資格名

プロフェッショナル エンジニア(PE)

資格の種類

国際資格 

主催者

日本PE・FE試験協議会(JPEC)

資格試験の概要

プロフェッショナル エンジニアリング (PE) 資格は、公共の安全・健康・福祉に奉仕するエンジニアの能力を客観的に評価することを目指し、1907年に米国で生まれた伝統のあるライセンスです。米国の各州が州ごとに設けているエンジニアの公的資格で、一定レベルのエンジニアとしての専門的スキルと英語力を客観的に証明する国際資格で100年以上の歴史があります。

そのため、PEには技術倫理が厳しく要求され、PE資格維持のために、継続専門教育(CPD)をベースにした2年毎の資格更新制度が州ごとに決められています。この資格は特に米国や欧州では社会的評価が高く、有資格者は国際的に通用する技術者として、活動の場が広がるでしょう。米国ではほとんどの州で技術を必要とする重要な業務に担当者のPEライセンスを求めるため、米国でエンジニアとして働く場合には、必要になる資格です。米国では約65万人が「PE」として活躍中です。

日本ではPE試験の1次試験である「FE試験(Fundamentals of Engineering Exam)」が1994年より国内で受験できるようになり、2007年10月からPE試験も開始されました。
※日本PE・FE試験協議会(JPEC)は、全米試験協議会(NCEES)との協定に基づき、 日本在住者向けに米国PE/FE試験を実施している日本で唯一の団体です。この活動を通じて、JPECは日本の技術者の国際化を支援しています
PE:Professional Engineering Exam   
FE:Fundamentals of Engineering Exam
※PE資格を維持するために、継続専門教育(CPD)をベースにした2年ごとの資格更新制度が州ごとに決められています。

◆ PE試験関連情報
・2022年以降はすべての科目がCBT試験に移行します。
・2018年より、PE試験のChemical EngineeringがペーパーテストからCBT(Computer Base Test)に移行しました。 主なPE試験のCBT化のスケジュールは下記の通りです。
* 2019年:Environmental
* 2020年:Mechanical
* 2021年:Electrical
* 2023年:Civil
  ※詳細についてはこちらを参照ください。
2018年をもってSoftware EngineeringのPE試験は終了しました。
 2019年以降の試験は行われません。



合格率・資格難易度

難易度 
  「A」  難関(中~下位)

【資格の難易度レベル】
内容的には工学系の問題が解けるかどうかが評価につながる試験なので、工学系の大学出身者であれば、きちっと問題集などで十分勉強をしていけば、試験は難関ですが突破は可能です。
ただ、これは英語力がある(できればTOEICで600以上)ことを前提にした場合の話です。試験はすべて英語で行われるため、TOEIC(R)LISTENING & READING TEST600~700点の語学力もつけておきたいところです。
難易度は「難関」Aの(中~下位)くらいで、技術士の一次試験よりは易しいレベルです。

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・合格率  
 2021年FE試験・PE試験結果
 FE試験(NCEES/CBT)
  合格率 69.4% (受験者数121名 合格者数84名)  
 PE試験(2021年/10月)全米試験協議会
  合格率 68.3%(受験者数 41名 合格者数 28名)

※参考データ
・2020年FE試験・PE試験結果
 FE試験
  合格率 82.6% (受験者数86名 合格者数71名)  
 PE試験(2020年/10月)
  合格率 71.1%(受験者数 45名 合格者数 32名)
・2019年FE試験・PE試験結果
 FE試験
  合格率 62.3% (受験者数114名 合格者数71名)  
 PE試験(2019年/10月)
  合格率 71.7%(受験者数 53名 合格者数 38名)
・2018年FE試験・PE試験結果
 FE試験
  合格率 69.3% (受験者数101名 合格者数70名)  
 PE試験(2018年/10月)
  合格率 59.6%(受験者数 52名 合格者数 31名)
・2017年FE試験・PE試験結果
 FE試験
  合格率 68.9% (受験者数148名 合格者数102名)  
 PE試験(2017年/10月)
  合格率 67.3%(受験者数 49名 合格者数 33名)



受験対策・学習法ほか

プロフェッショナル エンジニアリング (PE) 試験は、一定レベルのエンジニアとしての専門的スキルと英語力を客観的に証明する国際資格です。特に米国や欧州では社会的評価が高く、有資格者は国際的に通用する技術者として、活動の場が広がるでしょう。このプログラムは世界でも高く評価され、「PE」を取得することは国際的にエンジニアとして認められることでもあります。
受験するにはFE試験に合格し、4年以上の実務経験を積まなければなりません。試験は米国で実施されているものと全く同じで全て英語で行われるので、最低でもTOEIC450~550点、できれば600~700点の語学力があることが望ましいと思います。

PEの試験問題は工学基礎知識を問うものや実務的なものが出題されます。試験時間の圧迫は少ないのですが深い知識を求められます。PE試験は4年間の実務経験が必要ですので、卒業後すぐに受験は出来ませんが、早ければ早いほど有利になります。
一方、FE試験の方は、合計110問を5時間20分で解答する必要があるので、一問につき3分弱しかなく時間との戦いです。一般にFE試験の方が難しいといわれているのは出題が多様化しているためだと思います。工学理論をすばやく思い出す準備をしておく必要もあります。

世界には、このライセンスを持っていないと仕事ができない国や州があるため、有資格者のニーズは高いようです。全米での合格者総数は約40万人といわれています。受験には4年以上の実務経験も必要です。

受験資格

・FE試験(PE1次試験)
FE試験は、原則として日本または米国の4年制工学系大学を卒業し、Bachelor of Engineering、又はBachelor of Science in Engineeringの学位を取得できていること、大学4年生の場合は受験申請時にシニアステイタス(卒業見込である)に達していることが必要です。
・PE試験
FE試験の合格
※2017年11月より、PE試験の受験資格としての4年間の実務経験が不要となりました。従って、FE試験合格後すぐにでも受験可能です。
※いずれの場合も、日本に在住している(日本の年金番号、又はSSN/米国の社会保障番号を持っている)ことが条件となります。

合格基準
 おおよそ、60%以上の正答率で合格(試験の難易度により変化します)

試験方式

【FE試験】(PE一次試験)
FE試験は2014年よりCBT(コンピューター試験)となりました。
・試験時間:6時間(正味5時間20分)合格者にはNCEESより証明書が発行されます。
・試験方式:コンピューターによる試験(CBT) 4者択一式の筆記試験
・出題数: 午前120問 午後60問
※コンピューター画面から呼び出すFE Reference Handbook(公式集)を参照しながら問題を解き、画面に示されている複数の解答の中から正しい解答を選択する方式。
【PE試験】(二次試験)
・試験時間:午前・午後の4時間ずつに分けて合計8時間の試験が行われ、合格者にはNCEESより証明書が発行されます。
・試験方式:4者択一式の筆記試験
・出題数:午前40問 午後40問
※2018年より、PE試験のChemical EngineeringがペーパーテストからCBTに移行します。
※FE試験(一次試験)に合格し、実務経験、そしてPE試験(二次試験)に合格、登録という順序で取得ができます。
※PE試験は参考書、及びバインダーで閉じられた参考資料の持ち込みは可能です。

試験科目

【FE試験】(PE1次試験):基礎学力の知識を問う試験
・午前の部:工学、数学、自然学
・午後の部:化学、土木、電気、環境、機械、産業、一般工学から1科目選択(多肢選択式)
【PE試験】:専門分野工学の実践を問う試験
※英語による出題

スケジュール

【FE試験】(PE一次試験)・【PE試験】
・試験日:2022年以降はすべての科目がCBT試験に移行します。
・申込方法:https://www.jpec2002.org/examentry/

日本国内で受験する場合の取得の手順
米国で受験する場合(参考)

試験会場

【FE試験】(PE一次試験)
  東京、大阪(Pearson VUEテストセンター)
【PE試験】
  東京

受験料

・FE試験
出願料:35,000円(一般)17,000円(大学4年生、大学院生)
受験料:350ドル
・PE試験
出願料:35,000円
受験料:350ドル

問い合わせ先

特定非営利活動法人 日本PE・FE試験協議会 (JPEC)
特定非営利活動法人 日本PE・FE試験協議会
〒107-0052東京都港区赤坂2-10-17 石原ビル2F
TEL 03-3583-8781
URL:http://www.jpec2002.org/
・米国での試験情報
全米試験協議会(NCEES)
URL:http://www.ncees.org/

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通信講座・eラーニング

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通学スクール・講座

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教材(過去問集)

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教材(テキスト・参考書)

プロフェッショナル エンジニア (PE)関連教材一覧

関連情報

合格後の更新について
 プロフェッショナルエンジニアの有効期間は1年もしくは、2年間です。
(州により異なります)
更新についての詳細についてはこちらを参照下さい。