資格名

校正技能検定

資格の種類

民間検定試験

主催者

日本エディタースクール

資格試験の概要

「校正技能検定」は、1966年からスタートした検定試験で新聞や雑誌、書籍といった出版物などの誤字・脱字や表記の統一などのチェックを行う校正者に必要な知識・技能を認定する、日本の出版界では唯一の出版技能に関する検定試験です 。 校正は、書籍や雑誌の内容を正しく不備のない印刷物に仕上げるための重要な仕事で、業務のデジタル化やDTP化にともなって、文字や組方を見る目がしっかりしていることがいままで以上に求められています。 

試験は、上級・中級・初級の3段階があります 。上級・中級は統一試験に合格した方、初級は各種教育機関で指定単位科目を修得した方が認定されます。中級と上級の校正試験ではそれぞれ縦組・横組の原稿引き合わせの実技試験と、校正・編集・製作に関する知識や漢字表記について問う学科試験があります。
2011年4月より、級の呼称を三級→上級 四級→中級 五級→初級と変更されました。(第130回試験までを旧呼称で実施)但し、変更は呼称のみで、試験内容や技能レベルなどは変わりません. 
※日本エディタースクールで開講している講座(編集養成コース、校正実務コース、校正コースなどの講座 )は、受講修了すると初級に認定され、中級の受験資格が得られる講座が各種あります。



合格率・資格難易度

難易度 
  中級   「C」  やや易  
  上級   「B」  普通

【資格の難易度レベル】
初級は講座受講修了で認定されるため難易度は低いです。全般的にこの試験について言えることは、講座の授業内容をしっかりと理解し身につけ、自分のものにできれば、難易度はそれほど高くありません。校正検定では日本エディタースクールの指定講座受講しなければならないので、この講座の授業内容を十分理解し、実践できれば、この勉強だけで問題ないと思います。
技能以外にも校正に関する基礎知識、例えば漢字や熟語の正しい意味、送り仮名の使い方などの知識が必要になりますので、必要な知識を効率よく学習しなければなりません。ただ、日常的に使う用語や、その場に応じた言葉の使い分けなど、常識的な知識があれば、それほど難しくはありません。あとは経験と慣れなので、まじめに頑張って勉強することで忍耐力や集中力を鍛えることを心がけましょう。

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●合格率  
 2021年校正技能検定試験結果 
 中級試験 受験者数249名 合格者数99名 合格率39.9%
 上級試験 受験者数46名 合格者数17名 合格率37.0%

※参考データ
・2020年校正技能検定試験結果 
 中級試験 受験者数139名 合格者数46名 合格率33.1%
 上級試験 受験者数29名 合格者数14名 合格率48.3%
・2019年校正技能検定試験結果 
 中級試験 受験者数290名 合格者数108名 合格率37.2%
 上級試験 受験者数55名 合格者数20名 合格率36.4%
・2018年校正技能検定試験結果
 中級試験 受験者数142名 合格者数59名 合格率41.5%
 上級試験 受験者数42名 合格者数19名 合格率45.2%

受験対策・学習法ほか

誤字、脱字を発見するには言葉の正しい知識が必要になります。専門的な校正の場合は、専門知識が必要となり、幅広く仕事をしようと思えばそれだけの知識と学習が必要になる仕事です。 
検定試験の中級は、校正について各種の機関で一定の実技訓練を受けた者など、学習した人を対象としており、受験資格が決められていますが、受験資格がない方のために事前講習会や通信講座もあり、それを受講することで受験が可能になりますので、関心がある方はスクールに相談されたら良いと思います。校正技能検定は我が国唯一の校正者の技能審査試験で、受験者の3分の2程度は女性です。 女性に大変人気のある資格で、主婦・女子の在宅校正者も増加しています。特に、女性が結婚・出産後も続けられる技能としても人気が高くなっています。ただ、手に職をつけたい人には向いていますが、手際の良さや、集中力、教養が要求されます。ある程度の技術が身に付けばフリーで在宅の仕事をする事も可能です。



資格取得のためには、日本エディタースクールの夜間コースや通信教育での校正コースを受講してから検定試験を受験することがベストでしょう。また、エディタースクールでは、過去問題を中心にした、各科目についての講義と実習を行う「構成技能検定訓練教室」を試験の直前に実施していますので、試験対策として利用することをお薦めします。
また、その他にも誰でも参加できる各種セミナーが開講されています。校正の基本的な作業が体験できる「校正1日教室」は、通学と通信の両方があり、毎月開催しています。また、校正記号と使い方の基本を学習する「校正記号の使い方と校正手順」の通信セミナーなどは、正確な文書を作成するために校正の基本を身につけておきたい方などには最適です。その他にも、確実に文章作成・文章改善ができるポイントを身につける「言葉と文章の直し方・活かし方」のセミナーは11月と1月に開講されています。
仕事のやり方としては、 出版社や新聞社などに勤務して校正者として働き、実力があればフリーランスで活躍することも可能なので、自宅で仕事をしている人も多いです。ただ、 校正者は緻密な作業能力と語学能力が要求されるため、実践経験は豊富な方が良いとされますので、そのためには、養成機関や通信教育などできちっとした技術を身につけたり、 出版社などでアルバイトをするなどして経験を積むことが良いと思います。 

日本エディタースクールが主催する「編集技能検定」は出版人の「職能の確立」をめざして編集実務についての検定です。この技能検定には「校正」「書籍製作」「書籍編集」の3部門があり、この中の「校正技能検定」には、クラスが初級、中級、上級の三段階があります。中級と上級の認定は、それぞれ縦組・横組の実技試験と、校正・編集・製作に関する知識や漢字表記について問う学科試験があります。また、初級は各種教育機関において指定単位科目を修得した人を認定するクラスになっています。

受験資格

●中級
・日本エディタースクール該当コース修了者 
・校正に関して各種機関で一定の実技訓練を受けた者,もしくは実務経験のある者 
・前記各項規定に準ずるものと校正技能検定委員会で認めた者 
●上級
・校正技能検定(中級)試験に合格した者

試験方式

中級、上級とも学科試験と実技試験で構成されています。 

●中級
(求められる能力)
指示された方針に従って,比較的単純な組版についての初校原稿引き合わせと通読作業を遂行する能力 
・実技試験(校正刷り、校正作業)
 縦組Ⅰ90分 縦組Ⅱ60分 横組60分
・学科試験
 ○×式および筆答式で出題(時間 50分) 
●上級
・実技試験(書籍本文 縦組・横組 各1題 90分/書籍本文 縦組 1題 90分) 
・学科試験
 ○×式および筆答式で出題(時間 50分) 
●合格基準
・中級
(1)実技試験(3題)と学科試験が一定の基準に達した場合に中級合格
   (85点前後以上が審査対象)  
(2)実技試験が一定基準に達し、学科試験のみ一定基準に達しない場合、準中級を認定。
 ※準中級認定者は一定期間内に学科試験を受験し,基準に 達すれば中級合格となります。
・上級
  実技試験(3題)と学科試験が一定の基準に達した場合に上級合格となります。

試験科目

●中級:
・実技試験 
 1.初稿原稿引き合わせ
 2.校正刷り、校正作業
・学科試験 
 1.校正作業に必要な知識
 2.用字用語に関する知識 
 3.一般知識 
試験の実施内容及び、実技試験、学科試験の出題範囲、時間割ほか
●上級:
・実技試験 
1.初稿原稿引き合わせ 2.赤字引き合わせ・素読み
・学科試験 
1.校正作業に必要な知識 2.用字用語に関する知識 3.一般知識 
試験の実施内容及び、実技試験、学科試験の出題範囲、審査基準、時間割ほか

スケジュール

●試験実施
  中級試験 年2回(7月と12月)  
  上級試験 年1回(3月)

2023年度第166回校正技能検定(上級) 試験日程 
    上級試験は終了しました。
2023年度第167・168回校正技能検定(中級) 試験日程

試験会場

・中級:東京(東洋大学 ) 兵庫県西宮市 (大手前大学 )
・上級:東京(日本エディタースクール )

受験料

・中級 8,640円(税込) 
・上級 9,720円(税込)

問い合わせ先

日本エディタースクール    http://www.editor.co.jp/
〒101-0061
東京都千代田区三崎町2-4-6
電話03-3263-5891

【以下の各項には一部広告が含まれています。】

通信講座・eラーニング

日本エディタースクールが開講する各種試験対策講座 

通学スクール・講座

・日本エディタースクールが開催する中級試験対策  
   「中級対策夜間講座」
・日本エディタースクールが開催する上級試験対策 
   「上級対策夜間講座」

教材(過去問集)

校正練習問題集

教材(テキスト・参考書)

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