資格名

MR(医薬情報担当者)
※MR: Medical Representativesの略
※試験名:MR(医薬情報担当者)認定試験

資格の種類

民間資格

主催者

公益財団法人 MR認定センター

資格試験の概要

【新MR認定試験制度】について

MR認定試験制度の大幅な制度改定は、2026年4月から実施予定でした(MR認定試験制度改定 報告書)が、2023年10月現在、MR認定センターは当初の方針を改め、新たな「資格認定制度」の検討を始めています。

【今後のスケジュール】  
・2024年3月までに新たな資格認定制度の骨格をまとめる
・2025年3月までに具体的な制度設計を完了する。
・2026年4月から新たな資格認定制度を導入する。

【現時点で分かっていること】
新たな資格認定制度は、MRだけでなく、医薬品情報提供者全体を対象とする。
・資格取得には、試験合格と実務経験が必要となる見込み。
・試験はCBT方式で年複数回、全国47都道府県で実施する予定。

今後の新たな資格認定制度の詳細については、MR認定センターのホームページで随時発表される予定です。

MR認定試験制度の大幅な制度改定は、MRだけでなく、医薬品情報提供者全体に大きな影響を与える可能性があります。今後の情報に注意を払い、自身のキャリアプランに活かす必要があります。

「MR(Medical Representatives)」 とは、医療用医薬品の適正な使用と普及を目的とし、医薬関係者に医薬品品質、有効性、安全性などに関する情報の提供・収集などを主な業務として行う「医薬情報担当者」のことを言います。製薬企業にとっての営業マンで、もともとは「プロパー」 と呼ばれていました。仕事は営業職の中でも、専門性が非常に高く、MRは営業職のスペシャリストと言えます。

MRの仕事は資格制ではないため、MR認定証が無くてもMRの仕事をする事ができますが、ほとんどのMRがMR認定試験を受け、MR認定証を持っています。大抵は、製薬企業の営業部門に所属していますが、最近では、人材派遣会社から派遣されて製薬企業で働いている人もいます。
MRは、病院や薬局を通じて薬と患者さんの架け橋になる役割を担っています。そんなMRとして、必要な知識を有しているかが問われるのが、「MR認定試験」です。受験要件は厳しいですが、社会に貢献できる専門知識が身に付くということもあり、安定した人気があります。
MR認定試験は、MRの資質向上のために、MRになるための導入教育の成果を客観的に評価する試験であり、1997年から実施されています。ほとんど全ての製薬会社が、MRの受験をしていますので、MRにとっては避けて通れない試験になっています。 またMR資格の有効期限は5年間です。そのため、MR資格を取得して5年間経ったら更新しなければなりません。

スポンサーリンク



合格率・資格難易度

難易度 
  「C」 やや易

【資格の難易度レベル】
MR認定試験は製薬業界内の認定試験で合格率は平均で80%前後です。合格しなくてもMR業務を行うことはできますが、MR認定証を取得していないと一人前のMRとは認められないような資格です。5年ごとに更新が必要で、更新には製薬企業やCSO(Contract Sales Organization:MR業務受託・派遣企業)で5年間継続教育を受講する必要があります。延べ15万人以上が受験している試験ですが、試験には入社後真剣にきちんと勉強してから試験に臨めば、運が悪くない限り不合格にはならないでしょう。 入社後まじめに受験勉強をすれば、決して一発で合格できないほど難易度の高い試験ではありません。 

--------------------------------------------
●合格率 
 2022年度第29回MR認定試験結果
  合格率 82.0%(受験者数1,232名  合格者数1,010名) 

※参考データ
・2021年度第28回MR認定試験結果
  合格率 78.2%(受験者数1,483名  合格者数1,159名)
・2020年度第27回MR認定 代替え試験結果(臨時 IBT方式試験)
  合格率 99.8%(受験者数2,176名  合格者数2,172名)
・2019年度第26回MR認定試験結果
  合格率 74.3%(受験者数2,133名  合格者数1,584名)
・2017年度第24回MR認定試験結果
  合格率 69.8%(受験者数3,216名  合格者数2,246名) 
・2016年度第23回MR認定試験結果
  合格率 71.9%(受験者数3,502名  合格者数2,519名) 
・2015年度第22回MR認定試験結果
  合格率 73.1%(受験者数4,417名  合格者数3,231名)

受験対策・学習法ほか

受験対策は、テキスト、過去問、模試にどんどん取り組むのが良いでしょう。考えながら取り組む量をこなしていけば答は出てきます。科目では「疾病と治療」が一番ボリュームがあり難しくなります。ただ、合格してMRの認定を受けてもMR認定証の有効期限は5年間であり、5年経過したら更新が必要になります。更新のためには「継続教育」という教育を受けねばなりません。 継続教育は、教育研修システムの認定を受けている製薬企業とCSO(MR派遣企業)でしか受講することはできません。
※継続教育のカリキュラム
・倫理(10時間以上)
・医薬品概論、法規・制度(10時間以上)
・疾病と治療、薬理学及び薬剤学(10時間以上)
・PMS(10時間以上)

最近の大学生の就職活動においても、製薬業界は安定した産業で社員の待遇もいいというイメージからMRという仕事が注目を集めています。その一方で、医薬品の特許切れを踏まえ、これから大手製薬メーカーが続々と新薬を発売していくことが予想されますが、その中で、医薬品の品質・有効性・安全性などに関する情報提供を行う「MR」のニーズ・求人も急増していくことが予想されます。また、転職市場においても、未経験者の募集が始まった事で応募する人の数は大変増えてきているのが実状です。

受験資格

(1) 導入教育又は導入教育の基礎教育を修了認定された未受験者。
(2) MR 認定試験不合格者(再受験者)
  ※初回の受験年月から 5 年を経過したら全科目受験となります。
(3) MR 認定証の失効者のうち、有効期限から 4 年以上経過している者
(4) MR 認定試験合格証の有効期限内に MR 認定証の交付申請をしなかった者
(5) MR 認定要綱 第 36 条の規定に基づき、MR 認定証が取り消された日から 3 年以上経過
した者

◆受験資格は、以下①又は②によって修了認定を受けねばなりません。
①登録企業またはCSO(MR派遣業)で導入教育を受講するか、
②MR導入教育研修施設で「基礎教育」を受講して、修了認定されることで得られます。
・登録企業に在籍していない者は、教育研修施設にて300時間の「基礎教育」を受講します。
・また「基礎教育」の受講資格として以下のいずれかに該当しなければなりません。
【基礎教育の受講資格】
 ①大学(短期大学を除く)を卒業した者。海外における大学卒業者を含む。
 ②短期大学(高専・専修学校卒業者を含む)後、企業において2年間就業した者
 ③高校卒業後、企業において4年間就業した者
 ④1~3に該当する者と同等以上の知識を有するとセンターが認めた者

(注)教育研修施設で受験資格を得た場合は、MR認定試験合格後、製薬企業またはCSOに入社し、実務教育150時間と実務経験(MR経験)6ヵ月が修了しないとMR認定証を取得する事が出来ません。

試験方式

●出題形式:五肢択一形式で出題されます。 
●試験時間:試験時間は計270分
 ・医薬品情報(80問 配点80点) 
 ・疾病と治療(110問 配点110点) 
 ・MR概論(80問 配点80点)

●合否判定
1)科目単位制とし、科目ごとに合否を判定し、受験が必要とされる試験科目のすべてに合格した者が合格者となります。
2)合否の結果は、申請時に入力した住所に発送されます。
3)合格科目の有効期限は、初回受験年月から 5 年です。

試験科目

・科目数:3科目
  ①医薬品情報 ②疾病と治療 ③MR概論
・試験範囲
  試験は、以下のテキストの範囲となります。
 ①MR テキスト 2018 医薬品情報
 ②MR テキスト 2018 疾病と治療(基礎)
 ③MR テキスト 2018 疾病と治療(臨床)
 ④MR テキスト 2018 MR 総論
 ⑤MR テキスト 2018 医薬品情報 第 6 章追補
 ⑥正誤表、追補
※正誤表と追補はセンターのホームページ上に掲載されています。

【科目免除】
 ・医師、歯科医師、薬剤師は、①医薬品情報と②疾病と治療が免除されます。
 ・再受験者は、不合格となった科目を再受験してください。

スケジュール

●試験実施:毎年1回 12月

2022年度第29回MR認定試験日程
       試験は終了しました。

※現行のMR認定試験制度は、CBT試験化も含めて大幅な制度改定が計画されています。
 2026年 4月施行の予定になっています。 

試験会場

東京・大阪

受験料

・2科目以上の場合は13,200円(税込み)
・1科目受験 8,800円(税込み)

問い合わせ先

〒103-0023
東京都中央区日本橋本町3-3-4 日本橋本町ビル
公益財団法人MR認定センター 試験事業部      
http://www.mre.or.jp/index.html 
TEL:03-3279-2500

【以下の各項には一部広告が含まれています。】

通信講座・eラーニング

-

通学スクール・講座

-

教材(過去問集)

MR認定試験 過去問題集 2019年度
MR認定試験 過去問題集 2018年度

教材(テキスト・参考書)

MR認定試験対策教材一覧

【MR認定試験 おすすめ教材】
MRテキスト2018 医薬品情報
MRテキスト2018 疾病と治療(基礎)
MRテキスト2018 疾病と治療(臨床)
MRテキスト2018 MR総論

関連情報

【資格の難易度情報】
資格の難易度とランキング
ジャンル別資格の難易度ランキング

●試験関連情報
現行のMR認定試験制度は、CBT試験化も含めて大幅な制度改定が計画されています。
次回は2026年 4月施行の予定。 

●関連資格
 薬学検定