資格名

HTML5プロフェッショナル認定資格
※2021年に呼称変更「HTML Standard」に変わりました。

資格の種類

民間資格

主催者

特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)

資格試験の概要

特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が、HTML5,CSS3,Javascriptなど最新のマークアップに関する技術力と知識を、公平かつ厳正に、中立的な立場で認定する認定資格です。2014年1月1日からCBT(コンピューター・ベースト・テスティング)方式で始められた資格試験です。
Webサイトを開発するための言語であるHTML5や、動きのあるWebコンテンツを作成するための言語であるJavascript、スマートフォンや車載システムなどさまざまなデバイスに対応した開発力など、WebデザインやWebアプリ開発の現場で必要とされている知識・技術を認定する試験です。HTML5は多くのデバイスに対応しており、Webを扱う多くの現場で欠かせない技術として注目されています。Web開発やWebサービスに携わる方にとって、スキルアップやキャリアアップのための実践的な資格といえるでしょう。

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試験は、レベル1 (HTML5 Level1 (Markup Professional))とレベル2 (HTML5 Level2 (Application Development Professional)) の2種類が実施されています。レベル1は、マークアップやCSS3を中心に、マルチデバイスに対応した静的なWebコンテンツをHTML5を使って作成する能力を認定する試験です。またレベル2は、JavaScriptを中心に、システム間連携や最新のマルチメディア技術に対応したWebアプリケーションや動的Webコンテンツの開発設計をする能力を認定する試験になっています。
試験の対象としては、レベル1が主に、Webデザイナー、マークアップエンジニア、Webディレクター、Webシステム開発者。レベル2 は、Webアプリケーションを開発するプログラマー、マークアップエンジニア、プロジェクトを統括するディレクター、プロデューサーを想定しています。

資格の有効期限はありませんが、「有意性の期限(再認定ポリシー)」があります。 有意性を維持するためには「前回の認定日から5年以内」に「HTML5の同一 レベル試験」、または「上位レベル試験」の再受験と再合格が必要です。

※「HTML5プロフェッショナル認定資格」情報
・2021年からHTML5は「HTML Standard」と呼称が変わりました。HTML Living Standardと呼ばれることもあります。

合格率・資格難易度

難易度
  レベル1    難関  「A」   
  レベル2    普通の下位 「B-下」   

【資格の難易度レベル】
この試験は約7割程度の正答率で合格できるような設定となっているとされていますが、資格試験で7割以上の合格率というのは、かなり高いレベルと言えます。レベル1の場合は比較的楽ですが、レベル2の7割以上はかなり難関です。レベル2は公式問題集を解いたり、暗記しただけの勉強では、合格は無理のように思います。主催者は試験がLevel.1とLevel.2の2つのカテゴリーに分かれていますが「難易度の違いではない」としています。しかし、一般的にはレベル1に合格したらさらに上を目指して、次はレベル2の合格を目指すのがこの試験の一つのステップになっていますし、難易度も明らかにレベル2の方が高くなっているのも事実です。
Webデザイン関連の資格もたくさんあり、ステップアップしながら知識や技術を高めていくために、どの資格を選ぶかということに関しては比較的わかりやすい分野の一つです。
「HTML5プロフェッショナル認定資格」を最終目標に基礎からレベルアップしようと考える人は、以下のステップもおすすめです。
ステップ(1)超初級「ウェブデザイン技能検定 3級」→ (2)初級「Webクリエイター能力検定」→ (3)中級「Webデザイナー検定」→ (4)「HTML5プロフェッショナル認定資格レベル2」

●合格率
 合格率のほか、試験結果などは公表されていません。

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受験対策・学習法ほか

「 HTML5プロフェッショナル認定資格」は、HTML5のコンテンツを作成する能力を認定する資格試験であり、Webデザインを行う能力や、Web全般に関する知識を認定する試験ではありません。知識を問うことよりも、プロジェクトの現場で必要となる能力を持っているかを問うことに重点が置かれています。また、 HTML5は、すでにWeb標準技術としてほとんどのブラウザで標準機能として実装されていますのでWebデザイナー、Web技術者、企業の基幹システムの開発者など多くの人にとって、 自分の能力を証明する客観的な基準としてたいへん役に立ちます。そういうことから、HTML5プロフェッショナル認定資格は、今、Webデザイナーの人が一番欲しい資格と言われています。 

試験では、ソースコードを分析して理解しているかどうかを問う問題や、スマートフォンなどの最新技術に関する問題などが多く出題されて、実務よりの内容の資格試験、という色合いがありますが、結構HTMLやCSSの細かい部分まで問われますので、中途半端な知識では突破するのはとても無理です。また、レベル1は静的なWebページを作る技術を認定する試験であり、マルチデバイスに対応したWebコンテンツ制作の基礎知識が問われます。レベル2は動的なWebアプリケーションを作る技術を認定する試験です。もちろん、レベル2の試験問題はレベル1で習得した知識があることを前提に作成されており、レベル1の上位資格ですが、レベル2の内容は必ずしもレベル1の試験を難しくしたり、応用的な使い方を問うような試験ではなく、応用的な知識でもシステム間連携や最新のマルチメディア技術に対応したWebアプリケーションや、動的Webコンテンツの開発・設計のスキルなどに関する問題が出題されます。
試験内容に関しても、選択問題だけでなく、キーボードを使って直接入力する問題も出題されたり、公式テキストに書いてないこともたくさん出題されています。
レベル1の習得にはWeb知識のレベルで差が出ますが、1日2時間で約1ヵ月から3か月は必要でしょう。レベル2になると、レベル1に合格した人でも最低6か月以上は必要になるでしょう。

いづれにしても、多くの企業が推進する次世代Web言語の認定資格として、HTML5のプロフェッショナルのスキルを選んでいる以上、「HTML5プロフェッショナル認定資格」を今のうちに無理をしてでも取得しておけば、今後需要が高まるであろう、Webアプリケーションの分野において実力を示すことができるだけでなく、自分自身の将来に向けてのキャリアアップにも必ず役立つ資格と言えそうです。レベル1については、Webサイトを作りたい人はもちろん必須ですが、基本的なコードの概念を知るためにプログラミング初心者の人にもオススメです。

受験資格

●レベル1:特になし。誰でも受験できます。
●レベル2:レベル1を取得している人だけが受験できます。
※試験予約時・受験時には、 機密保持契約 への同意が必要です。同意されない場合は、試験予約・受験をすることができません。

試験方式

HTML5プロフェッショナル認定試験の構成は、レベル1とレベル2の2つの試験で構成されています。
●試験方式:コンピュータ試験(CBT方式)
●試験時間:90分(機密保持契約とアンケートの時間を含む)
●出題数:【レベル1】約60問  【レベル2】40~45問
●試験の方式はマウスによる選択方式がほとんどですが、キーボード入力問題も多少出題されます。
●約7割程度の正答率で合格できるような設定となっています。
※資格認定
レベル2試験を先に受験しても問題ありません。受験する順番はどの試験から受験しても良いですが、レベル2試験のみに合格してもレベル2には認定されません。レベル2試験の合格後にレベル1試験を受験して合格した時点で、レベル1とレベル2の両方に認定されます。

試験科目

【レベル1】
出題範囲は、「HTML5の要素」と「CSS3」をメインに、Webの基礎知識、CSS3、要素、レスポンシブWebデザイン、APIの基礎知識の5カテゴリが試験範囲です。⇒詳細
【レベル2】
出題範囲は、JavaScriptが出題のメインで、JavaScript、WebブラウザにおけるJavaScript API、グラフィックス・アニメーション、マルチメディア、ストレージ、通信、デバイスアクセス、パフォーマンスとオフライン、セキュリティーモデルの9カテゴリーが試験範囲です。⇒詳細

スケジュール

・試験実施
  随時
・受験申込み
 試験配信会社ピアソンVUEのWeb サイトあるいは、テストセンターに直接申し込みます。
・合格発表
 試験終了後にすぐに合否が判定されます。

試験会場

全国のピアソンVUEテストセンター 
(全国各地から自由に選択できます)

受験料

15,000円(税別)

問い合わせ先

LPI-Japan事務局      http://html5exam.jp/
〒106-0041 東京都港区麻布台1-11-9 CR神谷町ビル 7F
TEL 03-3568-4482    e-mail info@lpi.or.jp
・試験に関する問い合わせ: ピアソンカスタマーセンター

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関連情報

●2021年から「HTML5プロフェッショナル認定試験」は「HTML Standard」と呼称が変わりました。HTML Living Standardと呼ばれることもありますが、今後はHTML StandardがWebを支える標準として進化を続けることになります。また、現状のHTML5プロフェッショナル認定試験も、出題範囲に影響を与える部分はほとんどなく、認定の価値も変わりません。今後もWebエンジニアのスキル認定として有効です。詳しくは➡ HTML5はHTML Standardへ呼称変更