資格名

土壌汚染調査技術管理者 

資格の種類

国家資格

主催者

環境省

資格試験の概要

「土壌汚染調査技術管理者」とは、土壌汚染状況調査を実施する場合には調査に従事する人の監督をする人を言います。 これは平成22年4月より土壌汚染対策法に基づく指定調査機関に設置が義務付けられている技術管理者のことで、この資格は環境省が管轄する土壌汚染関係では初の国家資格になります。従ってこの資格保有者は、土壌汚染対策法 に基づく土壌汚染状況調査に関する手続き・調査方法の設計や品質の確保などを適切に行うための能力を持っていることを示すことなります。尚、試験合格者には、合格通知に技術管理者証交付のための申請書が同封され、郵送による請求及びホームページからダウンロードすることができます。詳細は環境省ホームページ を参照。
試験は、環境大臣が実施する土壌汚染対策法に基づく技術管理者の資格取得のための試験として、2010年12月に第1回試験が実施されました。
試験では土壌汚染状況調査等を適確かつ円滑に遂行するために必要な知識及び技能を有するかどうかが判定されます。

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※指定調査機関とは、土壌汚染対策法に基づき汚染状況の調査を行う機関のことで、指定調査機関は、
1) 特定有害物質を製造、使用または処理する施設の使用が廃止された場合、
2)土壌汚染による健康被害が生ずるおそれがある場合、などに調査を行います。
指定調査機関の登録数は平成22年12月時点では全国で1582機関あり、企業などの申請を受けて環境大臣が指定・登録します。
※平成22年3月までに指定を受けた指定調査機関においては、資格取得者の設置に3年間の暫定期間を与えられていましたが、平成24年の試験がその最後になります。
土壌汚染対策法に基づく指定調査機関

【土壌汚染調査技術管理者講習について】
土壌汚染対策法に基づく「技術管理者証」の有効期間は5年間です。有効期間の更新を受けようとする場合は、技術管理者証の有効期間が満了する日の1年前から満了する日までの間に、環境大臣が行う講習を受け、講習修了の証明書を受け取り、これを環境大臣に提出する必要があります。
・講習の受講料:13,500円(収入印紙)
・講習内容:土壌汚染対策法に係る制度の概要、施行状況、改正法施行後の主な改正事項、調査に係る技術、 措置に係る技術、その他問題演習解答・解説
※(参考)令和元年度 土壌汚染調査技術管理者講習

合格率・資格難易度

難易度 
  「B」  普通

【資格の難易度レベル】
土壌汚染調査技術管理者資格は、基本的には国の土壌汚染対策法に基づく「土壌汚染状況調査」を適切に行うための能力を持っていることを示す資格です。土壌汚染対策法に基づく土壌汚染状況調査やその後の詳細調査は、その手続き方法だけでなく、調査の設計方法に関しても、結果の評価についても、内容はかなり難解で複雑です。 この資格の保有者は、この難解で複雑な手続きや調査方法の設計、品質の確保について、法で定められた通りにできる能力がある人と言えます。そういう点からもこの試験が国家試験の中でも難度の高い部類に入る試験であることがわかります。--------------------------------------------
●合格率  
  令和3年度第12回土壌汚染調査技術管理者試験結果 
   合格率 6.4% 受験者数801名 合格者数51名

※参考データ
・令和2年度第11回土壌汚染調査技術管理者試験結果 
   合格率 8.0% 受験者数801名 合格者数64名
・令和元年度第10回土壌汚染調査技術管理者試験結果 
   合格率 6.4% 受験者数878名 合格者数56名
・平成30年度第9回土壌汚染調査技術管理者試験結果 
  合格率 10.6% 受験者数1,036名 合格者数110名
・平成29年度第8回土壌汚染調査技術管理者試験結果 
  合格率 19.2%  受験者数1,066名 合格者数205名
・平成28年度第7回土壌汚染調査技術管理者試験結果 
  合格率 10.5%  受験者数1,186名 合格者数125名

受験対策・学習法ほか

土壌汚染調査技術管理者試験は、基本的に「土壌汚染対策法に基づく調査及び措置に関するガイドライン(改訂第2版)」からの出題になっていますので、ガイドラインを暗記出来たら合格できることになるのですが、そのガイドライン自体が700ページもあるため、時間も足りず不可能です。そのため、過去問から出そうなところのポイントを絞って、重点的に勉強して合格に近づけるという受験対策が効果的です。試験では、主に土壌汚染の特性に関する問題、土壌汚染対策法に基づく調査に関する問題、法に基づく措置に関する問題、環境法に関する問題などが出題されています。
合格ラインは100点満点で65点以上なので、出題80問中52問以上正解しないと合格しないことになります。 ただ、その評価方法が、計量士や公害防止管理者のように60%を合格基準とする絶対評価ではなく、宅建のように合格率から合格基準を算出する相対評価と思われます。そのため、問題のレベルはそれほど高くないにもかかわらず、合格基準だけ高く設定しているイメージがあります。問題自体は、知識というより実務的な問題が多く、内容も仕事に直結した内容であるため、全く分からない、という範囲から外れた問題は出題されていません。

「土壌汚染調査技術管理者試験対応セミナー」では、過去問の分析による傾向と対策や、具体的な出題範囲の解説、そして土壌汚染調査全体について最終段階の受験対策ができ、合格をサポートしてくれます。独学などで合格に不安のある方はセミナーの利用は効果的だと思われます。
土壌汚染対策法の改正により、この試験合格者である技術管理者が土壌汚染調査の際には必要となり、今後とも需要の大きい資格と言えます。

受験資格

●特になし。年令、学歴、実務経験などに関係なく受験できます。
※但し、技術管理者証の発行には土壌汚染対策法に基づく指定調査機関及び指定支援法人に関する省令第5条の要件を満たしていることが必要です。⇒要件の詳細

※試験は誰でも受けることができますが 合格しても実務経験3年がないと「技術管理者」の登録ができません。さらに、試験合格から1年以内に登録できなければ試験合格は無効となるので注意が必要です。

試験方式

●筆記試験(択一式マークシート方式)  
●出題数/試験時間:午前35問/2時間 午後45問/2時間
●合格基準
次の(1)及び(2)を満たすこと
(1)総合得点率 65%(52問/80問)以上
(2)問題区分別得点率
-調査 30%以上 -対策 30%以上 -法令等 30%以上

試験科目

●出題分野
 ① 土壌汚染の調査に関する技術的事項
 ② 土壌汚染の対策並びに汚染土壌の搬出、運搬及び処理に関する技術的事項
 ③ 土壌汚染対策法その他環境関係法令に関する事項

スケジュール

●試験実施:年1回 毎年12月

令和5年度土壌汚染調査技術管理者講習 →期日未定

令和5年度土壌汚染調査技術管理者試験日程

試験会場

札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、福岡市

受験料

6,400円(収入印紙) 

問い合わせ先

環境省水・大気環境局土壌環境課
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8321

土壌汚染調査技術管理者試験運営事務局
TEL03-5610-3150 受付時間:10:00~17:00(土・日・祝日を除く) https://www.env.go.jp/water/dojo/kikan/exam.html

【以下の各項には一部広告が含まれています。】

通信講座・eラーニング

土壌汚染調査技術管理者試験対策 通信講座

通学スクール・講座

令和元年度土壌汚染調査技術管理者試験対応セミナー

教材(過去問集)

土壌汚染調査技術管理者試験 過去問題集

教材(テキスト・参考書)

土壌汚染調査技術管理者試験対策教材

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