法科大学院既修者試験


資格名 法科大学院既修者試験(法学既修者試験)       
 資格の種類 民間資格       主催 (財)日弁連法務研究財団 (社)商事法務研究会
資格の概要  「法学既修者試験」は、2003年から行われている試験で、法科大学院既修者で2年コースを目指す人のために実施されている試験です。法科大学院で1年次に修得が要求される学識レベルをすでに備えていることを証明するための試験で、多くの法科大学院で提出を義務付けられているものです。
法学検定試験の中では最も難しい試験で、主に法科大学院(ロースクール)への入学希望者がチャレンジするもので、司法試験を視野に入れた試験になっています。

このようにこのは、法科大学院の2年コース(既習者コース)出願の際に、受験者が各校に自分が法学既習者であることを証明するための資料提供を目的とするものですが、その判断は大学、大学院に委ねられ、本試験での合否判定は行わなわれません。大学、大学院は試験委員会から送られる成績表から既習者と認められるかどうかを判定します。
※スコアの提出を必須とする法科大学院のほか、任意提出を認める法科大学院も多数あります。
※既修者コースでは、各法科大学院ごとに法律科目試験が実施されますが、どのような法律科目試験が実施されるかは各法科大学院の入学者選抜の方針によることになっています。ただ、原則として、法科大学院1年次に学習する基礎的な法律科目の履修を省略できる程度の基礎的な学識を備えているかどうかが、その判定の基準になるとされています。
※科目は一般的には、憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法の7科目が判定の対象となっています。

【法科大学院全国統一試験】についてはこちらを参照下さい。
【法学検定試験】についてはこちらを参照ください。



◆法学既修者試験関連情報
2017 年度以降の「法学既修者試験」実施見送りについて(法学検定試験委員会からのお知らせ)
法学検定試験委員会が実施している法学既修者試験につきましては、法科大学院入学試験の際の提出資料として、また法学学習の成果を試すものとして利用いただいてまいりましたが、法科大学院を巡る現在の状況を総合的に判断 いたしました結果、当面の間、法学既修者試験の実施を見送ることを決定いたしました。⇒詳細
試験方式  ・正誤問題と択一問題で方式はマークシート方式です(正誤問題 1点、択一問題 4点)。
・各科目25問が出題され、1科目40点になるように正誤と択一を組み合わせ出題されます。
・出題割合は非公開とされているが、正誤問題20問、択一問題5問という形式は2007年から変わっていません。
   選択   試験時間 満点 
 第1部  必須  90分  120点 
 第2部  必須  80点
 第3部  任意   60分  40点
 第4部  任意  40点
受験資格  受験資格はなく、誰でも受験できます。ただし,既修者認定は各法科大学院の判断により行われます。
 試験科目 (試験範囲)
・第1部(必須:憲法、民法、刑法)
@憲法:憲法の構成要素たる人権保障および統治機構という2 つの分野から,そこで必要とされる基本的知識や主要な論点に関する理解度。法科大学院での学修内容から,判例・学説に関して少し掘り下げた理解や応用力を試すような問題。たとえば憲法判例では,憲法上の争点および判決の要旨だけでなく,事案の具体的内容,判決で示された理論構成,それに対する有力な反対意見や学説の論評等の理解など。
A民法: 民法典全般(総則,物権,債権,親族,相続)にかかわる問題のほかに実務上あるいは理論上重要な役割を果たしている特別法(借地借家法,消費者契約法,製造物責任法等)からも出題。条文や判例にかかわる表面的な知識だけでなく,実務や学説における対立がなぜ生じているか、またそれぞれの理論が目指しているものは何か、など理論的な背景の正確な理解や基本的な法知識を具体的な事例に適用する能力の有無を問う。
B刑法:犯罪論の諸問題(構成要件該当性,違法性,責任,未遂,共犯,個人的法益,社会的法益,国家的法益)と刑法典の条文や判例・通説の基本的な理解。また,各犯罪類型の解釈以外に、罪数論や歴史・刑罰論に関する問題も出題。
・第2部(任意:民事訴訟法、刑事訴訟法)
@民事訴訟法:民事訴訟法典(総論,裁判所,当事者・代理人,訴えの種類・対象,訴え提起の手続・訴訟の進行,口頭弁論の諸原則・弁論主義・処分権主義,訴訟要件,証拠調べ,判決,複雑訴訟,多数当事者訴訟,上訴・再審,特別手続),民事訴訟規則の条文の知識に加え,判例・通説の基本的な理解。また,学説の対立構造や,民事訴訟制度の沿革,立法論,比較法等の基本的理解。なお,人事訴訟法,非訟事件手続法,家事事件手続法,民事調停法,仲裁法,いわゆるADR 法,民事執行法等も,民事訴訟法の理解に必要な限度で問う。
A刑事訴訟法:刑事訴訟法典全般(総則,捜査,公訴の提起,公判手続,証拠,裁判,略式手続,上訴,非常救済手続)における基本的な条文・理論構成および重要判例や学説の理解,それらを具体的な設例に応用する能力,さらに刑事訴訟制度の沿革,立法論,比較法等の基本的理解。なお,憲法31条以下の刑事手続にかかわる基本的権利・自由を定めた条項や,警察官職務執行法,いわゆる裁判員法,通信傍受法,少年法等の刑事訴訟関連法規のうち最も基本的な事項を定めた条項,および刑事訴訟法典を補充し手続の細目を定めた刑事訴訟規則等からも出題される。
・第3部
商法:商法(総則,商行為),会社法,手形法,小切手法,商業登記法の各基本条文や重要判例・通説の理解。
 会社法施行規則および会社計算規則の基本的な知識も出題対象になる。
・第4部
行政法:行政法総論,行政裁量,行政手続,行政争訟・国家補償,行政組織法(内閣法,内閣府設置法,国家行政組織法等)における基本的な条文および重要判例や通説の理解。また,これらの基本的理解をもとに複数の法領域にまたがった具体的な事例に適用する能力を身につけているか。なお,地方自治法,公務員法および公物法は範囲外とし,情報公開と個人情報保護に関しては細部の知識を問うような問題構成は避ける。
スケジュール  ・試験日:年1回(7月中旬)   
・申込期間:5月中旬〜6月中旬  
・試験結果の発送:8月初旬(試験日より50日以内)
・申込方法:郵送又はWEBサイト、コンビニのいづれかで申込みます。
 @ウェブサイトから出願 Aコンビニ店頭設置機械からの出願 B願書郵送による出願
※申込方法で締切日が異なりますので注意が必要です。


2017年度以降の「法学既修者試験」実施見送り
試験会場  ・札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の全国7地区
※出願時に特定の会場を希望・指定することはできません。
受験料  12,960 円(税込) ※受験する科目数にかかわらず同額
資格 難易度  ・難易度:   「A」難関    
・合格率   2016年「法学既修者試験」結果 


※参考データ
2015年「法学既修者試験」結果
2014年「法学既修者試験」結果
2013年「法学既修者試験」結果
2012年「法学既修者試験」結果
  受験対策
 &
資格の将来性
法科大学院には「法学未修者コース(3年コース)」と「法学既修者コース(2年コース)」の2つのコースがあります。
後者の法学既修者コース(2年コース)は@入学前に法律の学習をしておく必要があり、またA 法律科目の試験で法律の知識が試されますが、合格すれば、B大学の法学部を卒業していなくても、2年コースに入学することができるコースです。試験は法学検定試験委員会が主催し、法律7科目(憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法・行政法)の基礎知識を試す、多肢択一方式・マークシート方式の試験ですが、合否判定はなく、試験の点数のみが大学院に通知されます。

試験内容は法学検定2級の問題を元に、出題レベルを法学部(4年)における法学教育修了程度に作られており、刑法などの場合、刑法の考え方を聞く問題などが出題されます。
法律科目試験は論述式を課す法科大学院が一般的なので、基礎的な法律知識を論文答案にまとめあげる力が重要です。特に自分が志望する法科大学院の問題については答案作成の勉強を必ずしておく必要があります。

またこの試験は、配点が1点問題(2択)20個と4点問題(5択)5個で計40点満点になっています。この中の4点問題であまりミスると取り返しができなくなります。また、結構細かいところをついた問題が多いので、こういうところがこの試験の厄介なところだと思います。試験の難易度は、法学検定2級と比較するとそれほど差はないようですが、既修者試験の方が科目数が多い分、難易度は高いと思っていいでしょう。
試験対策は、主に判例を中心とした法律科目の基礎力をつけるために、基本的な条文・判例・論点を中心に学習することが効果的だと思います。

※法学に関する学力が特に優れた人を対象に「特待生」として授業料全額免除となる制度を採用している法科大学院があります。こういうところは既修者試験で高い得点が取れているかどうかが免除の一つの基準となっているようです。また、極端に点数が低い科目があると足切される可能性もあります。そういう点からは既修者試験は適性試験より大切とも考えられます。
通信講座   -
通学スクール  -
教材 
問い合わせ先  (財)日弁連法務研究財団(法学検定試験委員会事務局)   http://www.jlf.or.jp/hogaku/index.shtml
 〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町3-9-10 茅場町ブロードスクエア2F  TEL03(5614)5636
 
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