資格名

TOPEC
※Tests of Professional English Communicationの略称

資格の種類

民間資格

主催者

特定非営利活動法人 プロフェッショナル イングリッシュ コミュニケーション協会(IPEC)

資格試験の概要

2001年4月に内閣府より認証を受けて発足した「プロフェッショナル イングリッシュ コミュニケーション協会(IPEC)」は、各職業分野別の専門英語教材・教育プログラム・英語運用力測定試験「Test of Professional English Communication(TOPEC)」の開発の活動を通して、専門領域ごとに目的にそった英語コミュニケーション能力の習得を目指し、テスト開発から各種教育プログラム、セミナー等を提供しており、TOPECはIPECが運営と管理を行っています。

「TOPEC」は、真の英語の「表現力」を身につけるためには、自分の職場の分野に関連する英語の語彙力と同時に、「話す」、「聞く」、「書く」、「読む」、「聞く」の力が非常に重要である、という考えのもとに、他の英語の試験とは異なる立場をとっており、各職業分野において、英語での業務を円滑に行うためのコミュニケーション力を測るテストとされています。内容はエンジニアリングをはじめ9つの職業分野別での総合的な英語コミュニケーション能力の測定に主眼をおいた試験です。現在は看護の分野に対して試験が実施されており、基礎英語と専門分野別英語をバランスよく身につけることができる資格になっています。

このページではTOPECの「IT分野」と「エンジニアリング分野」の二つのテストについて解説しており、評価はプロレベルのLevel 1から初歩のLevel 5までの5段階に分かれています。
※TOPEC Engineering Test(2002年スタート)  TOPEC IT Test(2003年スタート)
またそれに加えて、リスニング力(Listening skill)、読解力(Reading skill)、ライティング力(Writing skill)の3つの技能について、それぞれ最高レベルのAからEまでの5段階評価がされます。⇒TOPEC Level5段階評価について
TOPECの対象となる職業専門分野は、エンジニアリング、IT、ファイナンシャル、メディカル、リーガル、ツーリズム、マスメディア、スポーツ、ファインアートの9分野。それぞれの専門的な職業領域において、英語を使って業務を円滑に進めるための「プロフェッショナル・イングリッシュ」の程度を測ります。
そのため、一般の英語試験とは異なり、技術者や技術者を目指す人を対象とし、関連従事者の英語コミュニケーション能力を測定できるように開発されており、エンジニアリング・ITの基礎知識を用いて、仕事場で英語での意思疎通がどれくらい可能かが判定できます。

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このテストは合否ではなく、専門知識をベースとしたTOPEC英語コミュニケーション能力をレベル1からレベル5の5段階のレベルで評価します。リスニング、リーディング、ライティング、の各分野における成績と、全体の成績にレベルが判定されます。 
成績表の見方についての解説はこちらから
※成績表は全体評価でLevel1からLevel5まで5段階に分かれ、分野別技能でA~Eの5段階に分かれています。分野別技能はリスニング、リーディング、ライティングの分野で評価されています。
TOPECは、ITとエンジニアリング分野のプロとして評価するテストなので、特にその道に進もうと考えている人には、受けておいて損はないテストだと思います。

合格率・資格難易度

難易度
  TOPEC EngineeringレベルⅡ 「B」 普通 
  TOPEC ITレベルⅡ      「B」 普通   

【資格の難易度レベル】
受験資格に制限は特にありませんが、試験では英語力と専門知識を兼ね備えていることが要求されるため、英語が得意であってもそれらの専門知識がない人には答えられない問題ばかりが出題されます。従って、技術屋志望の人ならTOEICよりTOPECの方が将来的に考えれば現場に即して役立つかもしれません。過去にエンジニアの実務と英語の力を結び付けてその力を試すような試験がなかったためTOPEC受験者は多くの人が難しい試験に感じるようです。

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●合格率 
  受験人数(合格率) 非公開
 ※評価は合否ではなくスコア判定I~Vの5段階レベルで行われます。

受験対策・学習法ほか

「TOPEC」は、9つの職業分野別での総合的な英語コミュニケーション能力の測定に主眼をおく語学検定として、平成14年にスタートした試験です。
現在、実施されているテストは、「エンジニアリング」と「IT」の2分野。ほかに、「ファイナンシャル」「メディカル」「リーガル」「スポーツ」「ツーリズム」「マスメディア」「ファインアート」の7分野があります。
今、エンジニアに求められているのは、専門的な職業領域で実際に外国人とコミュニケーションができ、業務を円滑に進めることができる能力です。従って、現在実施されているエンジニアリンク部門の試験でも、試験は現場主義で、国内外で外国人技術者と協力して仕事を進めるのに必要なコミュニケーション能力が問われる内容になっています。ただ、今まで、エンジニア領域の実務と英語の力を直接結び付けるテストがなかったため受験者は、「難しい」と感じてしまう場合が多いようですが、受験をして改めて英語での表現能力が必要だと感じる人が多いのも事実です。



始まったのは2002年からで、まだまだ歴史は浅く、知名度は低いかも知れませんが、採用する企業は大企業を中心に増えています。業務分野別の専門英語能力を証明することが出来る数少ないテストの一つなので、英検やTOEICでそこそこの成績を収めることが出来るようになった人は、ぜひともチャレンジされることをお奨めします。スコアは、TOEICのように細かい点数は出ません。5段階のレベルとして評価され、レベルIでは、「専門知識をベースとした英語力に優れる」、という高い評価が与えられますが、反対に、レベルVは「TOPECの専門分野における技能、知識を英語で充分発揮できない」という評価になります。TOPECでは、基礎的な文法、読解、ライティング、ヒアリングの力がついた後、専門領域でよく使われる名詞の語彙を増やし、動詞、形容詞の用法をマスターする勉強が対策になります。

グローバル社会 の真っ只中にある今の日本において、自分の専門領域において英語でコミュニケーションができることが最も必要な能力の1つとなっているにもかかわらず、従来の一般英語テストでは、基礎学力としての英語力や、日常的なコミュニケーションの基準にはなりますが、実際の仕事上のコミュニケーション能力に結び つくものでないと言えます。
これから専門分野をめざす大学・大学院生、その分野でスキルアップしたい社会人やプロフェッショナルなどが「TOPEC」にチャレンジし、専門的な職業領域で実際に外国人とコミュニケーションができ、業務を円滑に進めることができる能力を高めてもらいたいと思います。この試験は、国際化する現場のニーズにこたえる試験として、今後、さらに注目度が上がると考えます。
エンジニアリング、IT、ファイナンシャル、メディカル、スポーツ、ツーリズム、マスメディアなど、それぞれ専門分野で就職したい方、大企業に就職したい方などにお奨めの試験です。この試験は特に外資系や大手メーカーで就職・昇進・スキルアップに有利とされています。

受験資格

制限は特にありません。   
※英語力と専門知識を兼ね備えいていることが要求されます。

試験方式

●評価方式
【レベル全体評価】
TOPECは試験の合否ではなく、点数を出すことによって能力が判定されます。能力の判定は、Level1~Level5までの5段階に分けられます。
【分野別評価】
また、3つの分野(Listening Skill、Reading Skill、Writing Skill)について、AからEの5段階で評価しています。

●試験方式
TOPEC IT WBT(Web Basece Test)/  TOPEC Engineering
・Listening  35分
・Structure & Vocabulary 20分
・Reading  30分
・Writing   35分
  所要時間  120分
※スコア形式なので合否判定はありません。
※試験結果:テスト終了約4週間後に成績判定の修了証書と共に各個人へ送付されます。

試験科目

●TOPEC IT  
TOPECの中で、IT分野に特化した英語の能力を測定するテスト。  
テキストのスタイルや題材は、論文、評論記事、ニュース記事、解説書、マニュアルなどの幅広い範囲が対象となっています。
・対象:ネットワーク,SE,技術者
・技術範囲
コンピュータ・システムの基本アーキテクチャ、ハードウェアの 基本論理、ソフトウェアの基本的アルゴリズム、データベースの構造、通信やネットワークなどの基本的知識などを対象としています。
・一般英語
文法・構文知識、聴解力、読解力、基本的な通信文作成(完成)スキル
・技術英語
専門用語知識や内容把握能力

●TOPEC Engineering 
工学(ENGINEERING)分野における技術者の英語コミュニケーション能力を評価するテスト
数学と自然科学(物理学、化学、生物学、地学、天文学)の基本的知識を主たる出題範囲とし、これらの知識を英語 を媒体として、4つの課題(リスニング、文法・語彙、リーディング、ライティング)を通して 理解・運用できるかどうかを測ります。
・対象:メカ、設計、技術者
※基本的な工学知識や、工学に共通する知識を備えた上で、英語でコミュニケーションができるかどうかが問われます。

スケジュール

・試験実施:年2回/ 4月と10月 
・申込み期間: 試験日9日前
・申込方法:インターネット・申込書による申し込みが可能です。   
・テスト結果:テスト終了後、約4週間後に成績判定の修了証書が郵送されます。

※問い合わせ先:プロフェッショナル イングリッシュ コミュニケーション協会(IPEC)
 TOPECオフィシャルサイト

試験会場

東京 大阪

受験料

8,023円(税込)
※申込み方法は、ホームページの申込み方法に従って申込む(一般公開試験)

問い合わせ先

特定非営利活動法人 プロフェッショナル イングリッシュ コミュニケーション協会 (IPEC)
Institute for Professional English Communication (IPEC)
〒107-0052 東京都港区赤坂2-2-19 アドレスビル2F
TEL:03-3568-1647  FAX:03-3568-3696  
Email:topecadmin@topec.org
各種問い合わせ:https://www.ipec.or.jp/form/m_contact/

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教材(過去問集)

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