資格名

ドローン検定(正式名:無人航空従事者試験)
※英名:The Association of Qualification Test of Drone

資格の種類

民間検定試験

主催者

ドローン検定協会

資格試験の概要

「ドローンの資格を取りたい」と思っている人も多いのではないでしょうか。ドローンを飛行させるとき、資格取得が必要かどうかの基準となるのは周波数です。一般ユーザー向けのドローン(ビジネス以外の趣味で飛行や空撮を楽しむ機体)の周波数は2.4GHz帯が主流で、この周波数では無線免許が必要ありません。しかし、ビジネスで活用する「産業用ドローン」や、ドローンレースで使用される「FPV対応ドローン」は、それぞれの周波数に応じた無線免許が必要となります。
・産業用ドローンに必要な国家資格:第三級陸上特殊無線技士
・レース用のFPV対応ドローンに必要な国家資格:第四級アマチュア無線技士
これらの他に必須資格ではありませんが、ドローンの技術や資格を短期間で取得したい方のためにいくつかの民間資格があります。
(1)JUIDA(一般社団法人日本UAS産業振興協議会):日本初のドローン民間資格として有名
(2)DPA(一般社団法人ドローン操縦士協会)DPAの資格は2種類あります。
(3)DJI JAPAN:3ランクの資格があります。
(4)無人航空従事者試験:通称「ドローン検定」と呼ばれ、4級~1級までのランクがあります。

このようにドローン関係の知識を習得できる民間資格には、主に「JUIDA」「DPA」「DJI JAPAN」「ドローン検定」などがあります。その中で、業界内での資格認定者数がもっとも多いのは「ドローン検定」です。
そういうことから、ここから以降では一番認知度の高い「ドローン検定」について、試験の概要から、受験対策、難易度などを詳しく解説し掲載していきます。

ドローン検定関連情報
ドローン検定協会が実施する無人航空従事者試験は、延べ受験申込者数が2万8千人を突破し、各種検定等においても、延べ認定者数が2万人(技能認定含む)を超えています。

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合格率・資格難易度

●難易度 
  「C」  やや易    

【資格の難易度レベル】
ドローン検定3級の問題の大半は「ドローンの教科書 標準テキスト」から出題されます。公式のテキストをしっかりと勉強しておけば問題ありません。2級は3級よりも専門的な内容が多くなっていますが、計算問題も中学卒業レベルの簡単な計算で解ける問題です。それより2級の試験は3級の問題をもう一度やり直してから2級の勉強をすることが大事です。
1級の試験を受けるには、ドローン検定2級に合格していなければなりませんが、難易度はそれほど高くなく、試験対策さえしておけば合格は可能です。ドローン検定2級、3級のテキストから40%近い問題が出題されますので、1級の申し込みをしたときに送られてくるPDFの対策レジュメとテキストで十分勉強をして試験に臨めば問題はありません。
全体として合格率7割程度で難易度が高い試験ではありません。さらに、おおむねテキストの例題がそのまま出題されますので、基礎さえしっかり押さえておけば難しい試験ではありません。

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・合格率 
 令和2年第28回 無人航空従事者試験(ドローン検定)結果
  申込者数1,092名 合格者数739名 合格率67.7%
  ※2019年9月30日現在の、のべ合格者数。
 ・1級:2,254人/2級:4,108人/3級:1万4,304人/4級:764人

※参考データ
・令和2年第27回 無人航空従事者試験(ドローン検定)結果
  申込者数1,284名 合格者数1,028名 合格率80.1%
・令和元年9月第25回 無人航空従事者試験(ドローン検定)結果
  申込者数1,050名 合格者数827名 合格率78.8%
・令和元年7月第24回 無人航空従事者試験(ドローン検定)結果
  申込者数1,200名 合格者数924名 合格率77.0%
・令和元年5月第23回 無人航空従事者試験(ドローン検定)結果
  申込者数1,394名 合格者数1,109名 合格率79.6%

受験対策・学習法ほか

産業用ドローンやレース用ドローンを使用しない限り、免許は必須ではありませんが、しかし、安全な飛行のために正しい知識を身につけたい方、ドローンをビジネスで活用していきたいと考える方にとって、「ドローン検定」をはじめとするドローン関連の資格を取得することで心強くなれるはずです。ドローン検定は、ドローン操縦者の知識レベルを評価することで,安全に活用するための環境作りを行うことを目的にスタートした資格試験ですので、国家資格ではないため法的な効力はありませんが、例えば以下のような多くのメリットがあります。
(1)合格すれば認定証が交付されるため、自分のドローン技術を証明できる。
(2)「知識や技術を基礎から学べるので、安全で適切な飛行ができるようになる。
(3)ドローン検定合格者は、協会の提携団体等の各種講習において、受講資格を得られます。
(4)ドローン検定合格者は、提携団体等の各種講習における座学や、国土交通省認定の「基礎技能講習」における座学が免除されます。
(5)1級を取得できれば、ドローン検定の公式HPに名前を掲載され、資格を発行する公式団体が保証してくれます。
これらのことで就職活動にも有利に働くこともあり、ドローンの仕事に関わっている人にとっても大きな強みにもなります。

※基礎技能講習
「ドローン検定」4級以上の合格者を対象に、ドローン操縦における基本的なルールや技術、安全に操縦するための技能などを身につけられる講習です。
受講料は6万9800円。受講料には、テキスト代やライセンス発行代、機体レンタル代などが含まれます。
※ドローン検定の合格者は、提携団体等の各種講習における座学や、国土交通省認定の「基礎技能講習」における座学が免除されます。
※この講習を受講して「基礎技能ライセンス」を取得すると、国土交通省への許可申請時に必要な「飛行履歴10時間」が講習期間中の2日間で補完され、公式ログに登録されます。

受験資格

・3級、4級:受験資格なし。誰でも受験できます。
・2級:ドローン検定協会主催のドローン検定3級取得者のみ
・1級:ドローン検定協会主催のドローン検定2級取得者のみ

試験方式

ドローン検定には技能講習は含まれず、試験会場で行われる筆記試験のみです。
筆記試験
・試験方式:マークシート方式(4つの選択肢から1つの正解を選ぶ) 
・設問数:40問
・試験時間:90分
・正答率:80%以上
・受験級:1級から4級まで。等級によって出題範囲が異なります。

※技能試験
 技能試験の受験規定は以下の通りです。
 ・ドローン操縦士試験(筆記試験3級合格者が受験可能)
 ・空撮技能試験(筆記試験3級合格者が受験可能)
 ・FPV技能試験(筆記試験3級合格者が受験可能)
 ・公認技能員試験(筆記試験2級合格者が受験可能)

試験科目

●出題項目 ()内は3級試験の試験科目
 (1)基礎知識(用語・動作)
 (2)物理学(力学) 
 (3)工学(航空工学) 
 (4)気象(気象学基礎) 
 (5)専門知識(機体構造・姿勢制御・バッテリー・送信機・責任・飛行計画) 
 (6)法令(無人航空機関係・電波関連)

4級の出題
 ドローンを安全に取り扱うための基礎知識と関連法規など
3級の出題
 ドローンの本体の基礎技術や機体特性、無線や関連法規の知識など
2級の出題
 ドローンの操縦と管理に必要な知識と機体特性や関連技術、気象学や関連法規に加えてリスク管理への十分な知識
1級の出題
 ドローンの操縦と管理、そのほかに設計に必要な専門知識

スケジュール

●試験の実施
 4級~2級:1月・3月・5月・7月・9月・11月の奇数月開催
 1級:1月・5月・9月(年3回)
●申し込み受付期間
 ドローン検定開催月の前月末日(休日の場合は翌平日)まで

2023~2024年無人航空従事者試験日程
・合格発表:確認番号をはがきで郵送。ネットで合否確認する。

試験会場

・47都道府県すべてに設置されます(試験実施要項にて発表)
※東京都や千葉県などでは会場は2つ

受験料

・1級:18,300円
・2級:12,200円
・3級:5,600円
・4級:3,000円
※消費税率の変更に伴い、2019年11月実施予定の試験より受験料が一部改訂されています。

問い合わせ先

ドローン検定協会 株式会社
〒841-0037 佐賀県鳥栖市本町2丁目1413番地2
0942-85-9737

URL: https://drone-kentei.com/index.html

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通信講座・eラーニング

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通学スクール・講座

協会が主催する無人航空機講習(ドローン教習所)

教材(過去問集)

H29年 ドローン検定2級 | 過去問題
H29年 ドローン検定2級 | 過去問題回答
H29年 ドローン検定1級 | 過去問題.pdf
H29年 ドローン検定1級 | 過去問題回答

教材(テキスト・参考書)

ドローン検定公式テキスト一覧

【ドローン検定 おすすめ教材】
ドローンの教科書 標準テキスト 
無人航空従事者試験3級4級対応 改正航空法・完全対応版 (ドローン検定協会)

関連情報

【資格の難易度情報】
資格の難易度とランキング
ジャンル別資格の難易度ランキング

●試験関連情報
ドローン関係の知識を習得できる民間資格には、主に「JUIDA」「DPA」「DJI JAPAN」「ドローン検定」などがあります。その中で、業界内での資格認定者数がもっとも多いのは「ドローン検定」です。