資格名

手話通訳士
※試験名は「手話通訳技能認定試験」

資格の種類公的資格
主催社会福祉法人聴力障害者情報文化センター
資格の概要

手話により聴覚障害者等とその他の者の意思疎通を仲介することを「手話通訳」といい、「手話通訳」を行う者の手話通訳に関する知識・技能について審査・証明を行うのが、「手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)」です。
さまざまな手の動きによって言語を表現する手話。この手話を通して聴覚障害者と健聴者とのコミュニケーションをはかるのが手話通訳士の仕事です。
厚生労働省が聴力障害者情報文化センターに委託している「手話通訳技能認定試験」に合格し、当センターに登録すれば資格が取得できる。手話通訳士は業務独占ではなく、名称独占資格であるため、この資格が無くても通訳はできます。

尚、手話に関する資格・検定試験は現在、主に以下の4試験があります。
(1)手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験):社会福祉法人聴力障害者情報文化センターが毎年1回実施している唯一の手話通訳の公的資格です。
(2)手話通訳者全国統一試験:社会福祉法人全国手話研修センターが毎年12月上旬に実施する民間資格で、略称で「統一試験」と呼ばれています。
(3)全国手話検定試験:社会福祉法人全国手話研修センターが毎年10月ごろに実施している、手話学習者のコミュニケーション能力をレベルに合わせて認定する検定試験。
(4)手話技能検定:特定非営利活動法人(NPO法人)手話技能検定協会が毎年3回実施している手話の技能の検定試験。手話検定は手話技能検定試験の略称で登録商標になっています。
それ以外に、社会福祉法人全国手話研修センターが実施している全国手話検定試験という検定試験もあります。
※厚生労働大臣認定の通訳士資格を持ち登録されている人は、平成28年3月現在、3,405名です。
※都道府県所定の手話通訳養成講座を一定期間受講し、受験資格を得てから受験し、合格すれば都道府県認定の通訳者の資格が取得できます。

試験方式

●試験は学科試験と実技試験で構成されています。
●試験時間は、学科試験90分×2(180分) 

【学科試験】
 四肢択一によるマークシート記入方式。
 ※学科試験受験者及び学科試験を免除される者が実技試験を受験できます。
【実技試験】
 音声による出題を手話で解答する方法(聞取り通訳試験)と、手話による出題を音声で解答する方法(読取り通訳試験)で行われます。
 ※聴きとり通訳:あらかじめ録音した音声語による試験問題を再生して、スピーカーで提示される。受験者はこの音声語を聞きながら、手話で同時通訳する。 聞取り通訳試験は、数名が1組となって行われます。
 ※読み取り通訳:あらかじめ録画した手話表現による試験問題を再生して、モニター画面に提示される。受験者は、この手話を見ながら、音声で同時通訳する。 読取り通訳試験は、1試験室1名で行われます。
・学科試験の免除について
前年度の手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)の学科試験において、合格基準を満たしていた人については、その申請により学科試験が免除され、実技試験のみを受験することが出来ます。

受験資格

年齢が20歳(受験日の属する年度の3月末日までに20歳以上に達する者を含む)以上の者

試験科目

●学科試験
 (1)障害者福祉の基礎知識
 (2)聴覚障害者に関する基礎知識
 (3)手話通訳のあり方
 (4)国語
●実技試験:学科試験受験者及び学科試験を免除される者が実技試験を受験できます。 
 (1)聞取り通訳(音声による出題を手話で解答)2問
 (2)読取り通訳(手話による出題を音声で解答)2問
※実技試験の試験時間は受験者に別途通知されます。

スケジュール

●試験実施:毎年1回 10月の2日間(学科試験及び実技試験) 
●申込み期間:5月上旬~6月下旬頃
●合格発表:翌年1月下旬頃

平成30年度第30回手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)案内・試験日程
・試験日:学科試験 10月6日(土)  実技試験 10月7日(日)
・受験申請受付:5月10日(木) ~ 6月15日(金)         
・合格発表:平成31年1月31日(木)

試験会場

東京、大阪、熊本
※試験日、試験地については、毎年3月上旬に公表されます。

受験料

 18,000円(税込み)

資格難易度

●難易度 「B」普通   
●合格率   
  平成29年度(第29回)手話通訳技能検定試験結果 ⇒詳細
    合格率8.2% 受験者数1,037名 合格者数85名

※参考データ
・平成28年度(第28回)手話通訳技能検定試験結果 
        合格率11.2% 受験者数1,058名 合格者数119名
・平成27年度(第27回)手話通訳技能検定試験結果 
        合格率2.1% 受験者数1,076名 合格者数23名

受験対策&
資格の将来性

試験の難易度は高く、最近はやや下降傾向にあるが、合格率が20%前後の公的資格で、手話に関する資格の中では一番知名度が高い。
筆記試験では、通訳すべき話の内容を正確に理解し、的確に言い換え、まとめることなどや国語の基礎知識などはもちろん、障害者福祉に関する深い福祉の知識も要求される試験です。
実技試験では手話通訳士としての手話の表現力、円滑性、速さ、態度が採点の対象になります。音声による問題を聞いて手話で表現する場面をビデオ録画する方法と、モニター画面に提示する手話を読み取り、音声による解答を録音する方法で行われます。採点は、出題内容が正確に通訳されているか否かの、「正確さ」の評価と、音声語の「表現能力」の評価を併用します。

全体的に、手話の技能はもちろん、豊富な聴覚障害や福祉に聞する知識と公正な判断力などを備えていることなどが求めらます。実務経験で3年以上は必要な試験レベルと考えてよいでしょう。尚、前回の学科試験に合格していれば、翌年の学科試験は免除になります。
資格取得のためには、専門学科を設置している学校や、市区町村単位で開催している講習会に参加するなどして知識や技能を習得する。目安として3年以上の手話通訳経験は必要。
話の内容を正確に理解して的確に通訳するためには手話のスキルはもちろん、聴覚障害や社会福祉に対する知識、日本語の能力も重要です。

養成学校は国立身体障害者リハビリテーションセンター学院の手話通訳学科が唯一の機関です。修業年限は1年、募集人員は10人で入学試験の科目は一般教養、英語、小論文、適性検査、面接となっています。
講習会で学んで受験する方法では、市町村やボランティア団体が実施する手話講習会を受講して試験に臨むルートがあります。初級、中級、上級と3年間学んだのち、2年以上の実務経験を積むのが一般的です。多くの方が大学や専門学校で福祉や手話を学び、福祉施設などに就職するコースを取っています。

一方、手話通訳士の仕事は、聴覚障害者と健聴者のコミュニケーションを円滑に取り持つ仕事であり、両者の意見や立場を知る人物として高い通訳技術と公正な判断力が求められます。そのためハイレベルな手話スキルはもちろん、障害者福祉のあり方や対人援助に関する知識なども必要になる、かなり難しい仕事です。
障害者の立場を理解できる思いやりと誠実さをもち、人と接するのが好きな社交性のある人に向きます。また瞬時に判断して通訳しなければならないため、集中力と体力も必要です。ハードですが、聴覚障害者が安心して生活し、社会参加をしていくための掛け橋となる大切なやりがいある仕事です。「手話通訳士」の資格を持っていると、裁判や警察、選挙関連など公的な場面で仕事ができるようになり、活躍の幅は広がります。手話通訳士としての仕事だけで活躍する人は少なく、公共や民間の福祉関係施設で「手話のできる職員」として、介護職や生活相談員と兼務する人が大半となっています。

現在、手話通訳士の活躍する場としては、聴覚障害者のいる行政機関・団体・企業や病院や役所や、他には手話講習会の講師など。職業としては現在はまだ確立されていないため、ほとんどが非常勤の職員やボランティアです。
キャリアを積めば施設のスタッフや手話スクールの講師などの安定した収入を得ることも可能です。収入面では、資格取得後の手話通訳で時給2,000円前後、講師の場合は1回2時間で1万5,000円から2万円ぐらいが一般的です。

通信講座

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スクール

手話通訳士対策講座

オンライン学習

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教材

手話通訳士

売れ筋教材

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問い合わせ先

社会福祉法人聴力障害者情報文化センター 公益支援部門   
http://www.jyoubun-center.or.jp/
〒153-0053 東京都目黒区五本木1-8-3
電話03-6833-5003(直通) FAX03-6833-5000   

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