薬剤師


資格名 薬剤師
 資格の種類 国家試験        管轄 厚生労働省
資格の概要 
薬剤師国家試験は、薬剤師として必要な知識及び技能の確認を目的とする試験。試験に合格した者は厚生労働大臣より合格証書の交付を受け、申請を行い薬剤師名簿に登録することによって薬剤師の免許を厚生労働大臣より与えられるます。

薬剤師の資格を取得するためには、薬学系の大学で6年間学んだ上で、薬剤師国家試験に合格しなければなりません。大学では主に有機化学や生物化学などを中心に勉強します。知識として習得しなければならないことは多いですが、中でも薬を作り、その作用を知ることや人間の体を理解すること、さらに薬の働きによって健康を守ることなど、医療に関係する幅広い知識を身につけることが大切になります。
試験の合格率は、平均的には60から75%ぐらいになります。合格率は高いようですが、これは大学が受験者を絞っている事情もあります。大学では4年次に行われる薬医学共用試験に合格しなければ、5年次に進級し実務実習を受けることが出来ない制度になっています。カリキュラムは広範囲で深い内容になっているため、勉強の範囲は膨大です、6年間しっかり勉強をしておかないと合格することは難しい資格です。
※2012年12月末現在の全国の薬剤師数は、280,052名(うち女性が170,788名)
※薬剤師になるための学校は6年制の大学だけです。短期大学や専門学校、夜間部(第二部)、通信制などはありませんので、資格取得には6年制の大学を卒業するのが条件になります。一方、薬科系の大学には国立・公立・私立があり、偏差値や学費などは大学によって異なります。

 【薬剤師国家試験の合格基準変更について-基本方針】H28.2.17
薬剤師国家試験の合格基準の変更などを盛り込んだ基本方針が発表されました。
新たな合格基準では、受験者全体の平均点と標準偏差を用いた基準を合否判定の基本とすることが決まりました。新たな基準は、2月27、28日の両日に実施予定の第101回薬剤師国家試験から導入されることになります。
従来の国試の合格基準では、必須問題の各科目で50%以上の得点をした上で、総点数の65%以上の得点をすることが求められていましたが、これに対し、新たな基準では、必須問題の各科目の得点基準は30%以上に引き下げられます。一方、総点数については、受験者の平均点と標準偏差で導き出した基準を上回ることが求められることになります。但し、教育の現場や受験生の混乱を避けるため、「当面の間」は、総点数の65%以上を得点できれば合格となります。
また基本方針では、薬剤師には医療人としての高い倫理観や使命感が求められることから、その上で、倫理観の低い受験者の合格を避けるため、受験者が一定数を選ぶと不合格となる禁忌肢を含んだ問題を2018年度に予定される第104回国試から導入する方針が示されました。
禁忌肢の内容としては、▽倫理的に誤っている▽公衆衛生に甚大な被害を及ぼす▽患者に重大な障害を与える危険性がある▽法律に抵触する▽誤った知識を持った受験者を識別する、これらのことが想定されています。 


◆薬剤師資格関連ニュース
・日本医療薬学会、日本病院薬剤師会、日本薬学会、日本薬剤師会を含む5団体が、薬剤師の生涯教育の新たな評価の仕組みとなる「薬剤師生涯学習達成度確認試験」を実施することについて合意。試験が7月31日に実施されることが決まりました。 H28.2.08
確認試験は、生涯学習を一定期間、継続的に行っている薬剤師を対象とし、筆記試験で行われます。
受験資格は、「免許取得後5年以上」のほかに、「所属する団体ごとに別に定める要件」を満たす必要があります。受験料は、5団体のいずれかに所属している場合は1万円で、それ以外は2万円とする予定。
          ⇒薬剤師生涯学習達成度確認試験

 
試験方式  ・全問マークシート式の筆記試験。
 問題数は345問、2日間の日程で行われます。
 
(出題科目数)
 科目  必須問題 薬学理論問題  薬学実践問題  合計 
 物理・化学・生物 15 30  15  60 
 衛生 10  20  10  40 
 薬理 15  15  10  40 
 薬剤 15  15  10  40 
 病態・薬物治療 15  15  10  40 
 法規・制度・倫理 10  10  10  30 
 実務 10  85  95 
 合計 90問  105問  150問  345問 

・合格基準(第101回薬剤師国家試験より適用)
@問題の難易を補正して得た総得点について、平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上であること
A必須問題については、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上であること
受験資格  1.大学(6年制・旧4年制)で薬学の正規課程を修め卒業していること
2.外国の薬学校を卒業(外国の薬剤師免許を所持)していること
3.新4年制課程の薬学の正規課程を修め、大学院で薬学の修士または博士課程を修了していること
上記の1〜3のうち、いずれかに該当する者が薬剤師国家試験を受験することができます。なお、2と3については厚労大臣の認定が必要です。

※上記をまとめれば、6年制の薬系大学を卒業していること、もしくは4年制の薬学部卒業後、2年間の大学院教育を修了していること、になります。
 試験科目 ◆必須問題試験
  物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務
◆一般問題試験
 ・薬学理論問題試験
  物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理
 ・薬学実践問題試験、物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務

※試験科目は、物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務の7領域です。薬剤師として必要不可欠な基本的資質を確認するための「必須問題」、薬剤師が直面する一般的課題を解釈・解決するための資質を確認する「一般問題」の二つに大きく分類した上で、一般問題を、「薬学理論問題」「薬学実践問題」に区分して行われます。
スケジュール  ・試験日:例年3月上旬の土曜・日曜(2日間)
・申込期間:1月上旬〜中旬
・合格発表:3月下旬
・申込方法:受験願書と写真、返信用封筒を提出する(全員)。それ以外の書類は受験資格によって異なる。


第102回薬剤師国家試験の施行      試験は終了しました。
・試験日:平成29年2月25日(土)及び同月26日(日)
・受験申請受付:平成29年1月4日(水)〜同月16日(月)
・合格発表:平成29年3月28日(火)午後2時
試験会場   北海道、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、徳島県及び福岡県
受験料   6,800円(収入印紙を受験願書に貼り付ける)
資格 難易度  ・難易度  「A」難関     
・合格率  第102回薬剤師国家試験結果 ⇒詳細  
        (全体)合格率 71.58%  受験者数13,243名  合格者数9,479名  
第102回試験の合格者内訳は、男性3,690人で女性は5,789人。合格率は、男性67.89%、女性74.14%でした。
また、大学区分別の合格率は、国立が84.38%(合格者数540人)、公立が83.69%(同236人)、私立が70.64%(同10,652人)でした。尚、大学別の合格率がもっとも高いのは、2年連続で私立大学の「いわき明星大学(96.72%)」、国公立大では金沢大学(受験者42人中40人合格)の95.24%でした。尚、6年制新卒者の合格率は85.06%、6年制既卒者の合格率50.83%でした。


※参考データ
・第101回薬剤師国家試験結果   
        (全体)合格率 76.85%  受験者数14,949名  合格者数11,488名  
第101回試験の合格者内訳は、男性4,515人で女性は6,973人。また「6年制新卒」は7,108人で合格率は86.24%。
「6年制既卒」は4,201人で合格率は67.92%、「その他」は179人、合格率は34.29%でした。
また、大学区分別の合格率は、国立が84.43%(合格者数580人)、公立が84.49%(同256人)、私立が76.31%(同8,703人)でした。
・第100回薬剤師国家試験結果 
        (全体)合格率 63.17%  受験者数14,316名  合格者数9,044名 
・第99回薬剤師国家試験結果   
        合格率 60.84%  受験者数12,019名  合格者数7,312名  


【資格の難易度レベル・難易度ランキング】
薬剤師国家試験の受験資格は、大学の薬学部などを卒業して博士号を取っていることが必須になっています。実は、このことが起因して、薬剤師は難易度が高いというイメージが定着しているようです。既に薬剤師試験を受験する受験生全体のレベルが、高レベルになっているということです。薬剤師国家試験は高レベルの受験生の、さらに60〜70%しか合格できない試験、ということですから、高い難易度であることは間違いありません。
受験対策
 &
資格の将来性

平均的に薬剤師の試験は一般の資格試験よりは高い合格率となっていますが、これは薬学課程に入学すること自体競争率が高いためです。在籍した大学によっては合格率に格差もありますので、自身の学力をよく把握して受験に望むことが必要です。合格率は新卒者の合格率は85%くらいで、既卒者の合格率は50%、平均的には80%程度ですが、国公立大学と私立大学とでは合格率に大きな差があり、私立大学の方が合格率が高い傾向があります。
受験対策は早いうちから計画を立て、勉強方法を確立すること。メインは過去問の攻略に尽きます。理由は、過去問から20%くらいのの出題があり、そのほかも過去問の類似問題が多いからです。

試験形式は全問筆記試験で実技試験はありません。合格するのには、総得点の70%以上を取ることが求められます。さらに、合格するには試験の科目の得点が全て35%以上という条件も満たす必要があります。
ただ、過去問やその類似問題の出題が多いということから、勉強法は過去問を集中的に行うのが一番ですが、相当の勉強量が必要です。特に暗記が得意な人に有利な試験といえるでしょう。
大学では、カリキュラムをこなすだけでなく、薬剤師国家試験に焦点を定めた勉強も並行して行わねばなりません。
大学に通いながら、又は卒業して尚且つ、薬剤師国家試験専門の予備校で勉強する人もいることを考えれば、その厳しさがわかると思います。

2012年(平成24年)の国家試験より新6年制課程を修めた学生が受験する新薬剤師国家試験がスタートしました。新6年制に変更になり、試験範囲が広がり現行よりも問題数は多くなったので、同時に難易度が高まり、合格点も取りにくくなったようです。 ちなみに、6年間学習過程では、医療に携わる人間としての倫理観・使命感や、語学などの基礎教育科目の修得から、物理化学、薬品科学、生化学などの専門教育科目まで学びます。その他、病院実習などの実務経験も修得する事になります
2008年には薬剤師の合格者も1万名を越えました。「薬剤師の資格を取得していれば一生仕事に困ることはない」と言われるくらいです。薬剤師の資格は、これからの時代に非常に強い武器になると思います。それは、福祉サービスの多様化や、環境への取り組みなど多岐にわたる現場で薬剤師へのニーズが高まっているためです。活躍できる現場は日々拡大し、ますます将来有望な資格となるでしょう。

調剤、医薬品の供給のほか、医師とともに人々の健康維持と疾病治癒に重要な役割を果たすだけでなく、製薬会社や化粧品会社など、幅広く活動、活躍できる資格です。
2012年からは新たに、6年制課程卒業者を対象とした新試験が開始されましたが、薬剤師不足は慢性化しており、薬局やドラッグストアは 人材確保に躍起の状態が続きます。数十社を巡っても内定を獲得できない学生が多い「超氷河期」の就職戦線にあって、薬学部生に企業の求人が殺到しており、今、薬学部生は「超売り手市場」に恵まれています。

薬剤師法改正によって、一般用医薬品を売るドラッグストアにも薬剤師設置が義務づけられました。さらに、化粧品会社やバイオ関連会社などでも薬剤師を必要とするなど、活躍の場はますます広がっています。
このように薬剤師の資格は生涯を通じて有効であり、仕事を辞めてからでも復帰しやすいのが一番のメリットです。
求人が多い職業は介護関係と薬剤師と言われる時代になり、子育てと仕事を両立したい女性にとっても働きやすい仕事になっています。
最近の大病院では、医師と共に臨床現場に立ち会い、薬剤の提供を行う業務もあり、需要は増大していますが求められるスキルも上がっています。


※試験結果情報
厚生労働省は第102回薬剤師国家試験の結果を発表しました。
@大学区分別結果  ⇒ 【第102回薬剤師国家試験 大学別合格者数 上位10大学】
A最終試験結果 
 出願者数:1万4701人(男6175人、女8526人)
 受験者数:1万3243人(男5435人、女7808人)
 合格者:9479人(男3690人、女5789人)合格率:71.58%(男67.89%、女74.14%)

  新卒(6年制)合格者数:7052人(男2692人、女4360人)合格率:85.06%(男85.00%、女85.09%)
  既卒(6年制)合格者数:2295人(男939人、女1356人)合格率:50.83%(男46.49%、女54.35%)
過去問に挑戦   第99回薬剤師国家試験問題(344問)
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問い合わせ先  厚生労働省医薬食品局総務課試験免許係    http://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/23.html
 〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2   TEL03(5253)1111
 
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