資格名 | JSTQB認定テスト技術者資格 |
資格の種類 | 民間資格 |
主催者 | 財団法人日本科学技術連盟 |
資格の概要 | JSTQBとは、Japan Software Testing Qualifications Boardの略で、日本のソフトウェア技術者のテスト技術の向上を目的にしたソフトウェアテスト技術者資格認定の運営組織。ISTQB(International Software Testing Qualifications Board)の加盟組織として認定されているため、JSTQBが運営するソフトウェアテスト技術者資格は海外でも有効な資格となっています。
主にソフトウェアテスティングの手法や技法に関するスキルを問う資格ですが、ISTQB では、「Foundation」、「Advance」、「Expert(策定中)」の3段階にスキルレベルを分けて資格試験を実施し、所定の点数(非公開)に達した技術者に対し資格認定を行っています。なお、この資格は一旦取得する生涯有効で更新の必要はありません。また、この資格は、ISTQBの加盟組織間で相互認証しているため、世界中で有効な資格です。
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Advanced Levelは、ソフトウェアテストの分野で高度なレベルに到達している人を対象にしています。「Advanced Level テストマネージャ」「Advanced Level テストアナリスト」「Advanced Level テクニカルテストアナリスト」という3つの資格種別があります(シラバスは共通)。
日本での試験はAdvanced Levelが2010年8月末に第1回試験を、Foundation Levelは11回目の試験が実施されています。また、2016年2月に第1回 JSTQBテスト技術者資格Advanced Level テストアナリストの試験が行われました。
試験の対象は開発者、テスト担当者、品質管理担当者、マネージャなど幅広い層が対象となるだけでなく、ユーザ(発注者)の立場として、一般的なソフトウェアテストの知識が必要となっている方も対象となります。
※Foundation Level認定資格を保有している方は、上位レベル(Advanced Level、Expert Level)に進むことが可能になります。
※Advanced Levelの詳細はこちらで確認できます。
※「ISTQB テスト技術者資格制度」 シラバス(学習事項)ダウンロードサイト
◆JSTQB認定テスト技術者資格 試験関連情報
ピアソンVUEは、特定非営利活動法人 ソフトウェアテスト技術振興協会との間で新たな契約を締結し、ソフトウェアテスト技術者資格認定組織(JSTQB)の各試験を現在の紙試験からCBT (コンピュータ・ベースド・テスティング)に移行し配信を行うことを発表しました。
今後はASTERが管理・運営するJSTQBの認定資格試験は、日本各地のテストセンターネットワークを介して配信されます。
以下のJSTQB認定テスト技術者資格試験は、今後ピアソンVUE公認テストセンターで順次配信が開始される予定です。
● Foundation Level (2022 年 10 月以降)
● Advanced Level<テストマネージャ> (2022 年 10 月以降)
● Advanced Level<テストアナリスト> (2023 年 2 月以降)
* その他の各種試験も2023年以降に順次配信を計画しています。
-2022.8.22-
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試験の合格率・難易度 | ●難易度
Foundation Level 「C」 やや易
Advanced Level(TM) 「B 」 普通
【資格の難易度レベル】
・Foundation Level
試験自体は基礎的なレベルの試験で、それほど難しい試験ではありません。テスト技術者なら必須である知識について認定がされます。試験の内容もテストに関する基礎的な用語とその意味や、用語と用語の関係など、テスト技術者の「共通のことば」を中心にシラバス(テキスト)を十分に読んで理解しておけば、独学でも問題ありません。
・Advanced Level(TM)
Advancedレベルでは、問題もテストの専門性を問う内容になり、具体的な状況が問題文として示され、それに対して最も適切なマネジメントを選ばせる問題が多く、シラバスの内容を暗記しても実践レベルで理解できていないと解けない内容になっています。
従って、シラバスを読んで暗記するだけでは合格は難しく、シラバスの内容と実務経験が結びついているかを問われるような問題が多くなっています。結局、知識と経験が伴っていないと合格は厳しい、と言えます。
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●合格率
JSTQB認定テスト技術者資格
第6回Advanced Level(TA)試験結果(2021/2/13)
受験者数288名 合格者数39名 合格率13.5%
JSTQB認定テスト技術者資格
第30回Foundation Level試験結果(2021/2/13)
受験者数923名 合格者数603名 合格率65.3%
※参考データ
・JSTQB認定テスト技術者資格
第5回Advanced Level(TA)試験結果(2020/2/8)
受験者数453名 合格者数94名 合格率20.8%
・JSTQB認定テスト技術者資格
第28回Foundation Level試験結果(2020/2/8)
受験者数1,516名 合格者数789名 合格率52.0%
第9回Advanced Level(TM)試験結果(2019/8/24)
受験者数484名 合格者数78名 合格率16.1%
・JSTQB認定テスト技術者資格
第27回Foundation Level試験結果(2019/8/24)
受験者数1,848名 合格者数1,162名 合格率62.9%
・JSTQB認定テスト技術者資格
第8回Advanced Level試験結果
受験者数339名 合格者数91名 合格率26.8%
第7回Advanced Level(TM)試験結果
受験者数293名 合格者数61名 合格率20.8% |
試験の内容・勉強法 | JSTQBではFoundation Level試験を2006年から開始しましたが、これまで国内ではテストに関わる資格認定試験がなかったこともあり、そのニーズは非常に高く、受験者は回を重ねるごとに増しています。現在Foudation Levelの有資格者は全世界で40,000名を超え、この資格は海外でも通じるものです。現在日本で認定している資格は、エントリレベルに相当するFoundation Levelだけでしたが、2010年8月からAdvanced Levelが始まりました。
※エントリレベルとは、情報処理推進機構が推進しているITSS(ITスキル標準)やETSS(組込みスキル標準)でいうエントリレベルのことです。
Foundation Level試験ではテストに関する基本的な知識を持つかどうかに試験の重点が置かれており、ソフトウェア開発に携わるすべてのエンジニアが対象となる資格試験になります。
試験対策は独学でも可能ですが、シラバスでは各国の加盟組織によって認められた研修プロバイダによるトレーニングの活用が推奨されています。日本ではJSTQBにより、学習用の書籍の認定および研修コースの公認が行われています。受験対策は、まずテキストを読み込むことです。テキストに書いてあることがそのまま出題されることも多いですが、テキストを一通りよく読んだらあとは問題を解くというスタイルがいいと思います。また、この試験は引っ掛け問題が多いので注意が必要です。
Advancedレベルは,テスト技術者をさらにテストマネージャ,テストアナリスト,テクニカルテストアナリストの3つの役割に分類し,それぞれの専門分野について個別に認定がされます。
Foundation Levelではシラバスを丸暗記でも対応できますが、Advancedレベルでは実務経験が伴わないと無理です。
この資格はISTQB(International Software Testing Qualifications Board)が作った試験を日本版に改良したものですが、海外でも有効な資格とされています。
本資格認定の取得にチャレンジすることで、ソフトウェアテスト技術に関する知識を体系的に学習し身につけることが可能になります。また、テストや評価、検査を主にする技術者の方々にとっては、体系的なテスト技術に関する知識の取得は必須になります。 |
試験日程 | ●試験実施
・Foundation Level:1年に2回(原則2月中旬、8月下旬の土曜日)
・Advanced Level:不定期
●合格発表
・試験実施日より3ヶ月以内にWebサイトに掲載。
2023年度JSTQB認定テスト技術者資格試験日程
・試験日:2023年8月5日(土)
・受験申請受付:2023年7月初旬~7月18日(月)
・合格発表:試験日から3ヶ月以内
(注意)
試験の申込みに関して、新型コロナウィルス感染防止の観点から、過去の申込方法と異なる点がありますので事前の確認が必要です。以下を参照ください。
⇒ http://juse.or.jp/sqip/qualification/jstqb/foundation.html |
受験資格 | ●Foundation Level :特に制限はなし。誰でも受験できます。
●Advanced Level 試験:次の条件をすべて満たす者。
テストマネジャー/テストアナリスト
1. JSTQB認定テスト技術者資格 Foundation Level資格の合格者
2. 業務経験3年以上(業務経歴申請書の提出あり) |
試験会場 | ・Foundation Level 試験 札幌、東京、名古屋、大阪、福岡
・Advanced Level 試験
テストマネジャー:東京、大阪、名古屋、福岡
テストアナリスト :札幌、東京、大阪 |
受験費用 | 21,600円(税込み)
※Foundation Level、Advanced Level 共に同額。 |
試験方式 | ・Foundation Level試験
複数の選択肢から正解を選ぶタイプの問題です。
出題 40問/時間 60分
合格ラインは非公開。(※推定では正答25問 60%)
・Advanced Level試験
複数の選択肢から正解を選ぶタイプの問題です。
出題 テストマネージャ:65問/時間 180分
出題 テストアナリスト:60問/時間 180分
・合格ライン
ISTQBの「ISTQB Exam Information」に従います。下記をご参照ください。ISTQB「ISTQB Exam Information」
※合否の通知は、試験実施日から3ヶ月程度後に公開されます。 |
試験科目 | ●出題範囲
・Foundation Level 試験
ISTQBテスト技術者資格制度Foundation Levelシラバスに準拠。
・Advanced Level 試験
ISTQBテスト技術者資格制度Advanced Levelシラバス 及び ISTQBテスト技術者資格制度Foundation Levelシラバスに準拠。
※Foundationレベルのシラバスと出題比率
(1)テストの基礎 18%
テストの必要性,テストの一般原則など
(2)ソフトウェアライフサイクルを通じてのテスト 16%
テストレベル,テストタイプなど
(3)静的技法 7%
レビュープロセスなど
(4)テスト設計技法 29%
仕様ベース技法,構造ベース技法など
(5)テストのマネジメント 21%
テストの進捗のモニター&コントロールなど
(6)テスト支援ツール 9%
テストツールの種類など |
試験関連情報 | |
問い合わせ先 | ・受付に関するお問い合わせ http://jstqb.jp/
財団法人日本科学技術連盟 受付グループ
TEL:03-5379-1233/FAX:03-3225-1814
・試験実施に関するお問い合わせ
財団法人日本科学技術連盟 教育推進部
第二課 JSTQB資格試験担当
TEL:03-5378-9813/FAX:03-5378-9844
E-mail:juse-query@juse.or.jp |
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教材(テキスト・参考書) | JSTQB認定試験教材一覧
【JSTQB認定試験 おすすめ教材】
・JSTQB公式認定書籍
「ソフトウェアテスト教科書 JSTQB Foundation」第4版 シラバス2018対応 |
教材(過去問・問題集) | ISTQB テスト技術者資格制度 サンプル問題 |
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