資格名

エンベデッドシステムスペシャリスト
Embedded Systems Specialist Examination

資格の種類国家資格
主催独立行政法人情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター
資格の概要

経済産業大臣認定の国家資格。新試験制度のスキルレベル4に相当し、2009年(平成21年)春期試験から開始された。試験区分の略号は「ES」。
試験は、自動車、家電、モバイル機器などに搭載する組込みシステムを、ハードウェアとソフトウェアを適切に組み合わせて構築し、求められる機能・性能・品質・セキュリティなどを実現できる組込みエンジニアを目指す方に最適とされています。試験時期は年1回春期(4月第3日曜日)に実施されます。

試験の対象者は、組込みシステム開発に関係する知識や技能を活用し、最適な組込みシステム開発基盤の構築や組込みシステムの設計・構築・製造を主導的に行う人とされています。また、必要な技術水準は、以下の知識及び実践能力とされています。
(1)仕様に基づき、ハードウェアとソフトウェアの適切な組合せを実現し、組込みシステム開発における各工程を主導的に遂行できる。
(2)特定の技術・製品分野について、高度で専門的な知識、開発経験を基に、その分野の専門家から技術上の知識を獲得して組込みシステム開発の各工程に反映できる。
(3)組込みシステム開発を行う上で効果的な開発環境の構築と改善ができる。

システムエンジニアの中でも主に、組み込みシステムの設計開発担当者を対象とした資格試験。組込みシステムの開発工程において、開発に関係する広い知識や技能を活用し、最適な組込みシステム開発基盤の構築や組込みシステムの設計・構築・製造を主導的に行う能力を認定する資格。要求された性能、品質、信頼性などをソフトウェアとハードウェアの適切な組み合わせによってエンベデッドシステムとして実現する力量が問われる。

【試験要綱・シラバス】
「情報処理技術者試験の出題範囲」2015年10月改訂版(変更箇所表示版) 
試験要綱Ver2.0  (2015年10月16日更新)
「エンベデッドシステムスペシャリスト試験(レベル4)」シラバス(Ver 2.0) (平成24年5月更新)

試験方式

試験方式:ペーパー方式で、午前試験Ⅰ・Ⅱと、午後試験Ⅰ・Ⅱの計4つに分かれています。

●【午前試験】
午前試験は「知識」を問う試験で、午前試験Ⅰ・Ⅱの2種類があります。試験は多肢選択式。
出題形式 多岐選択(四肢択一)
・午前Ⅰ(試験時間/出題数)50分/30問
午前試験Ⅰは、各高度試験の共通問題で、各高度資格に必要な共通知識が問われます。
※技術レベルは応用情報技術者試験の午前試験と同程度とされています。
 ※基準点60点に達しない場合、午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ試験の採点はされず、不合格。
 ※科目免除制度があり、以下の1~3のいずれかの条件を満たせば、その後2年間、午前試験Ⅰの受験が免除されます。
1.応用情報技術者試験に合格する
2.いずれかの高度試験に合格する
3.いずれかの高度試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績を取った場合
・午前Ⅱ(試験時間/出題数)40分/25問
午前試験Ⅱではネットワークスペシャリストに必要な専門知識が問われます。 
※基準点60点に達しない場合、午後Ⅰ・午後Ⅱ試験の採点は行われず、不合格となります。

●【午後試験】
午後試験は「技能」を問う試験で、午後Ⅰ・Ⅱの2種類の試験があります。
出題形式 記述式
・午後Ⅰ(試験時間/出題数)90分/3問中2問回答
大問3問のうち2問を選択し解答します。大問1つにつき50点の合計100点満点。
 ※基準点の60点に満たない場合は、午後試験Ⅱの採点は行われず、不合格となります。
 ※大問1つにつき数問の設問が出題され、それぞれ20字~50字程度で解答します。
・午後Ⅱ(試験時間/出題数)120分/2問中1問回答
大問1つにつき数問の設問が出題され、20~60字程度で解答します。
 ※基準点の60点に満たない場合は、不合格となります。 

受験資格

なし。 誰でも受験できます。

試験科目

●午前試験Ⅰ 試験は、以下の3分野から出題されます。
1.テクノロジ系(基礎理論、コンピュータシステム、技術要素、開発技術)
2.マネジメント系(プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント
3.ストラテジ系(システム戦略、経営戦略、企業と法務)
●午前試験Ⅱ 出題範囲は以下の通り。
 ・コンピュータ構成要素:テクノロジ系のコンピュータシステム
 ・システム構成要素:テクノロジ系のコンピュータシステム
 ・ソフトウェア:テクノロジ系のコンピュータシステム
 ・ハードウェア:テクノロジ系のコンピュータシステム
 ・ネットワーク:テクノロジ系の技術要素
 ・セキュリティ:テクノロジ系の技術要素
 ・システム開発技術:テクノロジ系の開発技術
 ・ソフトウェア開発管理技術:テクノロジ系の開発技術 
※特に、「コンピュータ構成要素」と「ソフトウェア」、「ハードウェア」、「システム開発技術」は重点分野とされています。
●午後試験Ⅰ・Ⅱ 出題範囲はⅠ・Ⅱ試験共通で、下記の3分野から出題されます。
1.組み込みシステムの設計・構築に関すること
2.組み込みシステムのソフトウェア設計に関すること
3.組み込みシステムのハードウェア設計に関すること

【出題範囲と分野】
●組込みシステムの設計・構築
開発システムの機能要件の分析、品質要件の分析、機能要件を満足させるハードウェアとソフトウェアのトレードオフ、ソフトウェア要求仕様書・ハードウェア 要求仕様書の作成、システムアーキテクチャ設計、リアルタイム設計、機能安全設計、高信頼性設計、セキュリティ設計、全体性能の予測、省電力設計、テスト 手法の検討、開発環境の設計など
●組込みシステムのソフトウェア設計
リアルタイムOSの応用、リアルタイムカーネルの設計、デバイスドライバの設計、タスク設計、共有資源設計、ソフトウェアの実装及びそれらを行うプロセス としてのソフトウェア要求仕様吟味、ソフトウェア方式設計、ソフトウェア詳細設計、ソフトウェアコード作成とテスト、ソフトウェア結合テスト、システム確 認テスト、構成管理、変更管理など
●組込みシステムのハードウェア設計
ハードウェア要求仕様、MPUの選択、システムLSIの吟味、高位ハードウェア設計言語の活用、ハードウェアアーキテクチャの設計、メモリ階層の設計、周 辺デバイスの検討、ハードウェア構成要素の性能評価、通信インタフェースの設計、高信頼化設計、故障解析、ヒューマンインタフェースの検討、システム確認 テスト、開発及び試験環境の構築、電気・機械まわりの問題検討など
※エンベデッドシステムスペシャリストを含む高度試験では、下記いずれかの要件を満たし2年以内に再受験する場合、午前Ⅰ試験(共通試験)は免除となり ます。
・応用情報技術者試験に合格 
・いずれかの高度試験に合格 
・いずれかの高度試験の午前Ⅰ試験で基準点以 上

スケジュール

・試験日:春期(4月の第3日曜日)のみ年1回実施。
・申込期間:1月中旬から約1ヵ月間
・申込み:インターネットか郵送で申し込む。   
※春期情報処理技術者試験の一区分として行われます。

平成30年度 春期情報処理技術者試験日程 
・試験実施日:平成30年4月15日(日)
・受験申込受付:(ネット申込み・個人)
 平成30年1月11日(木)10時 ~ 2月19日(月)20時

試験会場

各都道府県に1箇所以上設けられている。受験を希望する試験地を出願時に記入、受験者の郵便番号から試験会場(大学等)が割り振られる。

受験料

5,700円(税込み)

資格難易度

・難易度 「A」難関    
・合格率 平成29年度春季情報処理技術者 高度試験結果⇒詳細
エンベデッドスペッシャリスト試験結果 
合格率17.9% 
応募者総数 4,590名 受験者数3,394名 合格者数607名 

※参考データ
・平成28年春期エンベデッドスペッシャリスト試験結果 
 合格率17.2% 受験者数3,148名  合格者数543名
・平成27年春期エンベデッドスペッシャリスト試験結果 
 合格率16.6% 受験者数3,458名  合格者数573名

【資格の難易度レベル】
実務経験が多少あっても、この試験はこの分野の基礎知識が必要な中級者向け試験という位置づけなので、実務経験3年程度で知識があっても、独学で2~3ヵ月間は勉強しなければ合格できないレベルになっています。また、この試験は他の区分に比べて参考書も予想問題集も少ないため、徹底して過去問に取り組む必要があります。尚、午前Ⅱでは、組込み系関連の知識が要求される基本問題が出題されますが応用問題は出ません。午前2の試験で組み込み系の知識が一番要求されます。午前2は、意外と時間が足りなくなるので、時間配分に注意が必要。

受験対策&
資格の将来性

出題範囲と試験問題のレベルは、旧制度のテクニカルエンジニア(エンベデッドシステム)試験と大きな違いはありませんが、ハード系の計算問題がやや多いようです。
実務経験2~3年程度必要なレベルと言われているため、難易度は高いが、何とか勉強時間の取れる人は独学でも合格は可能なレベルの資格。学習期間は基礎能力の違いなどで異なるが、最低1年以上は考えておいた方が良い。場所によってはスクールもあるので自分の能力と時間を考えながら対策を立てるべし。
また、情報処理技術者試験の他の区分と比べて教材も少なく、試験対策予備校の講座も公開模試などもほとんどない状態です。

出題のレベルは、午前Ⅱはそれほど難易度レベルは高くなく、午後Ⅰ及び午後Ⅱで合否が決まる。この資格を取得しようと考える方は、初級シスアドや基本情報技術者などのIT基礎資格を取得し、能力、知識がある人が多く、主に製造業関係者が多く、特に情報通信機器、電子機器業界などで、製品開発や生産分野のキーパーソンとして活躍が期待されての受験が多そうだ。
就職はハードウェア系・電子システム系関連企業などが中心となる。特に、組込み系エンジニアを希望する人は資格の有無はほとんど関係なく、実務経験のみが選考ポイントとなることが多いので注意が必要です。

また、C言語やアセンブ ラ、Javaといったプログラム言語でのプログラミング経験も合否ポイントとなることが最近は多いので、プログラミングスキルをアップしておくと良いでしょう。 
この情報化社会において、マイクロプロセッサやシステムLSIなどを組み込んだエンベデッドシステムの有資格者は、情報システムを構成する専門性を持った技術者として、優遇されることは間違いないだろう。
エンベデッドシステムスペシャリスト資格取得者は、弁理士試験で論文試験の選択科目の免除資格にもなっています。

通信講座

-

スクール

エンベデッドシステムスペシャリスト講座

オンライン学習

-

教材

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

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問い合わせ先

独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター  http://www.jitec.ipa.go.jp/


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