資格名

文章読解・作成能力検定 (略称:文章検)
※旧 日本語文章能力検定

資格の種類

民間検定試験

主催者

日本漢字能力検定協会

資格試験の概要

「日本語文章能力検定」は、平成21年度第2回試験(平成21年8月)以降、休止していましたが、運営法人を日本漢字能力検定協会に変え、2013年(平成25年)10月に「文章読解・作成能力検定(略称:文章検)」として再開しました。

文章読解・作成能力検定は、現在の学習指導要領では、知識や技能の習得とともに「思考力・判断力・表現力」などの育成を重視しており、さらにこの3つの力が受験や社会生活で求められるコミュニケーション力の基礎にもなっている、という考えから、「文章力」の向上を通じて「思考力・判断力・表現力」を含めたコミュニケーション力を効率よく伸ばすことを目的に創られています。
そのため、この検定では、論理的でわかりやすい文章を書く技能を育てるためのポイントを絞った出題がされているところが特徴になっています。従って、検定試験では文章読解力および文章作成力をどの程度身につけているかについて級別の認定が行われます。

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・文章読解・作成能力検定で想定されている文章読解と文章作成の目的レベル
  2級:高等教育で高度な教養を主体的に身につける、あるいは、社会人として求められる文章作成を行う
  準2級:より高度な学習を目指す、あるいは、実社会での有効なコミュニケーションの実現
  3級:高校での積極的な理解・表現活動、知的言語活動、あるいは、実社会におけるコミュニケーション
  4級:読む・書く活動を円滑に行い、基礎的な知的言語活動を行う
※認定される級は、2級、準2級、3級、4級の4ランクです。
※平成28年5月現在では、「団体試験」のみ取り扱っています。

合格率・資格難易度

難易度
  3級・準2級  普通「B」   
  2級        難関「A」 

【資格の難易度レベル】
2級でも試験の難易度はかなり高いです。中でも特に論説文と書簡文は難解です。ポイントは修飾語と被修飾語の距離、読点の打ち方など。それと、多くの受験性が点数が上がらなかった原因に試験時間が足りなかったことを上げています。準1級以上の取得者は全国に一桁しかいなくて、東大生でも軽く落ちると言われる試験です。これが受かればエリート社会人としても合格といえます。

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●合格率
 試験結果は非公開ですが、どの級も合格率はおおよそ70%程度と想定。
 2016年第2回文章検試験結果
  1級~4級 平均合格率54.0% 受験者総数40,700名

※参考データ
・2016年第1回文章検試験結果 
 1級~4級 平均合格率52.4%  
 受験者総数26,852名
・2015年第2回文章検試験結果 
 1級~4級 平均合格率47.9%  
 受験者総数44,536名

受験対策・学習法ほか

主に、IT業界や製造業など、今年だけで60社以上、のべ約1,000人のビジネスパーソンが受検した新しい検定試験です。企業では新入社員研修や管理職登用試験への利用などを目的に実施されているところが多いようです。
大学卒業程度の総合的国語力を身につけ、それに伴う論理的思考力に裏づけされた総合学力を身につけていることの一つの目安となります。試験内容は作文能力、敬語や類義語、文章の配列、慣用句などだが、この試験の難しいところは学習対策が立てづらいところで、どのような勉強をやったら良いか分かりにくいところにあります。しかし、試験対策は一応、過去問中心の勉強になります。入社試験や入学試験で小論文を上手に書きたい方、人に伝わる文章を書きたい方などにはお薦めの試験です。また、文章作成能力を磨くことは、普段の生活(会話)にもかなり役立つことは間違いありません。

受験資格

制限はありません。

試験方式

●受験方式
・2級:複肢選択式(記述式)/試験時間90分
・準2級:四肢択一式(記述式)/試験時間60分
・3級:三・四肢択一式(記述式)/試験時間60分
・4級:三・四肢択一式(記述式)/試験時間60分
●合格基準
 各級とも(満点:200点)の70%程度以上の得点で合格

●各級の審査基準(レベル)とポイント 
(2級を例にしています)
◆2級が求められる程度(レベル)
高等教育で高度な教養を主体的に身につけるために、あるいは、社会人として求められる文章作成を行うために必要な総合的な文章読解力及び文章作成力。
【基礎力】
・語彙
 漢検2級程度の語句・慣用表現の意味が理解でき、文脈や意味に応じた語句・慣用表現を選別できること。
・文法
 表現において、文法的な違いが果たす意味・役割を理解できること。
【読解力】
・意味内容
 段落や文章の要旨を理解できること、及び、筆者の意図を理解できること。
・資料分析
 段落や文章の要旨を理解できること、及び、筆者の意図を理解できること。
・文章 校正
 文章構成を把握し、筆者のねらいが理解できること。
【作成力】
・構成
 文章の目的に適した材料を選んで、それを効果的な構成に配列できること。
・表現
 文章の目的に適した材料を選んで、それを効果的な構成に配列できること。
・総合
 文章を読んで、課題を読み取り、「事実の報告」、「意見」、「意見の正しさの論証」、「異なる意見をあげて反論する」の四つの部分によって、論説文を作成できること。/さまざまな通信文を、与えられた条件のもとで書けること。
※そのほかの級のレベルと審査基準はこちらで確認ください。

試験科目

「文章能力」を「基礎力」「読解力」「作成力」の3つの力に分類し、それぞれの知識・能力を測るというもので、受検者が実際に作成する意見文・論説文を客観的に評価する方式になっています。
【基礎力】語彙 文法
【読解力】意味内容 資料分析 文章校正
【作成力】構成 表現 総合

・具体的には、4級で250字以上、3級で400字以上、準2級で450字以上、2級で594字以上の意見文や論説文を作成する問題が出題されます。段落数と各段落に書く内容が決められており、まとまった文章を制限時間内で論理的に書くことが求められます。
例えば、「読解力」を測定する問題の場合、文章や資料(図表データを含む)から、他者が発信する情報の内容を正確に読み解き、送り手の意図を見抜く力が必要となります。
・採点は、2人以上の採点者が別々に行い、採点結果が不一致だった場合は、公平性を実現するため、さらにほかの採点者が判断します。また、検定結果には答案の詳細が書かれ、各分野に対する学習方法も紹介されます。




スケジュール

・試験実施:2月中旬
・願書受付:11月上旬~翌年1月上旬
・合格発表:試験終了、約30日後

  2023-24年度文章検 試験日程

試験会場

・東京23区内、大阪
※日本国内にて準会場(申込資格のある学校や団体が、自ら設けた団体受検専用の会場)に認定された学校や団体にて受検できます。

受験料

・2級:4000円  
・準2級・3級:3000円  
・4級:2000円

問い合わせ先

公益財団法人 日本漢字能力検定協会 本部 
問い合わせ:0120-509-315(無料)
〒605-0074
京都市東山区祇園町南側551番地
TEL (075)757-8600 FAX (075)532-1110

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●試験関連情報
文章読解・作成能力検定は2009年に休止した日本語文章能力検定を2013年から日本漢字能力検定協会が再開した検定試験です。

●関連資格
 日本漢字能力検定(漢検)