資格名

基礎施工士
※試験名 登録基礎ぐい工事試験

 

資格の種類

民間資格

主催者

(一社) 日本基礎建設協会 /コンクリートトパイル建設技術協会

資格試験の概要

建設業法施行規則第17条の2の規定に基づき技術・技能審査等事業として国土交通大臣が認定したこの資格「基礎施工士」は、建設工事において極めて重要な専門分野である基礎工事の場所打ちコンクリート杭工事に従事する技術者の技能を認定する資格です。

平成27年に一般社団法人 日本基礎建設協会が主催する「基礎施工士」と、一般社団法人 コンクリートパイル建設技術協会が実施する「既製杭施工管理技士」が統合され、新たに「「基礎施工士」が誕生しました。同時に「基礎施工士検定試験」は「登録基礎ぐい工事試験」(建設業法施行規則第7条の4第1項)という名称に変更されました。
既存の「基礎施工士」や「既製杭施工管理技士」の資格は、移行期間の平成42年度までは有効なので、平成28年度より15年間で新資格を取得しなければ、既存資格は失効となります。一方、新資格については、平成31年度までは各協会が従来どおり個別に実施しますが平成32年度からは新資格として実施されます。試験の合格者は、「基礎施工について良質な工事を円滑・安全に施工するために必要な知識と技術を備えている者」と認定され、「基礎施工士」として登録されます。
※資格の有効期間
(1)資格の有効期間は 5 ヶ年です。
(2)この資格は、更新講習会を受講することによって更新できます。
※「基礎施工士」資格取得者は、公共工事の仕様書等において施工管理技術者として認められます。

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◆新【基礎施工士】について
・資格名称:新資格名 「基礎施工士」        
 既存資格 
  現:基礎施工士保有者 ⇒資格名 「基礎施工士(場所打ち杭)」             
  現:既製杭施工管理技士保有者  ⇒資格名「基礎施工士(既製コンクリート杭)」    現:基礎施工士・既製杭施工管理技士両資格保有者 ⇒資格名 「基礎施工士」
※既存資格の有効期間や新資格への移行措置、更新講習などについては詳細を下記で確認できます。 ⇒新「基礎施工士」検定試験について

◆「基礎施工士」資格試験に関する情報
日本基礎建設協会とコンクリートパイル建設技術協会が、2015年度から資格を統合して新「基礎施工士」制度をスタートすることが決定しました。新資格試験は、試験会場が日基協が実施していた東京、名古屋、大阪、広島、福岡に、札幌が加わり計6カ所。試験は11月予定、500人程度の受験者数を見込んでいます。
  新「基礎施工士」検定試験    
  新「基礎施工士」資格制度

合格率・資格難易度

難易度
  「B-下」  普通の下位    

【資格の難易度レベル】
受験するためには受験資格を満たすことが難しいと言われる資格です。受験資格を見ればわかるように、試験では工事の実務経験から得られる知識について問われることがほとんどです。2問の記述式問題以外は、四者択一式問題であるため過去問で十分学習をしておけば問題ありません。

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●合格率 
 令和2年度登録基礎ぐい工事試験  
   合格者数:全国合計155名
       30~40%前後(非公開)

※参考データ
・令和元年度登録基礎ぐい工事試験  
  合格者数:全国合計601名
・平成30年度登録基礎ぐい工事試験  
  合格者数:全国合計731名
・平成29年度登録基礎ぐい工事試験  
  合格者数:全国合計469名
・平成28年度基礎施工士試験 (登録基礎ぐい工事試験) 
 全国合計 受験者数587名 合格者数207名 合格率35.3%

受験対策・学習法ほか

基礎施工士は、「場所打ちコンクリート杭工事」を主に扱いますが、この工事は、建設工事のなかでも極めて重要な専門分野である基礎工事の一つであり、コンクリート杭は、一度地中に打ち込んでしまうと見えなくなってしまうため、打ち込む前の専門的で高度な地盤条件・施工状況等を適切に読み取る判断力が必要となります。



また、地中に入ってしまうと手が出せないため、事前の「品質管理」も重要な業務になります。
場所打ちコンクリート杭工事というのは一つの落度も許されない重要な工程であり、工事を円滑かつ安全に施工するためには、基礎施工士は建設工事のなかでも極めて重要な役割と言えます。

試験は、工事の経験から得られる知識を主に問われます。合格率は3割程度で低めですがそれほど難しい試験ではありません。しっかりと準備すれば、合格できます。
基礎施工士資格は実務に直結している資格であるため、転職組がこの資格を取得する姿が最近増えてきました。大規模工事が増加する現代、良質な工事を円滑かつ安全に施工する技士の需要は高く、就・転職に有利です。

受験資格

●学歴別実務経験年数 (指定学科を卒業/指定学科以外を卒業)
 ・大学卒    (1年6ヶ月以上/2年6ヶ月以上)
 ・短大・高専卒 (2年6ヶ月以上/3年6ヶ月以上)
 ・短大・高専卒 (3年6ヶ月以上/5年6ヶ月以上)
 ・中学卒               8年以上

(1) 実務経験年数:
基礎工事に関する経験のすべてを言います。上記の経験年数の計算は試験当日での年数とします。
(2) 指定学科:
土木工学 ( 農業土木、鉱山土木、森林土木、海洋土木を含む)、建築学、機械工学、衛生工学、建設学、建設基礎工学、電気工学、地学、地質学、資源工学、衛生工学、交通工学、安全工学、環境保全工学、計測工学など

試験方式

●試験形式:択一式と経験を主とした記述式による学科試験で構成されています。 
●試験時間:3時間
●出題数
 四者択一式(68問)マークシート方式
 記述式問題(2問)
※択一式問題と場所打ちコンクリート杭工事・既製コンクリート杭工事の経験を主とした記述式問題で構成されています。
●合格基準
 四者択一式問題は各項目ごとに足切りが設けられており、全体として 6割程度となっています。

試験科目

【科目】
●択一式問題 ①設計②地盤③労働安全衛生法④環境法令(騒音、振動など)⑤主材料⑥施工
●記述式問題 工事の経験等
※平成24年度試験から地中壁杭工法の技術の記述問題が追加されました。

スケジュール

・試験実施:11月中旬頃
・願書申込期間:9月上旬~10月上旬
・合格発表:試験日から2ヶ月以内


2023年度登録基礎工基幹技能者講習会案内
2023年度 国土交通大臣登録「登録基礎ぐい工事試験」の案内
 

試験会場

東京、大阪、名古屋、広島、福岡

受験料

協会員:16,500  
非会員:19,500円

問い合わせ先

社団法人日本基礎建設協会  http://www.kisokyo.or.jp/
〒104-0032東京都中央区八丁堀4-4-17第一中央ビル705号
℡03-3551-7018

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