労働基準監督官


資格名 労働基準監督官
 資格の種類 国家資格          管轄  厚生労働省 
資格の概要  全国では、約410万の事業場で約5,000万人もの労働者が働いています。労働者が安心して働ける職場環境を実現するためには、労働基準法などで定められた労働条件が確保され、その向上が図られることが重要です。
労働基準監督官は労働基準関係法令に基づいてあらゆる職種の事業場に立ち入り、事業主に法に定める基準を遵守させることにより、労働条件の確保・向上、労働者の安全や健康の確保を図り、また、不幸にして労働災害にあわれた方に対する労災補償の業務を行うことを任務とする国家公務員です。特に最近は、労働条件の確保・改善、労働災害の防止、職業性疾病の予防を推進する面でも労働基準監督官の活躍が期待されています。

毎年、厚生労働省が実施する労働基準監督官採用試験「労働基準監督A(法文系)」、「労働基準監督B(理工系)」の合格者から採用されます。労働基準監督官に任官された者は、ILO条約などの労働監督制度の趣旨に従い、労働基準法により労働基準監督官分限審議会の同意がない限り罷免されることはありせん。

※採用後は埼玉県朝霞市にある労働大学校で約3ヶ月の中央研修と、配属された労働基準監督署での実地研修、合計1年半の研修受講後、全国に配置されます。初赴任地は原則的に出身都道府県での採用はなく、3年間は他の地方の労働基準監督所で働くことになります。

◆2012年度に国家公務員採用試験は、新しい試験制度となりました。 現行の国家 I 種試験は「総合職試験」に、国家 II 種試験および国家 III 種試験は「一般職試験(大卒程度試験・高卒者試験)」に再編されました。
また、現行の国税専門官採用試験や労働基準監督官採用試験などは「専門職試験」として実施されています。
    ⇒国家公務員専門職(大卒程度)の概要


◆ 国家公務員(専門職)関係ニュース
平成28年度労働基準監督官採用試験実施状況 H28.5.18
試験方式  ●採用試験 第1次試験
・教養試験:出題形式は全問五肢択一式。 科目別出題数は年度により若干変動。試験時間3時間
・専門試験:出題形式は全問五肢択一式。 科目別出題数は年度により若干変動。試験時間2.5時間
・専門試験:(記述式) 試験時間2時間
●採用試験 第2次試験
・人物試験:個別面接
・身体検査: 内科検診
・身体測定: 視力、聴力
受験資格  1.受験年の4月1日の時点で21歳以上29歳未満の者
2.21歳未満で次に掲げる者
 @大学を卒業した者。または受験年の翌年3月に卒業見込みの者。
 A又は人事院が@と同等の資格があると認める者。
※身体基準有り(視力、聴力)
 試験科目 労働基準監督官Aと労働基準監督官Bと2つの区分に分けて募集があり、労働基準監督官Aは(法文系)文系の問題が出題され、労働基準監督官B(理工系)は理系の問題が出題されます。

□労働基準監督官A(法文系)
●1次試験
1.教養試験
  ・必須 時事、文章理解、判断・数的推理、資料解釈
  ・選択 自然、人文、社会から選択
2.専門知識 @憲法、A行政法、B民法、C刑法、D経済学、E労働経済・社会保障、F社会学、G労働法、
H労働事情
3.専門知識 @労働法、A労働事情
●2次試験
1.人物試験 個別面接
2.身体検査 内科検診
3.身体測定 視力、聴力

□労働基準監督官B(理工系)
●1次試験
1.教養試験
   ・必須 時事、文章理解、判断・数的推理、資料解釈
   ・選択 自然、人文、社会から選択
2.専門知識(多肢選択) @工学基礎、A労働事情
3.専門知識(記述) @工学専門基礎、A工業事情
●2次試験
1.人物試験 個別面接
2.身体検査 内科検診
3.身体測定 視力、聴力

(例)
  試験 試験種目    内  容
 労働基準監督官A  労働基準監督官B
第1次試験 教養試験
公務員として必要な一般的な知識及び知能についての筆記試験
出題数は55題
・必須 25題(時事[3]、文章理解[8]、判断・数的推理[10]、資料解釈[4])
・選択 30題(自然、人文、社会各[10])から20題
専門試験
出題数50題
・必須 12題
労働法[7]、労働事情(就業構造、労働需給、労働時間・賃金、労使関係)[5]
・選択 38題から30題
憲法、行政法、民法、刑法[16]、経済学、労働経済・社会保障、社会学[22]
について筆記試験
出題数48題
・必須 8題
労働事情(就業構造、労働需給、労働時間・賃金、労使関係、労働安全衛生)[8]
・選択 40題から32題
工学に関する基礎(工学系に共通な基礎としての数学、物理、化学)[40]について筆記試験
専門試験
・労働法、労働事情(就業構造、労働需給、労働時間・賃金、労使関係)から各1題 ・工学に関する専門基礎(機械系、電気系、土木系、建築系、衛生・環境系、応用化学系、応用数学系、応用物理系等 の工学系の専門工学に関する専門基礎分野)から3〜5題出題し、うち1題選択、工業事情1題
第2次試験 人物試験 人柄、対人的能力などについての個別面接(性格検査も実施される)
身体検査 主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む)、血圧、尿、その他一般内科系検査
身体測定 視力、聴力についての測定
スケジュール  試験日:
・受付期間 4月上旬〜中旬頃までの2週間程度
・1次試験 6月中旬    ・2次試験 7月下旬

※ 平成28年度労働基準監督官採用試験   試験は終了しました。
試験会場  ・第1次試験
札幌市・仙台市・秋田市・東京都・新潟市・名古屋市・金沢市・大阪市・松江市・広島市・高松市・松山市・福岡市・熊本市・鹿児島市・那覇市
・第2次試験
札幌市・仙台市・東京都・名古屋市・大阪市・広島市・高松市・福岡市・熊本市・那覇市
受験料  無料
資格 難易度  ・難易度  「A」 難関    倍率は平均15倍前後となっている。
・合格率  平成28年度 労働基準監督官採用試験結果 ⇒詳細
       申込者数3,673(1,092)名  1次試験合格者数1,085(257)名   数値はA,B合計
                 最終合格者数 402(127)名     ( )内の数字は女性の人数(内数)
                   
試験のレベルは大学卒業レベル。競争倍率は例年、労働基準監督官Aは倍率20倍程度、労働基準監督官Bは倍率10倍程度で、かなり難易度は高い。


※参考データ
・平成27年度 労働基準監督官採用試験結果 ⇒詳細
       申込者数3,872(1,129)名  1次試験合格者数970(238)名   数値はA,B合計
・平成26年度労働基準監督官採用 試験結果
       申込者数4,991名  1次試験合格者数866名
              最終合格者数 388(114)名  倍率 12.9   
・平成25年度 労働基準監督官採用試験結果
       申込者数3,973名  1次試験合格者数908名 合格率22.9%  
              最終合格者数 401(117)名  倍率 9.9  
 受験対策
 &
資格の将来性
採用試験は、労働基準監督官Aは(法文系)で文系の問題が出題され、労働基準監督官Bは(理工系)で理系の問題が出題されます。試験のレベルは大学卒業レベル(国家2種レベル)で、労働基準監督官Aも、労働基準監督官Bも競争倍率から考えて、かなり難易度が高い。難易度レベルは、東京都庁上級職程度と考えてよいだろう。
専門性も高く高度な内容なので、簡単に合格できる試験でないことは事実。


受験資格の要件に大学卒業は入っていませんが、合格者のほとんどが大学卒であることを考えても、資格スクールの利用は必須といえるかも知れない。
科目的には、特に、労働法と行政法と民法の法律と会計の専門知識が難解。法律は合格レベルになるまで、勉強に相当な時間と労力がかかることに覚悟が必要です。学校や通信教育等を利用し年単位で勉強しない限り、なかなか合格レベルには達しないでしょう。
「幅広い知識と教養、法律や会計の専門知識、面接、身体検査」というかなり難解で、大変な試験であることは間違いありません。

尚、2次試験では、人物試験(個別面接)と、身体検査と身体測定がありますが、配点はありませんが、人物試験は一定の水準以下だと不合格になります。基準は5段階評価で5と4は合格、3は1次試験との兼ね合いで決定。2と1は不合格になるようです。身体検査・身体測定は内科検診と視力聴力検査で、これも一定の水準以下だとこれだけで不採用になります。
試験全体では、もちろん1次試験重視です。労働基準監督官に限らず、一般的に大抵の国家公務員試験は1次試験、特に専門試験重視になっています。

※幅広い教養試験と、専門性の高い会計学と法律、経済には集中して勉強が必要です。試験では最低でも専門の択一で75%、教養の択一を合わせて70%以上、論文を最低65%〜70%程度は取れると申し分ありません。
通信講座   「国家公務員U種・地方公務員上級講座」資格の学校TAC  国家公務員専門職対策 通信講座一覧 
通学スクール   国家公務員2種【資格の大原】        
教材
問い合わせ先  厚生労働省労働基準局総務課人事係     http://mobile.mhlw.go.jp/info/rodokijun/index.html
 
HOME


Copyright(c)2009資格の難易度All Rights Reserved.