資格名

コンピュータ会計能力検定

資格の種類

民間検定試験

主催者

公益法人 全国経理教育協会

資格試験の概要

企業で実際に利用している会計ソフトを用いた検定試験です。現在ではほとんどの企業で経理事務がコンピューター化しており、経理では会計ソフトの操作技能を必要とされています。コンピュータ会計能力検定は、難易度別に1級、2級、3級、初級の4クラスが設定されています。
「初級」は入力処理とチェックに重点を置いた試験で、「1級」は意思決定支援に有用な情報を提供できるスキルに重点がおかれています。各クラス共に、取得できれば会計事務の「何が できるか」をアピールでき、さらに簿記検定などと併せて取得すれば、企業の経理部門などの就職にはかなり有効な資格となります。
平成12年11月11日に第1回の検定試験が実施されて以来、年2回の試験が施行されてきました。また、平成19年11月には文部科学省後援の検定試験として認定を受けています。



合格率・資格難易度

難易度
  2級  「C」  やや易
  初級   「D」  易しい   

【資格の難易度レベル】
試験では実際に企業で使用される会計ソフトが用いられるため、そのソフトの使用経験の有無が合否に関係してきます。従って、受験対策には使用する会計ソフトに触れられる機会をつくることから始める必要があります。試験の合格率をみると、たいていどの級も毎回50%以上の合格者が出ていることから難易度は平均的に見て、やや易しめであることが想定できます。
一般企業の経理実務担当者にはぜひ受けてほしい試験ですが、特に事務職を目指す学生には必須と言えます。就職や転職の対策として役立てたい場合は、2級以上を取れば有効でしょう。会計事務に役立つ資格はいくつもありますが、平均的な難易度を比較すると、以下のようになります。
 ビジネス会計検定=電子会計実務検定 > コンピュータ会計能力検定=給与計算実務能力検定 

--------------------------------------------
●合格率 
令和3年12月(第43回)コンピュータ会計能力検定試験結果 
 1級 受験者数26名 合格者数17名 合格率65.4%
 2級 受験者数272名 合格者数197名 合格率72.4%
 3級 受験者数451名 合格者数294名 合格率65.2%
 初級 受験者数175名 合格者数144名 合格率82.3%

※参考データ
令和2年12月(第41回)コンピュータ会計能力検定試験結果 
 1級 受験者数53名 合格者数28名 合格率52.8%
 2級 受験者数229名 合格者数179名 合格率78.2%
 3級 受験者数535名 合格者数389名 合格率72.7%
 初級 受験者数118名 合格者数109名 合格率92.4%
令和元年7月(第38回)コンピュータ会計能力検定試験結果 
 1級 受験者数3名 合格者数3名 合格率100%
 2級 受験者数132名 合格者数107名 合格率81.1%
 3級 受験者数583名 合格者数405名 合格率69.5%
 初級 受験者数111名 合格者数100名 合格率90.1%
平成29年12月(第35回)コンピュータ会計能力検定試験結果 
 1級 受験者数66名 合格者数48名 合格率72.7%
 2級 受験者数221名 合格者数175名 合格率79.2%
 3級 受験者数553名 合格者数317名 合格率57.3%
 初級 受験者数102名 合格者数94名 合格率92.%

受験対策・学習法ほか

この検定試験は、すべての級において企業で実際に利用している会計ソフトを用いる。試験は筆記およびコンピュータ操作によって行われますが、基本的には実技の試験です。
試験の内容も、商取引の知識、入出金処理等、実務に関する問題が多く、非常に実務的な資格なので、試験対策には実務的反復訓練が必要です。訓練には無料独学習用ソフトもありますので独学も可能です。



この資格の取り方としては、情報や会計、商学系の大学または短大、専門学校で学習して受験するのが一般的だと思われていますが、パソコンスクールで学ぶこともできます。勉強法は会計ソフト操作を踏まえた上での実務作業の理解を深める反復訓練となります。従って、まずはソフトに触れられる機会をできるだけ多くつくりましょう。次には、とにかく過去問を練習して問題形式に慣れることが大事です。実務経験があれば1か月程度の勉強で突破できますが、実務経験がない場合は初級または3級を目指した勉強から始めることをおすすめします。
受験者の多くは、専門学校の学生ですが、ホワイトカラーで就職を目指す人は取っておきたい資格のひとつです。就職対策には最低2級は必要ですが、それほど難しくありません。最低でも2級を取っておけば就職にも有利に働きます。資格取得者の就職後の仕事内容は、財務会計および法人税申告、商法計算書類作成、有価証券報告書作成、監査対応等が主になります。

 

※会計ソフトを導入しようとなると、その種類の多さに驚くかされます。雑誌などに紹介されているソフトだけでも200種類以上あり、個人、法人ともにExcelを使った廉価版から、中には10万円近くする本格的なものまで、本当にどれを使ったら良いか迷うほどの種類があります。その中で、よく使われているのは、「会計王(ソリマチ)」「勘定奉行(OBC)」「PCA会計(PCA)」「弥生会計(弥生)」の4種類です。

受験資格

制限はありません。誰でも受験できます。

試験方式

●筆記及びコンピュータ操作で行われます(筆記試験+コンピュータ操作)
●試験時間 1級 120分/2級 90分/3級 90分/初級 60分
●合否基準 各級とも100点満点、得点70点以上が合格となります。
※2つの級を同時に受験することもできます。
※1級は、勘定奉行をはじめとする財務会計ソフトを使った実技がありま

試験科目

●出題範囲
1.コンピュータ会計の知識
2.会計処理
3.会計情報の活用 以上の3つの分野から実技試験中心で出題。
●級別出題範囲
・1級 資金管理(見積実績比較資金繰り表)、キャッシュフロー分析、キャッシュフロー計算書、利益計画(セグメント別損益計算書)など
・2級 会計ソフトの知識、法人税等・消費税の知識、導入処理、年次決算、繰越処理、予算管理、経営分析、損益分岐点分析など
・3級 商取引の基礎知識、財務諸表の基礎知識、入出金処理、残高照合、月次決算、売上状況、代金回収状況のチェックなど
・初級 会計ソフトの基本的操作、仕訳と起票、試算表のしくみ、帳簿の種類と体系、現金の出納に関する日次処理、仕入に関する日次処理など
●試験内容
・初級
会計ソフトの基本的操作、仕訳と起票、試算表のしくみ、帳簿の種類と体系、現金の出納に関する日次処理、仕入れに関する日次処理など
・3級
商取引の基礎知識、財務諸表の基礎知識、入出金処理、残高照合、月次決算、売上状況、代金回収状況のチェックなど
・2級
会計ソフトの知識、法人税・消費税等の知識、導入処理、年次決算、繰越処理、予算管理、経営分析、損益分岐点分析など
・1級
資金管理(見積実績比較資金繰り表)、キャッシュフロー分析、キャッシュフロー計算書、利益計画(セグメント別損益計算書)など

スケジュール

●試験実施:年2回 (7月と12月)
・申込受付:検定管理システムにて受付(インターネット申込み)
※初めて検定を受験される方はこちらから
・申込期間:試験実施日の約1か月前まで
・結果発表:試験日から1週間後にマイページ上で検定結果が表示されます。
※1級は1か月以内


2023年度第46回・第47回コンピュータ会計能力検定試験日程
   

試験会場

当協会が指定した全国各地の専門学校    
試験会場一覧

受験料

1級 8,200円  
2級 6,200円  
3級 3,700円  
初級 2,200円(税込)

問い合わせ先

(社)全国経理学校協会 03-3918-6131 FAX:03-3918-6196
〒170-0004  東京都豊島区北大塚1丁目13-12

【以下の各項には一部広告が含まれています。】

通信講座・eラーニング

-

通学スクール・講座

各会計ソフト会社に確認要 
 会計王  勘定奉行  PCA会計  弥生会計

教材(過去問集)

コンピュータ会計 基本問題集(平成27年~令和4年)全経コンピュータ会計能力検定試験に準拠
コンピュータ会計能力検定試験1級対策テキスト・問題集

教材(テキスト・参考書)

コンピュータ会計能力検定試験教材一覧

【コンピュータ会計能力検定試験 おすすめ教材】
コンピュータ会計応用テキスト令和2年度版(弥生)

関連情報