公益財団法人日本数学検定協会は、新資格「データサイエンス数学ストラテジスト」の資格試験を、2021年9月21日から開始することを発表し、公式サイトを公開しました。

少子化が進み、Society5.0の時代が到来するにあたって、データサイエンス、AI戦略、ビッグデータ、IoT等に対応できる人材の需要は高まっており、今後、国は年間約25万人(リテラシーレベルでは50万人)を育成することを目標に掲げています。このような背景のもと、当協会はデータサイエンス戦略(データの把握や分析など)において必要とされる数学的スキル・リテラシーの理解度・習熟度を測定し認定する「データサイエンス数学ストラテジスト」の資格制度を新設することになったものです。

「データサイエンス数学ストラテジスト」資格は、データサイエンス戦略(データの把握や分析など)で必要とされる数学的スキル、リテラシーの理解度・習熟度を測定し認定するものです。データサイエンスの基盤となる基礎的な数学(確率統計・線形代数・微積分)と実践的な数学(機械学習系・アルゴリズム系・ビジネス系数学)の2つが合わさり体系化されています。

「データサイエンス数学ストラテジスト」資格には、中級と上級の2つの階級があります。
◆試験の概要
【中級】
 ・受験資格:なし
 ・対象の目安:社会人・大学生・高校生
 ・数学のレベル(目安) :数検準2級程度(数学I・Aまで)
 ・問題数(5肢択一問題):30問
 ・試験時間:90分
 ・合格基準:60%(18問)以上
 ・受験料:7,000円
【上級】
 ・受験資格:なし
 ・対象の目安:社会人・大学生・高校生
 ・数学のレベル(目安):数検2級・準1級および大学初学年程度まで
 ・問題数(5肢択一問題):40問
 ・試験時間:120分
 ・合格基準:70%(28問)以上
 ・受験料:9,000円

◆試験の学習分野
 (1)AI・データサイエンスを支える計算能力と数学的理論の理解
 (2)機械学習・深層学習の数学的理論の理解
 (3)アルゴリズム・プログラミングに必要な数学リテラシー
 (4)ビジネスにおいて数学技能を活用する能力
※各学習分野の詳細は公式ページを参照ください。
試験問題のサンプルも紹介されています。

◆資格取得のメリット
<社会人の方>
・忙しい社会人が数学をすべて学び直すのではなく、データサイエンスに必要な数学を効率的に身につけられる。
・データサイエンスを主とした事業戦略・施策に関わるデータサイエンス数学の一定の知識を理解し、業務データを数値的に解釈して、ビジネス課題の解決に貢献できる。
<大学生・高校生・高専生の方(文系・理系問わず)>
・数理・データサイエンス・AI人材としての素養があることをアピールでき、就職先の幅が広がる。
・就職後にデータサイエンス戦略(データの把握や分析など)の即戦力として活躍できる。
・情報・データサイエンス・AI系学部への進学に活用できる。

◆受験方法
<個人受験の流れ>
(1)申し込み手続き
「CBT-Solutions」または「アガルートアカデミー」の受験申込サイトにアクセスして、「データサイエンス数学ストラテジスト」資格試験の申し込み手続きをする。
(2)受験
試験有効期限までに、資格試験を受験する。
(3)結果
試験終了後、合否結果が画面上に表示されます。「合格」「不合格」のほか、総得点、評価コメントなどが試験結果として表示されます。
(4)オープンバッジの発行
各階級の認定基準に到達された人には、オープンバッジが発行されます。

   データサイエンス数学ストラテジスト特設サイトから引用