資格名

システム監査技術者(Systems Auditor Examination

資格の種類国家資格
主催独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
資格の概要

システム監査技術者資格試験は、被監査対象から独立した立場で情報システムや組み込みシステムに関するリスクおよびコントロールを総合的に点検、評価し、監査結果をトップマネジメントなどに報告し、改善を勧告する能力をを評価する試験と定義されている。システム監査技術者試験は、IPAが行う情報処理技術者試験の1つで、スキルレベル4(高度な知識・技能)に相当する。

2009年春期試験より、新試験制度のスキルレベル4に設定された。現在、区分では高度情報処理技術者試験に分類されており、ITストラテジスト試験と並んで情報処理技術者試験の最高位に設定されている。システム監査技術者は、監査対象から独立した立場で、情報システムや組込みシステムのリスク・コントロールを総合的に点検、評価し、結果をトップマネジメントなどに報告、改善勧告を行う。

【試験要綱・シラバス】

職務の内容は、情報システムを総合的に点検・評価し、監査結果をトップマネジメント及び関係者に説明し、改善点を勧告する業務に従事しながら、以下の役割を果たします。

  1. 監査計画を立案し、監査を実施し、監査結果をトップマネジメント及び関係者に報告し、問題点について説得力のある改善勧告を行う。
  2. 情報システムに関する内部統制機能の改善を促進し、その実効性を担保することによって、企業経営はもとより、情報社会・ネットワーク社会の健全化に貢献する。
◆平成29年度システム監査技術者試験関連の情報

・平成29年度春期情報処理技術者試験全体の応募者数は、前年同期比110.9%となる18万3017人。各試験区分の応募者数は、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、高度試験の合計それぞれが、いずれも前年同期比110%を超えた。特に、高度試験のうち、データベーススペシャリスト試験の応募者数は、前年同期比126.7%と大幅に増加している。また、情報セキュリティマネジメント試験への応募は2万1162人で、平成28年度春期の試験開始から3期連続で2万人を超えました。




試験方式

●試験はペーパー方式で、午前試験Ⅰ・Ⅱ、午後試験Ⅰ・Ⅱの計4つに分かれています。

システム監査技術者

・午前試験Ⅰ

※基準点は60点。基準点に達しない場合、午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ試験の採点は行われず、不合格となります。
※科目免除制度があり、以下の1~3のいずれかの条件を満たしていれば、その後2年間、午前試験Ⅰの受験が免除されます。

  1. 応用情報技術者試験に合格する
  2. いずれかの高度試験に合格する
  3. いずれかの高度試験の午前I試験で基準点以上の成績を取っている場合
・午前試験Ⅱ

※午前試験Ⅰと同様、基準点は60点。基準点に達しない場合、午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ試験の採点は行われず、不合格となります。

・午後試験Ⅰ

大問4問のうち2問を選択し解答します。大問1つにつき50点の合計100点満点。
※ 大問1つにつき数問の設問が出題され、それぞれ20字~50字程度で解答します。
※基準点の60点に満たない場合は、午後試験Ⅱの採点は行われず、不合格となります。

・午後試験Ⅱ

大問3問のうち1問を選択し解答します。
大問1つにつき数問の設問が出題され、それぞれ700字~1400字程度で解答します。
※評価方法/合否基準:評価ランクがA~Dまであり、Aを取得すれば合格になります。
設問で要求された項目の充足度、論述の具体性、内容の妥当性、論理の一貫性、見識に基づく主張、洞察力・行動力、独創性・先見性、表現力・文章作成能力などを評価の視点として、論述の内容が評価されます。
また、問題冊子で示す「解答に当たっての指示」に従わない場合は、論述の内容にかかわらず、その程度によって評価を下げることがあります。

受験資格

制限なし。誰でも受験できます。

試験科目

●午前試験は「知識」を問う試験で、午前試験Ⅰ・Ⅱの2種類があります。

・午前試験Ⅰ

午前試験Ⅰは、各高度試験の共通問題で、各高度資格に必要な共通知識が問われます。
※試験は、以下の3分野から出題されます。

  1. テクノロジ系(基礎理論、コンピュータシステム、技術要素、開発技術)
  2. マネジメント系(プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント
  3. ストラテジ系(システム戦略、経営戦略、企業と法務)

※技術レベルは応用情報技術者試験の午前試験と同程度とされています。
※高度試験とは、ITストラテジスト試験、システムアーキテクト試験、プロジェクトマネージャ試験、ネットワークスペシャリスト試験、データベーススペシャリスト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験、情報セキュリティスペシャリスト試験、ITサービスマネージャ試験、システム監査技術者試験、の総称です。

・午前試験Ⅱ

午前試験Ⅱはシステム監査技術者に必要な専門知識が問われます。
※出題範囲は以下の通り。

  1. データベース:テクノロジ系の技術要素
  2. ネットワーク:テクノロジ系の技術要素
  3. セキュリティ:テクノロジ系の技術要素
  4. システム開発技術:テクノロジ系の開発技術
  5. サービスマネジメント:マネジメント系
  6. システム監査:マネジメント系
  7. 経営戦略マネジメント:ストラテジ系の経営戦略
  8. 企業活動:ストラテジ系の企業と法務
  9. 法務:ストラテジ系の企業と法務 

※特に、「システム監査」と「法務」は重点分野とされています。

午後試験「技能」

●午後試験は「技能」を問う試験で、午後試験Ⅰ・Ⅱの2種類があります。
※出題範囲はⅠ・Ⅱ試験共通で、下記の4分野から出題されます。

  1. 情報システム・組み込みシステム・通信ネットワークに関すること
  2. システム監査全般に関すること
  3. システム監査の計画・実施・報告に関すること
  4. システム監査関連法規に関すること
スケジュール
  • 試験日:春期(4月第3日曜日)のみの年1回実施されます。
  • 申込期間:1月中旬~2月中旬の約1ヵ月間
  • 申込期間:インターネットか郵便で申し込む
  • 合格発表:約2ヶ月後

※平成30年度 春期情報処理技術者試験日程(試験は終了しました。)
・試験実施日:平成30年4月15日(日)
・受験申込受付:
(ネット申込み・個人)平成30年1月11日(木)10時 ~ 2月19日(月)20時

試験会場

・各都道府県に1箇所以上設けられている。受験を希望する試験地を出願時に記入、受験者の郵便番号から試験会場(大学等)が割り振られる。

受験料

5,700円(税込み)

資格難易度
  • 難易度 「S」超難関
  • 合格率 平成29年度春季情報処理技術者 高度試験結果⇒詳細

 平成29年度春季システム監査技術者試験結果
合格率15.1% (応募者総数4,151名 受験者数2,862名 合格者数433名 )

※参考データ

平成28年度春期システム監査技術者試験結果
合格率14.3% (受験者数2,524名 合格者数360名)

平成27年度春期システム監査技術者試験結果 
合格率14.2% (受験者数2,740名 合格者数388名)

(資格の難易度)

試験の難易度レベルについては、実務経験が5年程度あっても、独学で3~6ヵ月間は勉強しなければ合格できないレベルのかなり難しい上級者向き試験です。この試験をクリアするには、とにかく反復練習につきると言えます。問題を繰り返し解くなかで、解答の内容も大切ですが、それ以上に解答を導くまでのプロセスが重要です。 

 

受験対策&
資格の将来性

システム監査資格は、国や各種の団体などが、システム監査を実施する人の適格性について、試験を行って評価し、認定を行う制度です。日本においては、CISA(公認情報システム監査人)やシステム監査技術者といった資格が一般的です。近年においては、情報システムの障害や情報漏洩といった事件・事故が多発しており、このような事件・事故を防ぐためにもシステム監査の重要性が認識されると同時にその実施者の必要性も認識されるようになってきました。あらゆる分野でコンピュータが活用されている現在、コンピュータシステムの事故や故障は、会社内部の業務を滞らせるだけではなく、企業の社会的信用を落としたり、社会に大きな混乱をもたらしたりする可能性も持っています。こうしたなかで、システム監査の持つ意味は、これまで以上に大きくなってきています。

試験は誰でも受けられますが、技術水準として、システム監査の立案・実施・報告を責任を持ってこなせるだけの幅広い能力が要求されており、合格率10%前後 合格者の平均年齢は平均39才、かなりの難関試験です。従って、試験に合格しただけでも一目置かれることには違いないですが、システム監査を実施する上で求められる共通のスキルを認定する性質のものであり、実際にシステム監査業務を担当している人は、担当分野や得意分野に応じて、関連する資格や認定を取得していることが多いようです。試験対策も年単位での対策が必要とされる試験です。実務経験もあり、基礎能力、学力ある人でも6ヵ月程度はかかります。また、専門校やスクールもありますが、この試験は多くの人が独学で試験に臨んでいるようです。平成21年度からの新試験制度への移行によって、出題内容が若干変更になりました。出題範囲は、旧システム監査技術者試験とほとんど同じですが、高度化・多様化する情報技術についてより広く深い理解が必要であることから、選択問題として、組込みシステムを対象にした問題が追加されました。ただ、試験問題のレベルは、旧システム監査技術者試験とほとんど変わっていないと言っていいでしょう。 システム監査人の認定を受けるには、システム監査技術者試験に合格してシステム監査人補の認定を受け、さらに2年以上の実務経験を積むことが必要です。それ以外には、中小企業診断士、公認会計士などの資格取得後に指定の講習を受け、協会に申請してからさらに2年以上の実務経験を積む方法もあります。

仕事は、情報システムを管理するシステムが安全にかつ効率的に機能しているかを、点検し管理するのがメイン業務となりますが、情報システムを管理するだけでなく、自ら積極的に、新たなシステムを提案することも求められ、情報システム全般に関するプロフェッショナルでなければなりません。従って、単にプログラマーのような実務的な能力ではなく、経営的な総合的な能力が必要とされる仕事内容になります。
言いかえれば、情報技術に関する知識と経営戦略に関する知識を持ち合わせた上で、的確な監査手段を設定・適用し、その上で論理的に説得力ある改善提案を行なうということが求められます。

資格取得者には技術者として働いている人よりも、更にその上のランクの職種の人が多く、 平成21年度の合格者の平均年齢は約39才です。資格手当は平均で15万円程度。

スケジュールを立てて、しっかりと細かく学習をすれば20代でも取得可能ですが、資格、能力として必要に迫られるのは30代を過ぎてからになりそうです。
システム監査技術者として働いている人はまだそれほど多くないので、合格後はシステム監査人協会による公認システム監査人の認定を受けておくと、評価や信頼が増して有利です。

この資格は企業内で資格を生かすのが一般的で独立はほとんどありません。ただ、システムはこれからいろんな企業で更に複雑化、大型化が予想されるため就職、転職先はIT系会社のみでなく多種、多業種に渡ります。転職の際には武器になる事は間違いありません。将来的にもより需要が増え有望な資格であることは間違いありません。推定年収は、企業や事業規模によって大きく異なりますが、約700~1200万円。

通信講座

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スクール

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教材

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問い合わせ先

独立行政法人情報処理推進機構   http://www.ipa.go.jp/

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