賃貸不動産経営管理士協議会は、10月27日の第12回総会にて賃貸不動産経営管理士の国家資格化に伴い、従来の〝民間資格〟を終了することを決議しました。
不動産経営管理士資格は11月21日に国家資格となって初の試験が行われますが、上記の決議に伴い、それ以前(20年度まで)の「民間資格」としての同管理士試験合格者が、国家資格に移行するには移行講習修了の要件を満たすことが必要になります。来年6月15日までにその移行要件を満たしていない場合は、「賃貸不動産経営管理士」を名乗ることができなくなります。

【移行講習について】
賃貸不動産経営管理士の累計合格者数(10月5日時点)は78,074人。
・そのうち移行講習の申込者数は48,036人。
・移行講習の申し込み締め切りは、22年5月15日(受講締め切りは22年6月15日)。
※移行講習を修了しなかった場合は、管理士の資格を得るために改めて国家資格となった同管理士試験を受験し、合格する必要があります。

同協議会では「まだ移行講習を修了していない人は、ぜひ忘れずに受講してほしい」と言っています。

(参考)
「賃貸不動産経営管理士」はこれまで、同協議会が民間資格として運営してきた資格。今年6月の賃貸住宅管理業法(賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律)の全面施行により、従来は任意だった「賃貸住宅管理業者登録制度」が義務化され、登録事業者には事務所ごとに1名以上の「業務管理者」の配置が義務づけられ、その要件として賃貸不動産経営管理士等が定められ法体系に組み込まれたことで国家資格の位置付けとなりました。

尚、今回が国家資格となって初の試験となる賃貸不動産経営管理士試験は、11月21日に実施予定で申込者数は35,553人。
前年よりも5,962人増加しました。全国25地域・81会場で行われます。

  住宅新報web(11月2日号)から引用