセラー試験を受験する方は、2016年度までに講座を全て修了し、2018年度までの間、実施されるシニア産業カウンセラー試験を受験してください。
2016年度までに講座を全て修了できない場合、「新シニア育成講座」への読み替えは、2014年3月末までに履修した受講時間となります。2014年4月以降に履修した受講時間は読み替えされませんので注意ください。
・2020年度以降は面接だけの試験になります。

合格率・資格難易度

難易度
  「B」 普通 

【資格の難易度レベル】
資格取得方法に関しては、通信講座が開催されているので社会人でも問題はないようです。
合格率は産業カウンセラー50%以上、シニア産業カウンセラー30%程度と、難易度はそれほど高くなく、低くもない普通程度で独学でも取得可能なレベルです。
尚、2020年以降は試験制度が変わり、面接だけの試験に変わることになっていますので、試験の難易度もそれに伴って大きく変わると考えられます。

--------------------------------------------   
●合格率 (2020年度以降は面接だけの試験になります) 
  2019年度シニア産業カウンセラー試験結果 
    学科試験 受験者数2,788名 合格者数1,936名  合格率 69.4%
    実技試験 受験者数1,122名 合格者数746名  合格率66.5%
    総合合格率 62.3%(総受験者数3,023名、合格者数1,884名)

※参考データ
・2018年度シニア産業カウンセラー試験結果 
    学科試験 受験者数40名 合格者数18名  合格率 45.0%
    実技試験 受験者数74名 合格者数16名  合格率21.6%
    総合合格率 17.9%(総受験者数84名、合格者数15名)
・2017年度シニア産業カウンセラー試験結果 
    学科試験 受験者数79名 合格者数37名  合格率 46.8%
    実技試験 受験者数116名 合格者数31名  合格率26.7%
    総合合格率 27.9%(総受験者数147名、合格者数41名)
・2015年度シニア産業カウンセラー試験結果 
   学科試験 受験者数258名 合格者数130名 合格率 50.4%
   実技試験 受験者数289名 合格者数120名 合格率 41.5%
   総合合格率 30.2%(総受験者数228名、合格者数99名)

受験対策・学習法ほか

シニア産業カウンセラーは、産業カウンセラーよりも高度な知識を持ち、産業カウンセラー取得後に一定の条件を満たした人が受験する資格です
シニア産業カウンセラー試験には標準化された決まったテキストがないため、基本的には産業カウンセラーのテキストと過去問、協会から出ている演習問題などしかありません。ここをやればいい、という明確な範囲もないため、産業保健などに関わっている人以外は、学科の勉強はやや難しくなると思います。的を絞るとすれば、学科試験では、時事問題が多く出るため、労働法をはじめとした法律や、各種心理療法の新しい情報を獲得しておくとよいでしょう。他には向上訓練・シニアコース講座の資料とノートを全部見て確認するくらいしかありません。過去2~3年の範囲で変わった人事労務に関する法律についても、チェックしておく必要があります。さらに労働法・安全衛生法などの人事労務に関する法律も、改訂点などをチェックが必要です。また、この試験の受験では「逐語記録」と「テープ」を提出することになりますので忘れないことです。



資格の知名度では、世間的にはあまりメジャーではないですが、最近は産業カウンセラー養成講座の受講人数も増えてきて、認知度が上がってきたようです。シニア産業カウンセラーは、産業カウンセラーの上級資格。資格取得者は、より高度なカウンセリング知識・技能が必要になります。
産業カウンセラー養成講座 シニアコース
受講対象者は、産業カウンセラーの資格を持つ会員です。
シニア産業カウンセラーをめざす方が、本講座を受講、修了することにより、シニア産業カウンセラー試験の受験資格を得ることができる講座です。コースが、メンタルヘルス専攻とキャリアカウンセリング専攻に分かれています。

受験資格

【新シニア産業カウンセラー試験】
以下の(1)・(2)のいずれかに該当している場合に受験できます。
(1)産業カウンセラー試験合格後、新シニア産業カウンセラー育成講座において、必須科目18科目及び選択科目1科目の計19科目の修了証の発行を受けた者
新シニア産業カウンセラー育成講座の詳細
(2)産業カウンセラーの資格を有し、大学院研究科において心理学又は心理学隣接諸科学、人間科学、人間関係学のいずれかの名称を冠する専攻の修了者であって、下記のA群からG群までの科目において、1科目を2単位以内として4科目以上、8単位以上を取得している者で、協会が指定する新シニア育成講座の科目の修了証の発行を受けた者。ただし、D群からG群の科目による単位取得は2単位以内とする。
※修士での受験は受験資格判定の申請が必要です⇒修士での受験資格判定
※協会が指定する新シニア育成講座は、「メンタルヘルス支援体制構築の実践的理解」 「働きやすい職場づくりの実践的理解」の 2 科目となります。ただし、2019 年度の受験資格より適用。
(科目群)
・A群
 産業カウンセリング、カウンセリング、臨床心理学、心理療法各論(精神分析・行動療法など) などの科目群
・B群
 カウンセリング演習 カウンセリング実習などの科目群
・C群
  人格心理学、心理アセスメント法などの科目群
・D群
 キャリア・カウンセリング、キャリア概論などの科目群
・E群
 産業心理学、産業・組織心理学、グループダイナミックス、人間関係論などの科目群
・F群
  労働法令の科目群
・G群
 精神医学、精神保健、精神衛生、心身医学、ストレス学、職場のメンタルヘルスなどの科目群

◆新シニア産業カウンセラー試験の受験
1.シニアコース講座の修了による受験資格の方
  ⇒シニア産業カウンセラー試験について
2.「修士」受験資格の方⇒「修士」受験資格による
  ⇒シニア産業カウンセラー試験の受験



試験方式

※2020年度以降は面接だけの試験になります。

試験は、学科試験と実技試験(口述試験)からなっています。また実技試験は、口述並びに実践による「面接テープ」及び「逐語記録」が実施されます。
※試験方式は、シニア産業カウンセラーの方が実技試験の種類が増えているくらいで基本的には産業カウンセラー試験と同じ形態です。

試験科目

●学科試験
①産業カウンセリング概論(産業カウンセリングの発展、産業カウンセラーの役割と活動、産業組織と人事労務管理、産業カウンセリングに関わる関係法令)
②カウンセリングの原理および技法(カウンセリングの原理、カウンセリングの理論、カウンセリングの技法、スーパービジョン)
③パーソナリティ理論(パーソナリティ理論、心理テストの利用)
④創造性開発、教育、訓練(創造性開発、教育、訓練)
⑤職場のメンタルヘルス(職場のメンタルヘルス、精神医学概論、危機介入)
⑥事例検討(事例検討、逐語記録作成と対話分析)
●実技試験(口述試験)
① 高次の素養及び人間性② 専門的知識と技法③ 実践経験
・ 実技試験(面接テープ及び逐語記録)
① 産業カウンセラーとしての基本的態度② 技法及びプロセスに関するスキル③ 自己評価及びセルフコメント

スケジュール

●学科・実技試験:11月中旬~12月上旬頃
●願書受付:9月上旬~下旬頃
●合格発表:1月上旬頃

2023年度シニア産業カウンセラー試験日程   

試験会場

 東京 大阪

受験料

●学科試験 12,600円(消費税込み)
●実技試験 29,400円(消費税込み)

問い合わせ先

(社)日本産業カウンセラー協会    http://www.counselor.or.jp/
〒105-0004  東京都港区新橋6-17-17 御成門センタービル6F
 TEL 03(3438)4568

【以下の各項には一部広告が含まれています。】

通信講座・eラーニング

-

通学スクール・講座

協会主催のカウンセラー シニア育成コース 

教材(過去問集)

-

教材(テキスト・参考書)

シニア産業カウンセラー関連教材

関連情報