和裁技能士


資格名 和裁技能士
 資格の種類 国家資格      管轄 厚生労働省
    ※問題作成等は中央職業能力開発協会、試験の実施は都道府県職業能力開発協会
資格の概要  和裁は反物から振袖や訪問着などの和着物をつくりあげることで、高い技術を要する専門性の高い職業です。その和裁の技能を認定する資格がこの和裁技能士です。この検定は1970年に開始されました(3級は1994年)。

和裁技能士は厚生労働省が検定・公証する137職種の技能検定の一種であり、和裁に関する唯一の国家資格です。また、「和裁技能士」は、有資格者の独占名称となっています。
検定には1〜3級の3段階がありますが、合格するとそれぞれ技能士の称号が与えられ、3級は初歩レベル、2級はプロ入門レベル、1級はプロレベルの技能を有すことの証明になります。
試験方式  試験方式は実技試験と学科試験から構成されています。
学科試験では、製作法、織物、染物、色彩、着装法など和装全般の専門知識まで問われます。また、実技試験ではは採寸、裁断、縫製作業等、和服を仕立てるのに必要な技能が求められます。

●試験方式
・学科試験  3級:真偽法  2級・1級:○×方式、多岐選択方式
・実技試験  作業試験・要素試験、ペーパーテスト
受験資格  原則、実務経験が必要(必要とされる実務経験年数は、学歴や職業訓練歴などにより異なる)。
3級と2級は和裁に関する学歴や職業訓練歴があれば受検できる。

・3級 6ヵ月以上の実務経験が必要。
・2級 2年以上の実務経験が必要。
※3級と2級は、大学、短大、厚生労働大臣指 定の専修学校・各種学校などで和裁に関する学科を卒業していれば実務経験がなくても受検できる。3級は在学中でも受検可能。
・1級 7年以上の実務経験が必要。

※実務経験
大学、短大、厚生労働大臣指定の専修学校、各種学校などで和裁に関する学科で学ぶ。または職業訓練校で和裁の職業訓練を受ける。
※詳しくはこちらで確認ください。→厚生労働省 WEBサイト
 試験科目
●1級
・実技
@あわせ長着の縫製=表地がちりめんまたはりんずの付けさげで、両そで、背縫い、脇縫い、下前のお くみ付け等を事前に縫い上げたもの、裏地は絹または交織で、背縫い(並幅)、脇縫い、おくみ付け等を事前に縫い上げたものを持参して、上前のおくみ付け、 えり付け、まとめなどを行い仕立てる。
A部分縫い 表地に色物、裏地に白のしんもす(ともに検印のあるもの)を用いて、都えりの上前の縫製を行う。
●2級
・学科 きものの知識、きものの歴史、色彩学、材料学、着付などの応用知識
・実技 表地がちりめん、羽二重またはりんずで、右そで、おくみ付け等を事前に縫い上げたもの、裏地は絹または交織で、背縫い、おくみ付け等を事前に縫い上げたものを持参して、えり付け、まとめなどを行い、女子用あわせ長着を仕立てる。
●3級
・学科 きものの知識、きものの歴史、色彩学、材料学、着付などの基礎知識
・実 技 表地は自由(胴裏の付くものは、裏地自由)とし、身ごろ・立えり(下えり)付けをし、右そでを事前に縫い上げたもの(えり先布の付く場合は、事前 にえり先をえり芯につけておく)を持参し、試験場において、えり付け、まとめ等を行い、女子用そで無双あわせ長じゅばん又は胴抜き長じゅばんを仕立てる。
スケジュール  ・試験は年1回
  実技試験 12月上旬〜2月下旬。学科は2月上旬(都道府県により異なる)
  学科試験 2月上旬
・申込み受付:10月上旬〜中旬頃まで
※実施公示は9月上旬。9月下旬〜10月上旬に受検申請受付。合格発表は3月中旬。

平成29年度和裁検定試験日程
試験会場  東京都(1〜4級)  高松市(2〜4級)  佐世保市(2〜4級)
※受験希望地を選択できます。
受験料  ・学科3,100円程度    実技試験17,900円程度
※受検料は各都道府県によって定められています。   
資格 難易度  ・難易度    1級 「B」 普通    
・合格率   平成28年度第59回和裁検定試験結果  ⇒ 詳細
       1級50.0% 2級30.8% 3級57.1% 4級80.6%
※合格率はそれほど高くありません(例年1級 50〜60%前後  2級 55〜60%前後 3級 80%前後)が、受験資格の取得に時間がかかります。

※参考データ
・成27年度第58回和裁検定試験結果  
       1級7.1% 2級52.9% 3級59.0% 4級91.7%
・平成26年度第57回和裁検定試験結果  
       1級16.7% 2級64.7% 3級60.0% 4級83.6%
・平成25年度第56回和裁検定試験結果  
       1級77.2% 2級34.8% 3級61.5% 4級94.9%
 受験対策
  &
資格の将来性
検定には1〜3級の3段階がありますが、プロとして働くには2級以上の取得が望まれます。特に1級に要求される技術レベルとその評価は高く、年齢に関係なく仕事を続けていくことも可能です。ただ、着物を美しく仕上げるための柄の合わせ方や、着心地の良さを配慮した仕立て方など、ハイレベルな技術とセンスが求められ、さらに、納期までに仕上げる手の速さも不可欠な要素です。

試験の級別難易度レベルは、
・3級:長襦袢の縫製で時間も比較的余裕があり合格しやすい。
・2級:課題が女子用袷長着になり、縫う速さも要求されるので難易度レベルが高くなります。
・1級:課題が絵羽ものになり、仕立てる量が増え、部分縫いも加わるのでかなりの難関になります。

就職は和裁教室講師、呉服販売店、和服仕立て店 結婚式場、呉服店、着物メーカー、和服仕立て事業所、スクールなどですが、実力があれば、呉服店や知人などから依頼を受けて、自宅で和服の仕立ての仕事をすることもできます。また、和裁教室を開く道もあります。
※東京商工会議所主催の和裁検定試験2級合格者は、この試験の一部が免除されます
通信講座   -
通学スクール   和裁の資格取得を目指せる学校・スクール
教材 和裁技能士対策参考教材
問い合わせ先  中央職業能力開発協会 技能検定部 http://www.javada.or.jp/jigyou/gino/giken/3kyu/syokusyu/14.html
〒112-8503 東京都文京区小石川1-4-1 住友不動産後楽園ビル
TEL 03-5800-3638、3639
・日本和裁検定協会事務局
TEL:03-3816-1858
 
HOME


Copyright(c)2009資格の難易度All Rights Reserved.