資格名 | G-TELP
※General Tests of English Language Proficiencyの略称 |
資格の種類 | 民間資格 |
主催者 | (日本国内)株式会社グローバルキャスト |
資格の概要 | 国際英検G-TELPは、英語を外国語として学ぶ人にとって実用的なコミュニケート能力を評価する世界共通テストとして開発されたテストです。英語の運用能力を判定すると同時に、診断情報も提供するというシステムになっています。
実際の場面でどれだけ英語でコミュニケーションがとれるか、日常生活の場面で英語を自由にあやつる力に焦点をあてたテストです。従って、TOEICやTOEFL 、英検などのように英語の習熟度を試す試験ではなく、英語でのコミュニケーション能力や自らの英語能力の弱点を診断できる試験になっています。また、大きな特徴として、ネイティブ目線で、非ネイティブを対象とし、自らのレベルに合わせたレベル選択が可能なテストであることです。
スポンサーリンク
現在は英語を外国語として勉強する国の内、日本、韓国、中国、台湾、アルゼンチン、メキシコの6か国で実施されています。試験のレベルは5段階。一般公開テストでは、レベル1~4を実施。レベル5は大学等法人向け団体受験で受験できます。
尚、各レベルごとに、試験科目の全セクションで75%以上取ると、「Mastery」(マスタリー)として認定される。マスタリー取得者には、サンディエゴ州立大学より認定証が授与されます。
※Listening、Reading & Vocabulary、Grammar の3分野すべてで75%以上正解すれば 「mastery」。3つのうち2つが75%以上で「 near mastery」。
※レベル1は Listening、Reading & Vocabulary の2分野どちらも75%以上正解で「mastery」に認定されます。
◆国際英検G-TELP関連の情報
・「国際英検G-TELP公開テスト」(個人受験)は、2015年以降については当面の間、中止し開催しないことが決定されました。但し、大学などの教育機関、団体向けには引き続き実施されます。 |
試験の合格率・難易度 | ●難易度
Level 1 「A」 難関
Level 2 「B」 普通
Level 3 「C」 やや易
Level 4 「D」 易しい
【資格の難易度レベル】
G-TELP は他の多くの英語の試験のように、自分がテスト受験者全体の中でどの位置にいるかを相対的に⾒るテスト(相対評価)ではなく、運転資格適正テスト(運転免許)のような試験で、自分がどの程度まで到達したか、一人ひとりの受験者の⽔準を測定する絶対評価です。従って、試験対策問題集などで受験準備して受けるテストではなく、今持っている英語⼒を客観的に測定するためのテストなので、本来は難易度の比較とか、難易度ランキングという評価基準にはなじみません。
それでも、あえてG-TELP(Level 1)を英検と比較するならば、G-TELP(Level 1)のListeningは読み上げスピードが速く、レベルは英1級かそれ以上で、Mastery合格の目安である正答率75%以上は非常に厳しい試験と言えます。Reading & Vocabulary は、英検1級レベルの語彙力で対応できます。
--------------------------------------------
・合格率
非公開
※mastery取得率
レベル1/15~25% レベル2/10~25%
レベル3/10~20% レベル4/20~30%
※他試験との難易度比較
レベル1 英検1級程度/TOEIC 800~
レベル2 英検準1級程度/TOEIC 600~
レベル3 英検準2級~2級程度/TOEIC 400~
レベル4 英検3級~準2級程度/ 200~ |
試験の内容・勉強法 | 「国際英検G-TELP 」は、基本的には、英語を学ぶ人たちの実用的な英語運用能力を測定・評価する試験です。そのため、海外出張や留学の準備に向いたテストと言えます。空港でのやりとりや電話対応など、日常をテーマにした出題が多いのが特長で、日常生活の場面で英語を自由にあやつる力に焦点をあてたテストです。
レベル1から4の各レベルごとにあらかじめ基準が決められており、その基準に沿って作られた課題を、できたかできないかで得点がでる試験になっています。他の受験者との成績を比べるテストではなく、現時点での受験者の英語能力の強み・弱みを把握できるテストです。従って、他のいろいろな英語資格テストを受験する前に、自分の「英語力診断」として受験されることがお薦めのテストと言えます。試験問題は、アメリカ カリフォルニア州のサンディエゴ州立大学のITSCで作成されています。
問題内容は日常会話が中心で、実際の生活場面で使う英語の力を試すことができます。またレベルが高くなればなるほど、アカデミックな問題が増えるのも特徴です。 この試験のレベル1では、英語の文構造については一定の理解に達しているとみなし、Grammarの試験は行われません。ちなみに、アメリカの交換留学プログラムでは、公立高校の交換留学のための試験としてレベル3が採用されています。
レベル1は、英語による複雑なコミュニケーションができるレベルが求められます。ネイティブスピーカー同士の会話や、普通に使用する英文が理解できる力が必要となります。芸術作品対する批評、科学的・技術的記事など、課題から考えても、高度な英語力が必要です。英字新聞や雑誌など、一読しただけで理解できるようにしておくことが必要。難易度は、英検1級レベルと考えられます。また、リスニングの問題は、かなり水準の高い、実践的な難解テストです。このリスニングテストで高得点を得るには、ナチュラルスピードに慣れておくことはもちろんのこと、日頃から英字新聞や英字週刊誌、テレビの英語ニュースなどで、 時事性の高い事柄について、ある程度の背景や知識を持っておかなければならないでしょう。
ナチュラルスピードに慣れるためには、洋画を観たり、テレビでCNNニュースなど本場のニュース番組を視聴したりすることがお薦めです。また、時事問題への対応や一般教養については、英字新聞や英字週刊誌(「TIME」「News Week」など)に目をとおすことを習慣づけるのが良いでしょう。自分の趣味の分野があれば、それをを見つけて読むと長続きできます。
前述したように、G-TELPは一般的なテストとは性質が異なり、基本的に「自分の現在の英語力を診断するテスト」であるため、「試験対策」というのはあまり意味がないと言えます。ただ、 G-TELPの問題形式を知りたいということでしたら、G-TELPの実際の問題が掲載された「G-TELP公式ガイドブック 金星堂」が出ていますので参考にしてください。
日本でも、現在英語教育の一環として、100を超える大学・短期大学で「国際英検G-TELP 」が利用されており、今後高校や専門学校においても、英語教育の一環としての団体受験が増加するものと予想されます。 |
試験日程 | ・試験の実施
各大学毎に行われる試験なので、決まった受験日や受験会場はありません。行われるのが多い時期としては、年度始めの時期です。
・申し込み
大学での団体受験になりますので、個人で申し込むことはできません。大学に確認してください。
※試験日の約1ヶ月後に試験結果が送付される。
※個人受験については、2015年以降については当面の間、中止することが決定しています。 |
受験資格 | 特に制限はありません。希望するレベルを受験できます。 |
試験会場 | 鹿児島大学 長崎大学 首都大学東京 慶應義塾大学 日本大学 大妻女子大学 高千穂大学 関西国際大学 京都精華大学 金城学院大学 星城大学 筑紫女学園大学 など他多数。 |
受験費用 | ・レベル1 6,300円
・レベル2 5,250円
・レベル3 4,200円
・レベル4 3,150円
・ダブル受験
・レベル1・2 9,240円
・レベル2・3 7,560円
・レベル3・4 5,880円 |
試験方式 | ●試験形式は、4肢択一のマークシート方式
G-TELPの測定・評価の対象となる技能分野は、Grammar、Listening、 Reading &Vocabularyの3分野です。
Level 1:Listening(30問30分)Reading & Vocabulary(60問75分)
※レベル1の受験者は、英語の文構造についは Grammarの試験はありません。
Level 2:Grammar(26問20分)Listening(26問30分)Reading & Vocabulary(28問40分)
Level 3:Grammar(22問20分)Listening(24問20分)Reading & Vocabulary(24問35分)
Level 4:Grammar(20問20分)Listening(20問15分)Reading & Vocabulary(20問30分)
・G-TELPのレベル選択
Level 1:Authentic English in Complex Communication
ビジネスなどの日常生活の場面で、ネイティブと同様に複雑なコミュニケーションができる
Level 2:Authentic and Modified English in Normal Communication
ビジネスなどの日常生活の場面で、ネイティブと支障のないレベルでコミュニケーションできる
Level 3:Basic English in Normal Communication
日常生活の限られた範囲の表現方法を用いて、ネイティブと簡単なコミュニケーションができる
Level 4:Basic English in Simple Communication
形式的な表現方法を用いて、ネイティブと簡単なコミュニケーションができる
※日本ではレベル1~4が実施され、レベル1が最も難易度の高いテストとなっています。
・合格基準
Mastery:3セクション全て(レベル1のみ2セクション)で75%以上正解。
Near Mastery:2つのセクションで75%以上正解。
No Mastery:1つのセクションで75%以上正解、もしくは75%以上正解しているセクションが0。
・評価
3セクションの正答率から「Mastery」、「Near Mastery」、「No Mastery」 の総合評価が示されます。 |
試験科目 | ●レベル1
・聴き取り:実際の状況下で通常の速度で話されるネイティブの英語を理解する能力が試される。
・読解と語彙:ネイティブの読む新聞・雑誌などの記事や一般向けに書かれた科学・技術関係の解説文などを理解する能力が試される。
●レベル2
・文法:複雑な文の構造理解および英文を組み立てる能力が試される。
・聴き取り:言い換えや、反復して述べられた表現を含む通常に話されたネイティブの英語を理解する能力が試される。
・読解と語彙:ネイティブが読む一般的で日常的な内容の英文を理解する能力が試される。
●レベル3
・文法:2、3の文から構成されている英文の文構造を理解する能力が試される。
・聴き取り:停止・反復・言い換えを含む通常の速度よりやや緩やかな速度で話されたネイティブの英語を理解する能力が試される。
・読解と語彙:英語学習者向けに書かれたテキストなどの基本的な英文を理解する能力が試される。
●レベル4
・文法:1、2の文から構成されている英文の基本的文構造を理解する能力が試される。
・聴き取り:ゆっくり話される形式的な会話や指示、質問を理解する能力が試される。
・読解と語彙:簡単な語彙を用いて書かれた短い英文を理解する能力が試される。
●レベル5
・文法:頻繁に使用される不規則動詞や、現在時制などのようないろいろな基本文法構造をもった1~2文を理解する能力を試される。
・聴き取り:ネイティブによって決まりきった簡単な語彙を用いてゆっくり話された短い言葉や会話を理解する能力が試される。
・読解・語彙:あいさつ等の短い文や簡単な語彙からなる基本的な文を理解する能力が試される。 |
試験関連情報 | |
問い合わせ先 | ・国際英検G-TELP 日本事務局 https://g-telp.jp/
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-13-12 西新宿昭和ビル10F
電話 03-5990-5564 FAX 03-5990-5569
・公開テスト運営センター東京本部
〒171-2201 東京都豊島区西池袋3-30-4
TEL:03-5952-5821 (平日9:00~17:00) |
【以下の各項には一部広告が含まれています。】 |
教材(テキスト・参考書) | G-TELP学習教材一覧
【国際英検G-TELP おすすめ教材】
・国際英検G‐TELP 受験のための公式ガイドブック レベル1・2編
・国際英検G‐TELP 受験のための公式ガイドブック レベル3・4編 |
教材(過去問・問題集) | 国連英検過去問題集 特A級 2015/2016年度実施
国連英検過去問題集 特A級 2017/2018年度実施 |
講座・スクール | ◆英語グラマー 通信講座一覧
◆英語リスニング 通信講座一覧 |