資格名

データベーススペシャリスト

資格の種類国家資格
主催独立行政法人情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター
資格の概要

データベーススペシャリストは、情報システムにおけるデータベースの企画・開発・運用・保守といった業務の専門家としての能力を認定する国家資格です。
試験では情報処理に関する国家試験のうち、データ ベースを構築・管理する能力を確認します。。データベースを企画・要件定義・開発・運用・保守する業務に従事し、データベースの専門家としての役割を主導的に果たすための専門知識が問われます。特定のDBベンダーに依存しない情報システムにおけるデータベース構築の専門家を養成を目的としています。データベースは基幹業務の効率化および情報利用の高度化にとって非常に重要なので、その専門家はシステム開発会社をはじめ、非常に重宝されています。

高度IT人材として確立した専門分野をもち、データベースに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として、情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う能力を評価する試験、と定義されている。
また、情報処理推進機構のサイトを見ると、この資格は「企業活動を支える膨大なデータ群を管理し、パフォーマンスの高いデータベースシステムを構築して、顧客のビジネスに活用できるデータ分析基盤を提供するデータベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す方に最適」とされています。
【試験要綱・シラバス】
「データベーススペシャリスト試験(レベル4)」シラバス(Ver 2.0) (平成24年5月更新)

◆平成28年度データベーススペシャリスト試験関連の情報
平成29年度春期情報処理技術者試験全体の応募者数は、前年同期比110.9%となる18万3017人。各試験区分の応募者数は、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、高度試験の合計それぞれが、いずれも前年同期比110%を超えた。特に、高度試験のうち、データベーススペシャリスト試験の応募者数は、前年同期比126.7%と大幅に増加している。また、情報セキュリティマネジメント試験への応募は2万1162人で、平成28年度春期の試験開始から3期連続で2万人を超えました。-2017.3.14-

試験方式

試験方式:ペーパー方式で、午前試験Ⅰ・Ⅱと、午後試験Ⅰ・Ⅱの計4つに分かれています。

●【午前試験】
午前試験は「知識」を問う試験で、午前試験Ⅰ・Ⅱの2種類があります。試験は多肢選択式。
出題形式 多岐選択(四肢択一)
・午前Ⅰ(試験時間/出題数)50分/30問
午前試験Ⅰは、各高度試験の共通問題で、各高度資格に必要な共通知識が問われます。
※技術レベルは応用情報技術者試験の午前試験と同程度とされています。
 ※基準点60点に達しない場合、午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ試験の採点はされず、不合格。
 ※科目免除制度があり、以下の1~3のいずれかの条件を満たせば、その後2年間、午前試験Ⅰの受験が免除されます。
1.応用情報技術者試験に合格する
2.いずれかの高度試験に合格する
3.いずれかの高度試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績を取った場合
・午前Ⅱ(試験時間/出題数)40分/25問
午前試験Ⅱではネットワークスペシャリストに必要な専門知識が問われます。 
※基準点60点に達しない場合、午後Ⅰ・午後Ⅱ試験の採点は行われず、不合格となります。

●【午後試験】
午後試験は「技能」を問う試験で、午後Ⅰ・Ⅱの2種類の試験があります。
出題形式 記述式
・午後Ⅰ(試験時間/出題数)90分/3問中2問回答
大問3問のうち2問を選択し解答します。大問1つにつき50点の合計100点満点。
 ※基準点の60点に満たない場合は、午後試験Ⅱの採点は行われず、不合格となります。
 ※大問1つにつき数問の設問が出題され、それぞれ20字~50字程度で解答します。
・午後Ⅱ(試験時間/出題数)120分/2問中1問回答
大問1つにつき数問の設問が出題され、20~60字程度で解答します。
 ※基準点の60点に満たない場合は、不合格となります。 

受験資格

なし。 誰でも受験できます。

試験科目

【午前試験】
●午前試験Ⅰは、以下の3分野から出題されます。
1.テクノロジ系(基礎理論、コンピュータシステム、技術要素、開発技術)
2.マネジメント系(プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント
3.ストラテジ系(システム戦略、経営戦略、企業と法務)
●午前試験Ⅱは、出題範囲は以下の通り。
・コンピュータ構成要素:テクノロジ系のコンピュータシステム
・システム構成要素:テクノロジ系のコンピュータシステム
・データベース:テクノロジ系の技術要素
・セキュリティ:テクノロジ系の技術要素
・システム開発技術:テクノロジ系の開発技術
・ソフトウェア開発管理技術:テクノロジ系の開発技術 
※特に「データベース」は重点分野とされています。

【午後試験】
午後試験の出題範囲はⅠ・Ⅱ試験共通で、下記の3分野から出題されます。
1.データベースシステムの企画・要件定義・開発に関すること
2.データベースシステムの運用・保守に関すること
3.データベース技術に関すること
●午後試験Ⅰ
大問1つにつき数問の設問が出題され、それぞれ20字~50字程度で解答します。  
●午後試験Ⅱ
大問2問のうち1問を選択し解答します。満点は100点。 
大問1つにつき数問の設問が出題され、20~60字程度で解答します。

スケジュール

・試験日
春期(4月の第3日曜日)のみの年1回実施されています。 
・申込期間:1月中旬から約1ヵ月間
・申込み:インターネットか郵送で申し込む。
※春期情報処理技術者試験の一区分として行われています。

平成30年度 春期情報処理技術者試験日程 
・試験実施日:平成30年4月15日(日)
・受験申込受付:(ネット申込み・個人)平成30年1月11日(木)10時 ~ 2月19日(月)20時

試験会場

各都道府県に1箇所以上設けられている。受験を希望する試験地を出願時に記入、受験者の郵便番号から試験会場(大学等)が割り振られる。

受験料

5,700円(税込み)

資格難易度

・難易度 「A」難関    
・合格率 平成29年度春季情報処理技術者 高度試験結果⇒詳細
データベーススペシャリスト試験結果 
合格率14.5% 
応募者総数 17,706名 受験者数11,775名 合格者数1,709名

※参考データ
・平成28年春期データベーススペッシャリスト試験結果 
 合格率17.5% 受験者数9,238名 合格者数1,620名
・平成27年春期データベーススペッシャリスト試験結果 
 合格率17.6% 受験者数10,049名 合格者数1,767名 

【資格の難易度レベル】
実務経験と関連知識がないと難しい中・上級者向け試験と言えます。実務経験3年程度で知識があっても、独学で2~3ヵ月間は勉強しなければ合格できないレベルと考えていいでしょう。
午前問題はソフ開や応用技術者の午前の過去問を解答が反射的に出るくらいまで繰り返しやって、力をつけることです。午後も過去問中心で最低3年分くらいは消化して丸暗記するくらいの勉強が必要。最後に予想問題集は実力の最終確認として使う。とにかく過去問を徹底的にやることに尽きます。

受験対策&
資格の将来性

この試験は、システムエンジニアの中でも、データベースの設計担当者や責任者などを主な対象とした試験ですが、テクニカルエンジニア系資格の難易度比較では、難易度の高い順から「情報セキュリティ」→「ネットワーク」→「データベース」→「エンベデッドシステム」でしょう。
この試験が、旧テクニカルエンジニア(データベース)試験から難易度そのものは高くなっていないようです。午前Ⅱ対策としては、過去問をやっていれば問題ないでしょう。ポイントは午後試験です。午後問題ではデータベースに関する高度な出題が時々あります。特に、データベースの 正規化に関しては重点的に勉強が必要でしょう。 また、他にはデータベースの運用に関する問題にも慣れておく必要があります。データベースに関係するあらゆる領域から出題されますので、過去問題で十分に問題をこなして、慣れておくことがポイントになります。

午後Ⅱ試験では、データベースに関する長文の問題が出題されます。2題のうち1題を選択して解答するので、午後Ⅰ試験 と同様、解答しやすい問題を選択することです。午後試験のカギは、問題文からデータ関係を正確に読み取ることです。要件を実現するために必要な方法をイメージすることが重要 です。
総合的に見て、データベースはそれほど毎年新しい技術要素が生まれてくる分野ではないため、出題範囲に追加される内容も少ないはず。そのため新しい技術要素が出題される可能性が少ないと考えられること。また、午後問題の出題傾向をみると、毎年ほとんど同じであることが分かる。例えば、午後Ⅰでは、「正規化」「SQL」「データベース設計」はほとんど毎年出題されており、午後Ⅱでは、「データベース設計」「データモデル作成」がほとんど毎年出題されています。 メインの問題はほとんどこの2つで構成されているようです。

難易度は高いですが、なんとか独学でも合格はぎりぎり可能なレベルの資格試験と思いますが、スクールも講座やセミナーなどもあるので自分の実力と時間を考えて決めた方がよいでしょう。ただ、合格者の平均年齢は約31歳で、それだけ難易度が高く経験が必要ということを意味している。ベンダー資格では認定されない製品に依存しない知識を認定される試験であるため、データベースのベンダー資格試験取得者にも、この試験を受験する者は多い。
ソフトウェア開発において、データベース構築を担当するエンジニアや、システムの運用・保守においてデータベースを使用する方、データベースを使用してシステム構築を担当するエンジニアなどに推奨される資格試験です。データベース構築の経験があると非常に有利となる資格試験です。他のテクニカルエンジニア試験と比べると、より論理的思考力を求められる試験といえます。

全く初めて受験する人や、データベースを使用した経験のない方は、まずはSQLとデータベースの概念を理解していかねばなりません。特に SQLの基本を理解し、データベースにおける制約条件やトランザクションの考え方を身に付けることが重要です。システム構築などでデータベースに触れている方は、データベースの設計手法から習得していきましょう。 
データベースの領域における需要も非常に多く、この資格を取得することは、就職はもちろん、転職でも非常に大きなアピールポイントになります。データベースを得意にしている人であれば、この資格は確実に取得しておくべきでしょう。 データベースはシステム構築に必須の要素なので、この資格の保持者は重宝されることは間違いないでしょう。現に、データベースに関する試験の国内最難関の資格と言われ、この資格を取得すると報奨金がもらえる企業も少なくないようです。ただ、IT業界では資格より実務経験がより重視されるため、実務経験なしのペーパー取得者の場合は就職に関しては多少は厳しいかもしれません。個人としても自らのスキルアップのため、キャリアアップしていくために持っていると良い資格です。
※(参考)こんな記事が掲載されていました(@IT 2017年04月18日)「データベーススペシャリスト試験」戦略的学習のススメ 

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問い合わせ先

独立行政法人 情報処理推進機構 IT人材育成本部 情報処理技術者試験センター      http://www.ipa.go.jp/

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