資格名

認定ベビーシッター

資格の種類

民間資格

主催者

公益社団法人 全国保育サービス協会

資格試験の概要

「認定ベビーシッター」とは、ベビーシッターとして必要な職業倫理を備え、専門知識・技術を有し、それに基づく実務経験を有している者で、かつ、協会が実施する認定試験に合格している者をいいます。協会が実施する2つの研修を修了し、認定試験と審査に合格すれば取得できる民間資格です。働く女性が増加したことなどにより、ベビーシッターによる在宅保育サービスのニーズが高まり、そのような背景のもとに制定された資格制度です。そのため、もともと保育士や幼稚園教諭などの資格を持ち、ベビーシッターとして在宅保育の手伝いをしている人がスキルアップや資質向上のために資格を取得する場合が多いようです。
ベビーシッター業は在宅型保育のため開業資金がそれほど必要なく、平日や土日の空いている時間を利用できるため、副業をしたい人には人気のある資格です。

資格を取得する方法は、実務経験によって2つあります。

  1. 実務経験があれば、協会主催の研修(研修1、研修2)を受講し、受講後認定試験を受け、試験と審査を経て取得する方法です。ただ、認定試験を受験するには、研修受講以外に満18歳以上であること、ベビーシッターの実務経験があることが条件になります。
  2. また、実務経験がない場合は、認定ベビーシッター資格取得指定校で「在宅保育」に関する科目を履修したうえで、保育士の資格(見込み含む)を取得する方法になります。 

※試験合格者には、認定ベビーシッターとして認定証が交付されます。
※協会は認定ベビーシッターに資格登録証を交付します。 
※初回の登録証の有効期間は5年間ですが、更新後の有効期間の期限はありません。

◆受験資格に必要な実務経験として認められるものは、以下のような実務経験です。

  1. 実際にベビーシッターとして在宅保育を経験したことがある。
  2. 保育施設までの送迎、一時的な子どもの預かり等を行うファミリーサポートセンター事業で活動したことがある。
  3. 地方公共団体が実施している家庭保育制度(保育ママなど)で活動したことがある。
  4. 全国保育サービス協会が運営する保育施設で実務経験を積んでいる。

◆研修内容
研修では、ベビーシッターに必要な基礎知識から専門知識や保育技術までを学べます。また、ベビーシッター業経営者、管理者として必要な知識を学ぶことができ、その内容は、法律、経営管理、ベビーシッターの社会的役割や保育行政などについてになります。
◆参考
・協会では、保育士養成校において「認定ベビーシッター」資格を付与する制度を設け、施設(集団)保育のプロである「保育士」資格と、個別(在宅)保育のプロである「ベビーシッター」の資格を併せ持った専門の保育士を育成しています。
・児童福祉法第18条の六第一号に規定する保育士を養成する学校において、保育士の資格取得に必要な科目のほかに、協会が定める「在宅保育」に関する科目(半期2単位)が設置してある学校で、保育士の資格取得に必要な単位と、更に「在宅保育」に関する科目の単位も取得し卒業(見込みも含む)した学生の中で、希望者に「認定ベビーシッター」資格を付与する制度です。
 ※認定ベビーシッター資格取得指定校として協会が指定した保育士養成校⇒ 資格取得指定校

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合格率・資格難易度

難易度 
  「D」  易しい

【資格の難易度レベル】
認定ベビーシッターの資格難易度はそれほど高くありません。専門的な分野なので、少しは勉強しなければなりませんが、試験の合格率も80%と高いので、普通の受験対策と同様、ポイントをおさえた勉強をしておけば間違いないでしょう。注意しなければならないことは、「認定ベビーシッター資格試験」の名称で「認定」がついているのは、「全国保育サービス協会」が主催・実施している、ベビーシッター業界唯一の認定試験だけです。受験するには、年齢制限のほか、全国ベビーシッター協会が実施している研修を受講して、尚かつ、一定の実務経験を必要とします。研修後の試験は選択式と記述式のみで出題されるため、研修で学んだ知識をしっかりと習得できれば合格は難しくありません。通信講座で勉強する人は、講座の選択に十分時間をかけて調べてから選ぶようにしましょう。
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●合格率
2019年ベビーシッター資格認定試験結果
  受験者数132名 合格者数108名 合格率81.8%

※参考データ
・2018年ベビーシッター資格認定試験結果
   受験者数78名 合格者数47名 合格率60.3%
・2017年ベビーシッター資格認定試験結果
   受験者数113名 合格者数87名 合格率77.0%
・2015年ベビーシッター資格認定試験結果
   受験者数208名 合格者数171名 合格率82.2%



受験対策・学習法ほか

女性の社会進出が進むなかで需要が高まるのがベビーシッターです。この資格がなくてもベビーシッターにはなることはできますが、利用する側から「ベビーシッター選びの判断材料が欲しい」との声が多いため、取得してあれば子供を預ける保護者からの信頼度も当然アップします。また、認定ベビーシッターに対する社会的信頼は高く、有資格者の方が安心感を与えられます。  

資格認定の手順(概要)は下記の通りです。
【研修Ⅰの受講】→【研修Ⅱの受講】 →【認定試験】→【審査】合格→【認定】【登録】・・・・→【更新】

研修Ⅰ:協会主催の新任研修   
研修Ⅱ:研修Iを修了した者が受講する協会主催の現任I研修

試験は、ベビーシッターとしての基礎的知識及び技術の他に、在宅保育・個別保育の特性及び、ベビーシッターとしての専門的知識及び技術について、2つの研修で履修した16科目全般から出題されます。使用するテキストからの出題が多く、きちっと勉強しておけば、それほど難易度は高くありません。出題は選択式問題と記述式問題があります。技術についての実技試験はありません。
合格ポイントは、講習をしっかりと聞いて、内容を正しく理解していれば問題はありません。
資格取得後の仕事の形態としては、ベビーシッターを派遣する会社などに所属して、個人宅での保育や自宅で子どもを預かり保育する他、企業内の社員向けの保育施設などで働くことや、最近はホテルやデパート、レストランなどでもベビーシッターのニーズがあるため、活躍の場広がっています。この仕事をする上で大事なことは、経験や年齢などよりも、「子供が大好き」ということです。またそれと同時に、正しい育児の知識やベビーシッターとしての考え方を身につけていることが大事です。

「認定ベビーシッター」という資格があった方が、依頼をする親の立場から見ると、子供を安心してまかせられるひとつの判断材料となる利点があります。そのため、指名での仕事などが出てくるでしょう。また企業や施設などでベビーシッターを募集している時などは、就職・転職活動のPR材料にもなるため、ベビーシッターとしてまじめに働く気持ちのある方には、お勧めの資格と言えます。

受験資格

● 以下の要件をすべて満たさなければなりません。 

  1. 満18歳以上の者
  2. 研修I(現行の新任研修)を受講し、修了証を有していること。
  3. 研修II(現行の現任I研修)を受講し、修了証を有していること。
  4. ベビーシッターの実務経験を有していること。 

※ベビーシッターの実務経験とは、

  1. ベビーシッター(在宅保育)
  2. ファミリー・サポート・センター事業
  3. 地方公共団体が実施する家庭的保育制度(保育ママ等)
  4. 協会会員が運営する保育施設

のいずれかにおける実務経験のことです(時間数は不問)
※受験及び登録申込書の「実務経験証明書」に、必ず所属事業所の代表者(責任者)の証明と押印が必要です。

試験方式

●筆記試験(選択式+記述式) 
 ・選択式(5肢択一問題)40問
 ・記述式(400字以内)1問
●試験時間
 ・1,2を合わせて90分
●合否判定
 ・絶対的評価及び相対的評価により合格ラインを定め総合的に合否判定を行う。

試験科目

●試験範囲
ベビーシッターとしての基礎的知識及び技術以外に、在宅保育・個別保育の特性及び専門性を考慮したベビーシッターとしての専門的知識及び技術について、研修I・研修Ⅱで履修した16科目全般から、ベビーシッターとしての基礎的知識および技術、専門的知識および技術について必要不可欠な事項等が対象になります。
尚、平成25年度から研修で使用しているテキストは、「新刊 ベビーシッター講座 第2版 -家庭訪問保育の理論と実際」(中央法規出版)です。
※技術についての実技試験はありません。

スケジュール

・試験実施:年1回 7月上旬

   2023年度認定ベビーシッター試験日程
      

試験会場

東京、大阪、名古屋

受験料

11,330円
※合格者は、認定登録料として認定証及び登録カード作成時に4,000円を納付

問い合わせ先

公益社団法人全国保育サービス協会
http://www.acsa.jp/
〒160-0017 東京都新宿区左門町6-17
YSKビル7F
TEL:03(5363)7455/FAX:03(5363)7456

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