資格名

PMP:Project Management Professional
プロジェクトマネジメント・プロフェッショナルの略。

資格の種類

国際資格

主催者

PMI 本部

資格試験の概要

アメリカ合衆国の非営利団体PMI(Project Management Institute)が主催する国際資格。
この資格が対象とするのは、システム開発計画を円滑に運営する責任者、プロジェクトマネージャであり、受験者のプロジェクトマネジメント(PM)に関する経験、教育、知識がプロフェッショナルとしてどのレベルであるかを確認するものです。
試験はPMの専門知識のレベルを証明するために、NPO法人である米国プロジェクトマネジメント協会が資格認定を行うものであり、法的な資格、免許ではありません。プロジェクトマネジメント・スキルの評価基準として、主にIT・建設をはじめとする多くの業界で活用されています。
尚、試験の合格者には合格後6~8週間をめどに、PMI本部から郵送にて「PMP資格証明書」が送られます。
※PMP資格の取得者は、国内外で急増しています。2014年7月現在、国内のPMP有資格者数は31,956名、世界では627,844名が登録しています。

◆ PMP試験情報
PMP認定試験内容が2021年1月2日から改定されました
  PMP認定試験 改定内容の詳細情報
※今回の変更はあくまでも、現行のPMP試験出題形式の変更であり、PMBOKガイド第6版に基づいていることには変わりありません。

・プロジェクトマネジメントの普及団体、米プロジェクトマネジメント協会は2018年3月からプロジェクトマネジメントの知識体系をまとめた「PMBOKガイド」の最新版「第6版」に対応した資格試験「PMP(Project Management Professional)試験」を実施する、と発表しました。試験に先立ち、PMI日本支部は2018年1月にPMBOKガイド第6版の日本語版の書籍を発売。PMI日本支部は3月26日から、最新版に基づくPMP試験を始める。




合格率・資格難易度

難易度
  「A」   難関  

【資格の難易度レベル】
試験の合格率は約60%と言われているので、高いようですが、決して易しい試験ではありません。ただ、試験自体が選択式問題のみであることや、年に何度も受験機会があること、合格率の高さなどから考えても、試験そのものの難易度はプロジェクトマネージャよりは低いです。PMPはプロジェクトマネージャー試験とは異なり、資格取得後は3年ごとに更新申請をして更新をしないと資格をはく奪されていしまいます。従って、次の更新までに知識レベルを維持するための勉強をしなければなりません。PMP資格とプロジェクトマネージャの一番の違いは、PMPは世界標準の資格なので、世界で通じますが、プロジェクトマネージャは日本国内限定の資格であることです。
PMP認定試験内容が2021年1月から改定されましたが、今回の変更はあくまでも、現行のPMP試験出題形式の変更であり、PMBOKガイド第6版に基づいていることは変わりません。試験は引き続きPMBOKガイド第6版をベースに出題されます。ただ、出題内容の変更後も、それほど極端に難易度が変わることはないと思われます。

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・合格率 
  約60%(PMI東京支部調べ)

受験対策・学習法ほか

PMP認定試験内容が2021年1月から改定されましたが、今回の変更はあくまでも、現行のPMP試験出題形式の変更であり、PMBOKガイド第6版に基づいていることは変わりません。試験は引き続きPMBOKガイド第6版をベースに出題されます。ただ現在、日本国内で改定後の新試験に対応した日本語の教材や書籍などが流通しておらず、PMP受験者向けの35時間の公式な学習時間を提供可能なコースや教材がまだ一部しかない実状です。

PMP試験は基本的に英語で実施され、日本人向け試験では日本語・英語併記で出題されます。オプションとして日本語の問題も提供されますが、翻訳の精度は保証されていないため、ある程度英語ができた方が有利であることは間違いありません。 
試験は、PMIが策定したプロジェクトマネジメントに関する知識体系PMBOKをベースにしているため、分厚いPMBOKをしっかり覚えることができれば、ITスキルやPM経験ゼロでも合格への近道になると思えるのですが、実際はPMBOKに書かれていることが、そのまま問題になっているのは全体の約3割程度でしかありません。ただ、PMBOKの知識を習得することは必須なので、タブレットやスマートフォンなどに取り込み、外出先でも気軽に勉強できる環境にしておくことなども大切です。公式のPMPBOKガイドの他にも、PMP資格の対策問題集がいくつか販売されていますので、試験勉強では、PMP資格に準拠した問題集を繰り返し3周くらいは解きましょう。問題集を繰り返すことで傾向をつかむことができ、さらに自分の苦手分野を的確に把握できます苦手分野が把握できたら、またPMBOKガイドを読み込み、該当分野の知識習得を重点的に行います。
テキストや問題集を使った独学では不安な人は、PMP資格試験の研修講座を受講する方法もあります。費用はかかりますが、独学で勉強するよりも効率的で、新しい情報も得られるメリットもあります。




PMP資格は、プロジェクトマネジメントの能力を証明する資格です。その資格を取得するためには、単に試験に合格するだけでなく、実務経験や公式認定された研修の受講も必要になります。
そのような高いハードルを越えてきているからこそ、PMP資格には高い価値があると言えます。
資格取得の手順として、PMP受験には実務経験が必要なため、難易度は高いですがプロジェクトマネージャを先に取得し、規定の年数の経験を積んだあと、PMPの資格にチャレンジするのも一つの方法でしょう。また、日本でも経済産業省が、情報システムに係る政府調達制度の見直しとして応札者の技術力、開発・供給能力等に関する項目にPMP資格が入るようになりました。
※ 「PMP資格」は日経BP社がまとめた、『ITベンダーの技術者、ユーザー企業のシステム担当者が「取得すべき資格ベスト3にも、IT団体認定資格の項で1位にランクされています。
 ➡
「取得すべき」IT資格ベスト3

PMPはプロジェクトマネジメントに関するワールドワイドな事実上の標準と認められており、国や文化を超えてプロジェクトマネジメント・スキルの評価基準 として、IT・建設など多くの業界で注目されています。特にIT業界においては、現在もっとも注目されている資格のひとつ。そのため、PMPの認定を受けておくことは、プロジェクトマネジメント分野のキャリアにとって大き なアドバンテージとなるはずです。PMP有資格者への業界内の評価は非常に高く、ITPro(日経BP社)が行っている「社員に取らせたいIT資格」というアンケートでは、プロジェクトマネージャとほぼ人気を二分しています。

受験資格

PMPの受験資格は非常に厳しく、PMPの試験に申し込む前提として、以下の条件2つを満たしていなければ、受験できません。
(1) プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験
PMPを受験するためには、プロジェクトマネジメント経験、つまりプロジェクトをリードし指揮してきた経験を証明する必要があります。さらにプロジェクトマネジメントを経験した最低の年数(期間)も指定されており、最終学歴によって異なります。
 ・最終学歴が高校卒業の場合:60ヶ月間(5年)
 ・最終学歴が大学卒業の場合:36ヶ月間(3年)
 ・最終学歴が大学院修了の場合:24ヶ月間(2年)
※各経験は、PMPの受験申し込み時から8年以内であること。

(2) 35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講
PMPを受験するためには、35時間の公式プロジェクトマネジメント研修を受講する必要があります。公式の研修として認定されるものは、自習やPMI支部のミーティングを含まない、以下のようなものです。
 ・R.E.P.(PMI認定教育プロバイダー)による研修
 ・PMI支部が主催する研修プログラム
 ・R.E.P.以外の企業が行う研修プログラム
 ・大学が行う教育プログラム
 ・e-learning
これらのプログラム・研修を35時間以上受け、受験申し込み時までに修了していなければなりません。さらに申請時には、これらの研修を受けたことを証明するための受講修了証も必要です。

試験方式

●試験方式
 ・コンピュータによる試験(CBT方式)
 ・試験時間230分で全180問の出題
 ・出題形式は多肢選択問題、複数回答問題、マッチング問題、ホットスポット問題、穴埋め問題
●合格基準
 採点対象となる175問中110問以上の正解(正答率:61%)が必要になります。
 再試験を含めると合格率は6割程度と言われていますが、正式な数値は不明です。
●試験結果
 コンピュータによる試験終了後、即時に合格・不合格の結果がでます。
レポートには、各ドメインの正解率の割合が表示されます。
※日本語での受験が可能 (必ず試験申し込み時に申込書に必ずチェックマークを入れること。)
※180問のうち5問は、ダミーのテスト問題です。
※ダミーのテスト問題は、受験者の点数に反映されず、将来のPMP試験の評価のために使われるものです。

試験科目

●試験内容は3つのドメインに焦点が当てられ、各項目の出題の割合は以下のとおりです。
 ・人:チームを効果的にリードするためのスキルと活動について (42%)
 ・プロセス:プロジェクトマネジメントに関する技術的な側面について (50%)
 ・ビジネス環境:プロジェクトと組織戦略の繋がりについて (8%)
そして上記のドメインの開発アプローチとして、予測型プロジェクトマネジメントについて(約50%)、アジャイル型・ハイブリッド型アプローチについて(約50%)が組み込まれて出題されます。

スケジュール

●PMP取得までのステップ
①PMIのサイトでアカウントを作成
②2つの受験資格を達成した上で、申請書(職務経歴や各受験資格を記入)を作成し、PMIに提出
③PMIによって5日ほどで申請書の内容が確認され、問題がなければ受験料を支払う
④(受験者の中からランダムに選ばれた人だけが卒業証書や研修受験証明書を提出)
⑤試験日を予約して、受験する

●受験方法
・試験実施日:祝祭日を除く毎日
受験予約について
PMIから受験承認のメールが届いたら、試験のスケジュールおよび受験場所を決め、直接プロメトリックのWEBサイトにアクセスして試験の予約をします。

※試験に不合格だった場合は、最初の申し込みから1年以内であれば再受験が可能です。
しかし、1年以内に受験できるのは3回までとなっていて、3回で合格できなかった場合はそれ以降の1年間はPMPに申し込みをすることができません。

また、合格した場合は3年以内に更新が必要です。指定されている研修を受ければ、追加で3年間の資格が有効となります。

試験会場

日本国内での受験地はPrometricから選びます。
・プロメトリック試験会場 
東京:(茅場町)  東京:南麻布(テンプル大学) 神奈川:(新横浜)  大阪:(中津)
※試験の実施はR-PROMETRIC社が請け負っており、日本では上記の4ヶ所で受験できます。
試験はほぼ毎日行われており、試験委託機関であるプロメトリックのサイト(http://pf.prometric-jp.com/)で予約します。

受験料

PMPの受験料は、PMI会員であるか・非会員かで値段が異なります。
・PMI会員 405ドル 
 不合格の場合の再受験料275ドル

・PMI非会員 555ドル 
 不合格の場合の再受験料375ドル

※更新費用(3年ごとに更新)
  ・PMI会員  60ドル
  ・PMI非会員 120ドル
※PMI会員になるための費用
 入会費10ドル、年会費129ドル

問い合わせ先

・PMI日本支部  http://www.pmi-japan.org/
〒150-0031東京都渋谷区桜丘町14-5渋谷サニーヒル2F  03-5784-3838
PMIアジアパシフィックサービスセンター
20 Bendemeer Road, Cyberhub, #04-02, Singapore 339914
 TEL +65 6496 5501 FAX +65 6336 6449
・PMI本部  
http://www.pmi.org/en/About-Us/Ethics.aspx

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